やれば、できる
先日、オットにすてられた、スタバのリユースカップのフタを。
ttps://note.com/mocawithhappy/n/nfa6fa84924be
探す努力をしてくれとお願いしたが、嫌がられたので、
今度は命令すると、
オットはゴミ袋を開けて2袋目で見つけたようで、
夜中キッチンに水を飲みに行ったとき、フタを目視で確認できた。
やればできるんだなあ、
こやつめ、と
少し喜んだ。
実は今の私は、家事を放棄している。
様子を見ている。
ヘルニアになったのだ、半年前に。
それは突然家族団らんのあいまをぬってやってきて、
しばらくはいつものぎっくり腰の仙骨版だと思い込んでいた。
思い込みたかったのかもしれない。
いつものぎっくり腰にしては、いつまでもよくならない。
気づけば整形外科や整体鍼灸院関係過去の経験上の持ち駒すべてを使い果たした。
やっと見つけた、勤務先からも自宅からも近い、新しい整体では、行けばそれなりに良くなった。しかし、重力とともに生きている限り、翌日には確実にほぼ元通りの、痛みの世界にいざなわれている。
痛みから逃れたいと、整体の合間をぬって、病院でブロック注射もデビュー。それなりに痛みはとおのくが、対処療法にしかならない。
整体は、一回4500円(回数券)、施術時間15分で、だ。
若い院長には初めのひと月は週に2~3回、そのあとは様子を見て。半年でよくなります、と言われた。
破産するか、塩ごはんか、どうすんだこれと途方に暮れた。
破産する前ひとりごはんのまえに、
使っていないけど使えそうなカードを探した。
大黒柱やめます。今後は、家計のことにお金だしません。
(オットにはとっくの昔に大黒柱変わってくれと言ったが
俺には無理と瞬きもせずに断られている)
ついでに
すでに無理だが台所に立つのも子供のお迎えも無理。
仕事とそのための体調ケアしかできません。
と宣言した。
仕事もどちらかというとできる状態ではなかったと思うが
仕事に行かないと収入無くなるでしょう、と言って。
ローンは私ひとり名義でちゃんと払っているけどな。
(そういう契約で借りたから、払うのあたりまえだけど。)
オットからつかわれた「大黒柱無理カード」をわたしも使ってみた。
今思うと入院してもおかしくなかったくらい
痛みによる日常生活の制限があったが。
はじめは閑散期でもあったので、出勤にした。しかし仕事にならないので午前でギブアップして、家で休んだ。
荷物が運べず、玄関から通勤自動車までオットに運んでもらった。駐車場から、玄関まで荷物を運べないので玄関に車を横付けして荷物だけ先におろした。
トイレはとても早めにいかないと間に合う気がしない。
大の方は力める気がせず(腹圧とともに痛い場所直撃)
めったに飲まない便秘薬を服用することにしたら、なんとかなった。
オットは家事育児を自分の仕事としてやり始めた。
ようやく。
気づいたのは、私は家事ができないので、丸投げすることで、
ダメ出し、口出しする気も失せた。
快適である。(腰以外)
思えば、産後も、私が産んで、私が払って、私が食べて、オットも食べて、
へんちくりんな育児をされ(肌が荒れまくって皮膚科に行ったとき看護師にはしなくていいと言われているのに「俺はやってもらった」と、ベビーパウダー塗りたがる、とか。よく覚えてんな。赤ちゃんの時にしてもらったこと)、これ以上支払いたくないとの思いで母乳育児を調べ、食べ、飲み(水分、そのスジのお茶)、紙おむつはお出かけだけにして布おむつにした。(すべては旦那に干させるためである。紙おむつですら、私が買って私が捨てるのは悲しすぎた。痛み分けせい!!と思った。でも干す場所とか畳み方とかやり取りが涙なしでは語れない。)
オットを動かそうとすると、こちらが動けなくなるくらいオットの思考回路は独自であった。簡単にはうごかせない。
日本にずっと住んでいる日本人なのに日本語が通じない。というか
人の話をきいていない、じぶんに関係あることは聞いている。
ということは家事育児は関係ないのかとこちらが気が付く。
オットの取扱説明書を解読していくにつれ、
こちらのがっかり感とイライラは増えた。
しかし
そのイライラ、がっかりのもともとの根源は
わたしだけお金払ってるのずるくない?
オットは、無理っていえば払わなくていいのずるくない?
そんな思いがずっとあった。
私もできませんと言いたい!!!そんな思いが通じたのか、
ぎっくり腰と思い込んでいた腰痛は、
ヘルニアだったと、1か月半してようやく撮影したMRIで判明した。
これまでヘルニアは経験したことがなかった。
はじめてのMRIは、瞑想するのにぴったりの場所だった。狭くて程よくうるさい。
鉛筆ぶっ刺して入れ込んだまま、外れない状況のような痛みの原因が、ようやくわかった。ヘルニアなら、痛くても仕方がない、と納得した(イメージです)。
コンドロイチン、ビタミンB1、温熱療法、鍼灸院、自宅でお灸、クエン酸を飲む、と、いろいろと試した。
効いたと思われるものもあるし、いいんだけれどやり方が違うと思われることもあった。
その一つは自宅でのお風呂の入り方である。
いままで42~3度のお湯に入っていたが、自宅で入浴しそのあと寝るには2.3度熱すぎた。40度ならスーッと眠れた。
ただし、めちゃくちゃ熱い湯は、ヘルパーT細胞を活性化するとかで、はみ出た椎間板(ヘルニアの部分)を敵とみなして食べてしまい、ヘルニアが無くなる人がいるのはそういうケースもあるのだとか、と聞いて
温泉の温度と泉質にこだわって入浴したこともあった。
仙気の湯、といって、飯坂温泉にある。湯温は46度と書かれてあった。入浴した時もその温度だったかはわからないが。
私はお産の後、年に2回くらい疲れや怒りが頂点に達すると、心臓が痛くなることがあるので(通院はとりあえず済)あまり熱い湯は控えた方が良いのかもしれなかったが、お湯にもこだわり始めたら、痛みが変わっていった。鉛筆をぶっ刺すような痛みから、遠慮がちなマイルドな痛みになっていった。
「仙骨を触ると運命が変わる。だからむやみやたら人に触らせてはならない。仙骨の怪我は先祖のカルマが隠されている。」
受傷後早い段階でネットで見つけた記事の一文である。
なんのこっちゃという思い半分。いやあなどれんかもしれん、という思いも半分。
仙骨を触る前に、ヘルニアで、ぶっちゃけてしまった。
いや、骨はこわれちゃいないけど。
半年して、以前のような、鉛筆をぶっ刺す痛みは無くなった。
どこからきて、どこにいったんだろう。
本音を伝える。
そのために仙骨のヘルニアになったのじゃないだろうか。
私が生まれ育った原家族は、家族問題の総合デパートみたいなもんだった。いまとなっては、社会問題の総合デパートともいえるよな、と、ニュースを見て思う。
「あなたの家族はみんな、立派だったよ」という親族や近所の人もいたものだが、外側で立派なのと、家族として立派なのとはまたちがうだろう。
育児書読む前に、オットの説明書をこれでもかと読みこなしたほうが良かったかとも思っていたが。私の家族問題と夫の家族問題には共通点もある。だから、出会ったとき、安心した、この人なら、さらけ出せると思いがあった。
本音を伝える前に、自分自身が、その本心を知らなくてはならない。
家事しません、大黒柱やめますを宣言してから
(大黒柱はやめられてないが)
以前よりも、周囲にはできないことを伝えられるようになった。
自分優先で物事を考えられるようになった。
そして、好きなように病院に通い、オットの顔色を伺うこともなく、好きなものを買えるのも、自分が、大黒柱の立場だからではないかと気がついた。
オットの稼ぎや働きぶりを嘆く前に、やるべきことをしていなかった。
自分が自分をほめることだ。
いままで大黒柱して偉かったね。
二人目のとき、一人で産んで、がんばったね。
あきらめないで、預け先探して、りっぱだったね。
オットに家事や収入のことで文句三昧たれたら「そんなに文句言うなら離婚だ!」と言われた時、「ワタシに借りたお金耳揃えて返してから言え!!!離婚って言いたいのはこっちから言うセリフだふざけんな!!」と言えて、ほんとあんた、えらいよ!!
アレ、、、ちがうよ、
自分をほめるんだよ、、、
オットのぐちは、またコント、いや、今度。
やれば、できる。
ほめよう、自分自身を。
オットよ、いつの日にか大黒柱になっとくれ。
せめて、無理と即答せず、二柱にでも。