帰路に立たされたわたしがおもうこと
いつからだろう、次付き合う人とは絶対に結婚したいと思って付き合う相手を選ぶようになった。
でもこちらがそんな思いを募らせて、この人なら大丈夫と自信を持ってお付き合いした人であっても、別れはあっけなく突然思いもしないタイミングで訪れた。
3年前くらいに付き合ってた彼は、別れ際に見たこともない冷たい目をして、俺がこんな性格だってはじめからわかってたでしょ?と言い放った。
ここまで人は冷酷になれるのだとショックを受けたと同時に、わたしは見たいものだけを見ていたんだと気付かされた。
それは3年経って違うパートナーと付き合ってる今も変わってないのかもしれない。
これまで幾度となく別れを経験してるけど、別れに至るまでにいくつものサインみたいなものがあった。
言動が冷たいなとか、携帯ばかり気にしてるなとか。大切なひとが自分をそんなに好きじゃないのかもしれないなんて考えたくもないから、そんな違和感は無視してた。それに前はあんなに優しかったんだから。今はそういう時期なんだって、時が過ぎたら全て上手くいくってそう考えてた。
一緒にごはんを食べて同じベッドで眠る当たり前の日常を壊したくなかった。
前は結婚したらどうするって話をよくしてたのに、それが仮に結婚したらに変わり、時が過ぎてそんな話も滅多にしなくなった。
家族みたいと彼は言ったけど、私達は家族じゃない。
ちょっとした喧嘩でも簡単に縁がきれてしまうし、別れたら他人だ。一生お互いの人生に関わることはできない。
20代の恋愛だったら、別れてほとぼりが冷めたらごはんに行ってなんてことがあるかもしれない。
でも結婚前提で付き合ったら、結婚するか他人に戻るかそれしか選択肢はないような気がしてる。
家族になるかもしれなかった相手と別れるのは想像しただけでつらい。
でもいま自分がその分岐点に立っていて、もしものことが起こるかもしれない、もし起きてしまったら、そしたらその時はとり乱さずにその事実を受け止めよう。それが彼にしてあげられる最後のことなんだと思う。
どんなときでも人生は続いていく。どんなに傷ついても私はパートナー探しをやめないし、いつかすべての苦労が報われる日がくると信じてる。
私は私のことを絶対に見捨てない。
だからなにが起きても明日も美味しいごはんを食べて強く生きていくよ。