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知らない方がしあわせ
高校時代。ちよちゃんと、べーやんが何やら楽しそうに話しています。
「数日に一回、手で軽くクルクルっと、丸めて形を整えるといいよ。」と、べーやんがいう。
ちよちゃんが手にしている小瓶の中には、ミドリの小さな玉が3つ入っています。
「それなに??」と、私が聞くと
「まりも!」と2人が答える。
「これ藻?」
「藻!」
初めて見るまりもがあまりにも可愛いくて、私は興味津々。
「北海道のお土産でもらったけど、ちよにあげる約束しとったから。」
「えええーー!!!私も欲しい!!」
今はどこにでも売っているまりも。40年近く前の当時は、北海道に行った人しか買えない、なかなか手に入らない珍しいものだった。
私のくれくれコールに根負けしたちよちゃんが、1つ分けてくれる事になりました。
「これ中身どうなってんのかな?真っ二つに割ったらどうなると?」
「ダメダメ。割ったら死ぬよ。デリケートやけん触らんようにね。」
「うん!分かった。」
「むらさき絶対、割りそう笑」
「割りませんて!大事に育てて30㎝まで大きくする!ありがとう〜^o^」
持って帰るのに入れ物がなく、急いで売店へ。
いいの見つけた!グリコのグレープフルーツゼリー。
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この黄色の容器にまりもを入れて、大事に大事にお水をこぼさないように、家まで持って帰りました。
まりもってなんて可愛いんだ!観察していると小さな泡がぷくぷく。
よし!時間がないからバイトから帰ってから、可愛い入れ物を探して入れ替えよう。
そして夜。バイトから家に帰ると、、
😱😱😱ひぃ〜
やつがいるのに、テーブルに置いたまま出掛けた私がバカでした。グレープフルーツの中に粉々になったミドリの残骸。
「お、おとうと〜!!!(=゚ω゚)ノ」
私の大事な、まりもっこり。
「俺なんも知らんよ^o^」
「うそつけ!あんたしかおらんやろ?何で粉々にしたん?」
「2つに割ったらどうなってるかなと思って^o^」おい
私と同じことを考えたのね、、
どんまい。これが兄弟(;ω;)
次の日。
「ちよちゃん、、言いづらいんやけど、せっかく分けてもらったのに弟がまりも爆破した。ごめん!」
「うちも!妹に割られて(>人<;)」
これは、べーやんには言わないほうが、、💦
2人で話し合った結果、隠蔽することに、、
知らない方が幸せってこともあるよね(´・ω・`)
未だに何も知らないべーやん。
その節は、、本当にごめんなさいw
まりも育てようかな。
今度こそ30㎝までw