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大事にしている考え方。#5 試すことに失敗はない

デイル・ドーテンの著書「仕事は楽しいかね?(英名MAX STRATEGY)」の中にある言葉。

試すことに失敗はない
(Experiments never fail.)

とんでもないくらい的を射てると思う。

とかく何か新しいことに取り組もうとする時に
「失敗したらどうしよう」
「取り組みに必要な時間やお金がムダになるかもしれない」
といった不安が押し寄せる事が多い。

こういう不安感に苛まれて、結局やらずじまいに終わる事も少なくない。
実際に自分の半生を振り返ってみても、あの時何でやらなかったんだろうと反省する。

何故やらなかったか。
理由を紐解くと、失敗した時に周りからどう思われるかを気にしたというのが1番大きい気がする。アドラー。
当時は自分の生きている世界が狭かったからまあ仕方ないとも思うけども。


「仕事は楽しいかね?」のあらすじ

ちょっと伝わりにくいかもなので、「仕事は楽しいかね?」のあらすじをamazon引用で紹介。

(amazonより)
   出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会ったある老人に、つい仕事で鬱積(うっせき)した感情をぶつけてしまう。老人は実は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。

   本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、老人のアドバイスに自己変革のアイデアを見いだしていく物語である。それは、唐突に繰り出される老人の言葉とそれを問いただす「私」の会話で展開していく。たとえば老人は「目標を立てるな」という。「私」は、目標がなければ進歩の度合いが測れず、軌道修正もできないと反論する。しかし老人は、斬新なアイデアや商品がなぜ誕生したかを説き明かし、それらが目前の課題に集中した結果であることを指摘。また、世の中は自分が目標を達成するまで待ってはくれないとも言う。そして「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」「明日は今日と違う自分になる、だよ」などのアドバイスをおくる。

   試すこと、日々変化が必要であること、偶然を見落としていること…。本書のこうしたメッセージは特別なものではないが、それを痛切に感じさせる語り口が独特である。「多くの人は他人を凌駕する人材になろうとしているけど、それを他人と同じような人間になることで達成しようとしている」などは、自分を振り返らせるのに十分である。

   物語仕立てのビジネス啓発書としては「短編」の部類に入る本書。シンプルながら味わいのある1冊である。

人生の中で繰り返し読んでいる本のTOP3は、「アルケミスト」「ノルウェイの森」そしてこの本だ。日本語版も英語版もAudible版でも読んでいる。

この本を読んだのが33~4歳くらいの頃。
ちょうど主人公と同じくらい。
表紙がライトなイラストという事もあって、敬遠してきたのだけれど、読み始めてもうどハマりしてしまった。

ここまでスゴいんだったらもっと早く読んでおけば良かったと頭をかすめたけど、今が読むべきタイミングだったのだと思い直した。
若いうちに読んでしまったら単なる自己啓発本として済ましてしまったかもしれない。人生の中盤に差し掛かったタイミングだからこそ響いたことも多い。


試すことの実践

人生中盤からの起業、瓦割り屋オープン、居合抜刀屋オープン、シェアスペースオープンなどなどなど……といった一連の取り組みは全てこの言葉に支えられていると言っても過言ではない。

もちろん失敗した事も沢山あるし、それなりに時間もお金も失ってはいる。
ただ、失敗しても怪我しないレベルで試しているので、そこまで大きな傷には(今のところ)なっていない。

このひとつ前のnoteで計画的偶発性理論で触れている事にも近いけど、やっぱり試してみることで広がった事がとてつもなく多い。

学生時代に国内・海外にあれこれ行っていたことも試すことの実践をしていたとも捉えられる。

国内のあちこちに行ったら、次は海外のあちこちへ。
何かが自分を待っていると期待してグルグル動いていたけれど、結局は何も待っていないということが分かって本当に良かった。

実践するからこそ見えることがあって、机上の空論で片付けていたら何も分からなかったんじゃないかなと感じている。


これからも重ねて「試すこと」が必要。

「仕事は楽しいかね?」は14章に渡ってメッセージをくれるけれど、その中のひとつにこういうメッセージがある。

きみたちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない。
試すこと自体が欠落してたんだ。

主人公の行っていたビジネスが不成功に終わった理由に対して老人マックスは穏やかに伝える。

何かを始めるということを試すというだけではなく、既に出来上がったつもりになっているものも、更に最良にするためにはどうしたらいいかを考え、そのカイゼンを繰り返すことを示唆している。

人生に胡坐をかく時間なんてない。

何かを作って多少うまくいった。だからといって既存のままで維持したら陳腐化して廃れる一方だ。

そこまでメッセージしてくれている。

まだまだ人生は長い。72歳のゴールまであと30年。
いろいろなことを試し、そして既存のものをカイゼンすることを試し、
楽しいライフを生きていきたい。

「仕事は楽しいかね?」はシリーズ化されていて、3作まで展開されている。1と2はとんでもなく名著なので、本当にオススメ。

楽しく暮らすためのサジェスト
「何か新しいものを試してみる」

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