1日目

特別に準備の必要がない限り、術前の入院は前日からである。わたしが2日前入院をしているのは、前回手ごわい壁となった糖尿病のリスク管理のためだ。
今回は、術前検査の数値が（ギリギリ）正常範囲内となったため、入院中のリスク判定をし術後管理を厳格に行うために1日前のりとなった。
なぜ脚の手術をするのに糖尿病を目の敵にするのか？それは術後、手術部位の細菌感染リスクが健常者とは比べものにならないほど高いから、という恐ろしい理由かららしい。そりゃあインシュリンも打たれるわ。
でも今回は違う。なんとかこのまま、院内売店のスイーツの誘惑にも打ち克ち、静かな療養生活を送ろうと思う。皮下脂肪に細い針を刺すときの「サク」という感触、もうお腹いっぱい。

二度目の手術、静かすぎる個室、心細くて涙が出そうな1日目。
熟睡するためのチートアイテムはなく、睡眠薬と疲労に身を委ねる夜。

「やばたにえん」という、界隈では有名な脱出系ゲームをやってみた。
面白かったけど、とりあえず鬱なんだわこれが。ドット絵グロ耐性ある人にはおすすめ。怖くても1周目はサウンドONの方が状況がつかみやすいです。よ。

Switchがないの、本当につらい。
今は寝転がってキーを叩く余裕もあるけど、術後が怖い。や、やばたにえん……。

今日も、祈りを。