「すみません」と謝る選手たち
まだ喋らない息子ですが、それでも1つ1つの表情は毎回違い、柔らかくて、「あー、成長してるなー」って毎日癒されている福元です。
さて、今日はきっとみなさんも経験したことがあるであろう、試合に負けてしまった時に「すみませんでした!」的な趣旨の謝罪をしてしまうことについて少し思うことがあったので書き残しておこうと思いました。
みんな経験してる
きっとみんな経験あるんじゃないでしょうか?
選手という立場で、試合に敗れてしまい、応援してくれている家族や友人、OB/OG、ファンに対して申し訳ない気持ちから「(試合に負けてしまって)すみません...。次に向けて頑張ります!」と言った経験。
もしくは、応援する立場として、応援していた選手から言われた経験。
ここで整理しておきたいのは、この話の登場人物は2つに大別されるということ。
①言う側(=申し訳ないと思った側、選手)
②言われる側(=申し訳ないと思われた側、応援者)
です。
そして今回のnoteは①言う側、つまり選手に対してのメッセージです。私は前者も後者も経験しているので、双方の気持ちがわかるつもりでいます!
ここで今回の本論に入ります。
誰のためにプレーしているのか
私はバスケから引退して早くも5年が経ち、最近はもっぱら②の立場がメインなのですが、言われる立場になった時に強い違和感を覚えました。
「どうもこの2つの立場の間では、心境(意識)に違いがある」という違和感です。
言う側にはきっと、「沢山の支援や応援をしてくれている中、結果で返すことができずに、なんと詫びればいいか...。申し訳ない!!」みたいな心境があると自身の経験も踏まえて推察しているのですが、正直言うと、言われる側はそのような言葉は全くをもって望んでいないですし、むしろその心境に陥ること自体を望んでいないです。
言われる側としても、勝負の世界で日々チャレンジする以上、そこには勝敗という結果がついてまわることは百も承知です。
そして、その結果は、時として残酷なものであるため、必ずしも努力量や願い通りの結果をもたらしてくれないことも理解しています。
だから、選手のみなさんはそこまで重荷を背負わずに、目の前のプレーに集中して欲しいし、楽しんで欲しいと私は思っています。
きっと応援するみなさんもこ同じ心境だと思います。(ですよね?)
むしろ、我々のことを気にせずに、目の前のプレーに没頭し、チャレンジする姿こそが応援している者としての喜びです!
自分のために楽しめばそれでいいんだよ
選手のみなさんが、「試合に負けてすみません...。」と言うたびに、私はとても心が痛くなります。一方で、その言葉を口にしてしまう選手の心境もよくわかります!すごく!
なぜならば、私がまさにその言葉をよく口にしていたからです...笑
でも、言われる側になって気がつきました。
選手が思っているほど、言われる側はその言葉を聞きたいわけではない、ということに。
そう思ったから、選手たちに伝えたいのは、
「自分のためにプレーしなさい。目の前のプレーに集中して楽しみなさい。それが、私たち応援している側が見たい姿だよ」と。
その結果として、ハッピーな結果が訪れるかもしれないし、もしかすると失敗したり負けたりするかもしれないですが、それは結果論なのであんまり気にしないです。(もちろん勝負事なので負け続けるのは面白くないけれど...!)
特に今年はコロナの影響で、試合や練習時間が極端に消失してしまい、歯痒い思いをしている選手がたくさんいると思います。だからこそ、せっかく戻りつつあるコートでの時間を、バスケットボールに触れることができる時間を、自分や仲間たちとのために使い切って欲しいと思っています。
まだプレータイムが残されているみんな、楽しんでね!
ではまた!(@moccccch)