台風せまる神様の島からの脱出!GoToトラベル、キャンセルと返金について体験記
伊豆諸島が大好きで、夏の旅行先の定番にしています。釣りとか、ロードバイクが好きな人には知られているようなのですが、そうでない人に話すと「それどこ?」と言われがちな伊豆諸島。東京都だよ!品川ナンバーだよ!!
今回は神様の島、神津島(こうづしま)へ。最近では「天気の子」などのアニメとかゲームでも登場してるらしく、小さい島なので描かれているのが何処なのかすぐわかります。知っていれば背景美術にキャッ♡とテンションが上がることうけあい。
今までは晴天のことが多かったのですが、異常気象なのか2020年は2回連続で台風にぶつかってしまいました。船旅なので、台風が来ると欠航し、詰むということ。
島在住の方やベテランさんには当然のことなんでしょうが、困ってググっても類似の情報が見つからなかったので、この文章をインターネットの海に放流します。
1.出発前に「条件付き運航」が発表されたら
9月末に神津島行きを予定し、1か月前から予約して楽しみにしていたところ台風12号(ドルフィン)が接近。しかし、普通の雨予報だったので「行けば何とかなるのでは?」と考えて出発準備をしていました。
お天気アプリが無情にも「暴風雨」を知らせてきて、やっと焦り始める。ドルフィンて名前なのに島旅に厳しい。
船会社である東海汽船のサイトをチェックすると「条件付き運航」マークがついてしまった・・・どうしよう!
東海汽船の条件付き運行とは、
・乗ってもいいけど目的地に着かないかもよ。
・もし到着したらお金は払ってね。
・目的地に到着できなきゃ引き返すよ。お金も返すよ。
・もし事前キャンセルするなら手数料いらないよ。
というルールらしい。このとき17時。船は22時に竹芝から出航してしまうので、キャンセルするのか乗るのか早く決めなければ!!
2.無理せずキャンセルすべし
問題は、行きの船が仮に神津島に到着したとしても、天候が悪化して帰りの船が欠航したらおしまいになります。暴風雨だから島内で何もできないわ、延泊料金はもちろん自分持ちだわで、いいことがない。
復路の日の波の高さ予報をチェックしたら5m(インターネットは便利)。さすがに欠航しそう。同行者と話し合い、キャンセルしようという結論に。結果的にこれは正しかった。
長期滞在なら良いけれど、短期旅行者は「条件付き」になった時点で素早くキャンセルする勇気を!
3.旅行会社経由の予約でも返金されるのか?
さて、次はキャンセルの方法について。
東海汽船のサイトや電話で予約していた場合のキャンセルは簡単で、18時までにお客様センターに電話すればOK。それ以降の時間は、出発地の営業所に電話すれば全額返金される。
しかし今回は旅行会社経由で「船+宿」のパッケージツアーを予約していたため、東海汽船ではなく旅行会社に電話しないといけないのだ。なのに、祝日で休業日のため電話がつながらない!これは…早くも詰んだのか?!
しかも旅行会社の規約には、条件付き運行でも実際に欠航した場合のみキャンセル扱い(返金)、と書いてある。
「旅行代金は捨てるしかないのか?」「賭けで船に乗る?仮に島に着いちゃったらどうする??」とめちゃくちゃテンパる。
焦る中で、旅行会社の予約票に「当日、出発60分前からの緊急時用」と携帯番号が書かれていたのを思い出した。今が緊急時だし、と言い聞かせ、ダメ元で電話してみることに。
出発2時間前くらいだったので繋がるか不安だったけど、すぐ担当者の方が出てくれて無事にキャンセルできた!手数料もなく全額返金とのこと。ヨカッタ~~~!!
これが正規の方法なのかは保証しかねます。キャンセルなのに電話対応がとても丁寧だったトラベルロードさん、また利用します!!
結論。旅行会社が休みでも、あきらめずに連絡できる方法を探してみるのが超大事!!そして必ず、出発時刻の前にキャンセルすること。でないと旅行代金が海の泡になるよ・・・。
※旅行会社経由の予約座席のキャンセルについては、東海汽船のお客様センターでも受付してくれますが、ただただ受付するだけです。返金は一切されないので注意!(確認済み)
〜島旅リベンジ編〜
前回の雪辱を晴らすべく10月に再び神津島行きを計画。今回は平日2泊3日!!
・往路:東海汽船さるびあ丸(夜行便なのでGoToトラベル対象。電話予約のみ)
・宿泊:楽天トラベルで山下旅館2泊(GoToトラベル対象)
・復路:東海汽船さるびあ丸(GoTo対象外だがネット割引あり)
前回の旅行会社を使おうとも思ったんだけど、なるべく安くしたくて個別に取ってみた。また利用しますと言ったけど許してほしい。あと、この時期はオフシーズンでジェット船が週末だけの運航のため、平日の今回は往復とも大型客船だ。
後日、東海汽船のパッケージツアーでも同じ組み合わせが発表されて、そっちのほうが若干安かった。取り直すのが面倒なのでそのままにしたけど、結果的にこの選択が良かった気がする。
4.旅先で台風が近づいてきたら
さあ明日出発!というとき、非情にも「台風が発生しました」というニュース。え…またなの…?
まだ遠いし、進路が反れるかもしれない。条件付き運航でもないし、到着日の天気予報は晴れ。うん、行こう!2日目以降は雨予報だから1日目に遊びの予定を詰め込んで、あとは宿の温泉でも入ってのんびりすればいいか〜!と悠長に考えて・・・
快適な船旅で、神津島に到着!!
GoToトラベルキャンペーンの「地域共通クーポン」は、乗船前の受付と、旅館のチェックイン時にそれぞれ貰った。電子ではなく紙券だった。
実際に1日目は快晴で、登山に海に自転車に満点の星空も満喫。正直、ちょっと台風のことを忘れていた。
そんなポンコツに警鐘を鳴らしてくれたのが、夜のスターウォッチングツアーでお世話になったガイドのおにいさん。
「この感じだと、明日帰らないと数日閉じ込められますよ。船は振替えできると思うから、あとは宿と相談ですね〜。」
「あっ、もう明日くる船が条件付きになってますね。」
ゔぇ!?!?!?!?
5.「条件付き」の次は「欠航」になる!
我々は島に来れたことですっかり気が緩んでいた!!帰りの便が欠航になる可能性があるということを!!なぜ考えなかった!!!
仕事の予定もあるし、延泊の宿代は自腹になるのでお財布も大打撃。これはまずい。まずいぞ。
ガイドさんいわく、
とのこと。
はい、本当にそうなりました。島の人の助言ありがたい!!!星も素晴らしかったけど、ガイドを頼んで本当に良かった!!
雲が多くなってきたからお代はいらないと言われたけど、星の解説してもらったし写真も撮ってもらったし、どうしても払いたい。「GoToのクーポン券なら」と半額分だけ受け取ってくれた。なんていい人なんだ。もっと儲けてほしい。
6. 粘らず早めに帰るべし
旅館に戻ってすぐ、フロントに「欠航しそうなので予定を早めて明日チェックアウトするかもしれません。大丈夫ですか?」と確認アンド予告。「大丈夫ですよ」と、当たり前と言わんばかりのテンションで返ってきた。お金は返ってこないだろうけど、仕方がない。
あと、念のため東海汽船の竹芝の窓口に電話して、船の振替方法を確認。
とのこと。オフィシャルの回答がもらえたので、安心できた。明日、直接窓口に行くことに決めて就寝。
「せっかく休みをとって来たのに」
「宿泊費がもったいない」
と思うと旅行を切り上げるのは躊躇するかもしれないけど、予定がある人は潔く帰るべし!!延泊になってもいい人が羨ましいよ〜〜!!!
7. GoToトラベルのクーポン券と返金処理
翌朝、チェックアウトの時間。旅館の女将さんが「減泊の処理しないとだから、早めにフロントに来てくださいね〜」と声をかけてくれる。
なんと、1泊分返金という神対応!!最初から諦めてたから嬉しかった。
ということは、チェックイン時にもらったGoToクーポン券も半分返さなきゃいけないのだ。そんなこと思いもしないから、昨日のスターウォッチングツアーでぴったり全部使う予定だったよ!!あのガイドさんがディスカウントしてくれたから、返品クーポン足りたよ!!!
もしクーポンが返せなかったら、宿泊費も返ってこなかった可能性は大。
さらに、返したクーポン券が連番かどうかを確認された。運良く番号が若い順に使っていたので大丈夫でした。使うときも番号気にしたほうがよさそう、こんなパターンめったにあるもんじゃないけどね!!
ただただ運が良かっただけだけど、なにかの采配を感じてしまう出来事だった。
※今回、宿泊は別個でとっていたので、パックツアーだとどういう扱いになってたかは分かりません。また、他の宿泊施設のことは分かりません。宿泊先の方としっかりコミュニケーションを!
そして、前浜港の東海汽船窓口に予約票を出し、「台風なので今日の便に振替したい」と申し出て、すべての手続きは完了。
一旦キャンセルして予約を取り直す形でしたが、手数料などは不要でした。
降り始めた大粒の雨の中、無事に神津島を脱出しました。
8. それでも伊豆諸島は最高
たとえ欠航リスクがあろうとも、島旅の魅力はそんなものじゃ霞まない。
どこにも負けないくらいきれいな海(曇ってるからあれだけど本当はもっとエメラルドグリーンだよ!)
不思議な景色が見られる山(500m級なのに高山植物も生えてるよ!)
渋い温泉に、おいしいお魚(金目鯛めちゃくちゃ釣れるらしい!)
足りない分は、また何度でも来島します!!
台風14号が伊豆諸島に直撃していて、とても心配です。大きな被害がないよう心から祈っています。