永遠の都ローマ展
東京都美術館で現在開催中の「永遠の都ローマ展」に行ってきました。
ローマにある世界的に最も古い美術館の一つである「カピトリーノ美術館」から、目玉であるカピトリーノのヴィーナスが奇跡の初来日。
ということでNHKでやっていた関連番組を見て、これはぜひ足を運びたいと思ったわけです。
2023年は「岩倉使節団」がカピトリーノ美術館を訪れて150年の節目の年らしく、ローマの姉妹都市である東京でカピトリーノ美術館の展示品をまとめて公開するに至ったとのこと。
まず最初に出迎えてくれたのは、「カピトリーノの牝狼(複製)」
ローマの建国神話に登場するロームルスは、双子の弟レムルスとともに川に捨てられていたところ、牝の狼が乳を飲ませて救ったというエピソードがあります。双子の像はルネサンス期に後から付け加えられたそう。
この狼と双子のモチーフはローマのシンボルとして、硬貨のデザインになったり、ほかにも様々な作品がありました。
展示は基本全て撮影禁止だったけれど、唯一撮影できたトラヤヌス帝記念柱からの石膏複製。原作は113年。ローマにそびえたつ全長30mにもなる塔から複製されたもの。
そしてカピトリーノのヴィーナス。
カピトリーノ美術館には、このヴィーナス像のために展示室が設けられているのだけれど、ここでもこのヴィーナス像のためにたっぷりスペースが設けられていてじっくり鑑賞することができました。
大理石は人の肌のような質感で、着色されているわけではないけれど非常に人肌を感じます。この像が2世紀に造られたのか…と思うと感慨深いです。
そして、様々な彫刻や絵画が展示されていたのですが、彫刻は石なのに布の質感が柔らかそうに見えるのが本当にすごいし、絵画は光と影が鮮やかで写真のように見えるような精緻なものも多かったです。
頭部だけで1.8メートルもあるコンスタンティヌス帝の巨象。
足と左手と頭部の原寸大複製がみられるのですが、本当に大きい!大仏か…?と思うほどです。やはり栄華を極めると権威の象徴として大きな像を作りたくなるのでしょうか…
美術鑑賞の後は、お昼ご飯。
先日X(旧twitter)で見かけて気になっていた
「不忍Breweryひつじあいす」というお店へ。
ラムの創作料理とクラフトビールが楽しめるお店です。
ラムパッチョめちゃめちゃおいしかった!
まったくクセがなくて美味しい羊が食べられました。
クラフトビールもどれもおいしかったです。私は不忍YELL ALEが好きでした。
永遠の都ローマ展は12月10日まで。
カピトリーノのヴィーナスはなかなか日本で見られないと思うので、よろしければぜひ。