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そうだ、シェアスペースを始めよう。

シェアリングエコノミーの一般化が進み、シェアスペースや貸し会議室といった場所貸しのサービスが増えてきていた。
シェアスペースサービスの説明会に何度か行くなかで、シェアスペースは感触が良いように思えた。

というのも、まずは「自前のイベントスペースの確保」という点がある。
折しも毎月の読書会をはじめ、人を集めるイベントをあれこれしているため、スペースはその都度必要になっていた。
イベントをやっている人であれば伝わると思うけど、自分のやるイベントにFITする場所を見付けるのは大変だ。広さ・雰囲気・値段・アクセス。それを自前で持っておけるようになればその手間・料金がなくせるという期待が持てた。

また、雇用以外で「収益を生み出すチャネルを持つ」という点もある。
基本的に合同会社ハハハは、ほぼ1人会社で進めていくつもりで、バイトスタッフ以外は雇用するつもりが今のところない。
そもそも「雇用」という形態を取りたくないとも考えている。
なので誰かと組んで仕事を進めるときは出来れば「業務委託」とか「業務提携」といった形を取って広がりを生めれば良いと考えている。

「自前のイベントスペースの確保」「収益を生み出すチャネルを持つ」

やってみないことには分からない。

2018年8月、まずは神田の物件を借りてシェアスペースをスタートし、その後、浅草でも物件を借りて2スペース体制で開始した。
(上:浅草ハコバナ 下:神田ハコバナ)

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楽しいイベントが成立する三要素

シェアスペースに取り掛かる前に合同会社ハハハで取り組む意味について考えてみた。その時にイベントサポートに繋がるのではないかと気付いた。

いろんなまとめ方があるのだと思うけれど、イベントが成立するためには3つの要素があると考えている。

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「集客」と「企画」と「スペース」だ。

当然ながら「企画」が一番大事で真ん中に置かれる。
どういう趣旨のもので、コンテンツを如何に組み、どのくらいの時間やるのか。この企画がズコズコだと想像していたものにならないことも多い。

その両サイドを固めるのは「集客」と「スペース」

どんなに面白い企画であっても、参加者を集めることができなければ成立しない。机上の空論。ここは一歩ずつ積み重ねてやっていかないといけない。

そして、スペースだ。面白い企画があり、集客もある程度集まりそうだという期待が持てるなかでも、スペースがないことには実現に到らない。

(もちろん、最近はオンライン開催が増えているのでスペースを必要としないことも多くはなってきた。とはいえ、リアルの小規模イベントは今後必ず復活すると思うし、その必要があると考えている)

「楽しく暮らす人を増やす」と標榜している合同会社ハハハが「なんでシェアスペースをやるのか」。自分の結論は、イベントは楽しく暮らす人を増やすに繋がる。その開催にスペースは必要だから、「イベント開催サポート」としてやる意味はあると整理した。

何より自社にとっても良いし、使う人にとっても良いはず。


自前でスペースを持つメリット。

結論から言うと、自前でスペースを持つようになって本当に良かった。
仮に今の借りている場所が契約更新できなければ、また他のところに借りると思う。ここは本音。

自分が使う時にはしっかりと予定を押さえておけるし、誰も使っていない時はワークスペースとして活用することもできる。
仲間が使いたいと言ってくるのであれば貸してあげることもできる。

自宅に人を呼ぶことは憚られるものの、自分のスペースであったらいくらでも時間を気にせずに活用することができる。
自分が早く帰っても、「あとは適当にやっておいてー」と言って出てしまって大丈夫。

加えて自分の好きなもの・使うものを置いておけるのも本当に便利。
浅草ハコバナはワークスペース代わりに使うことも多いので、プリンター・シュレッダー・データスキャナーなども置いているのでとても重宝している。また、ハコバナの本棚に要らなくなった本を並べて、物々交換を前提に運用している。

当初に想定してした「自前のイベントスペースの確保」という点については軽々とクリアして、ワークスペース代わりにもなり、何かあった時の集合場所としても機能する。メリットがとてつもなく多い。

テレワーク時代に突入しているものの、「自宅だとなかなか集中できなくて」とか「書斎がないのでリビングで仕事をするので、どうしても家事で中断されることが多い」といった不具合も多いと思う。
やはり自宅でのワークスペースが担保できない人は外で仕事できる環境を整えるのが良い。その時に自前のスペースは効果的だ。

何かイベントを定期的にやっている人にとっては特にメリットが大きいはずだ。


一方でデメリットもなくはない。

メリットを多く並べたものの、デメリットもしっかりとある。

冒頭に書いたように、「収益を生み出すチャネルを持つ」と書いたけれども、ここはそんなに期待しない方が良い。
折しもコロナの政府対応に翻弄される昨今、2020年~2021年の利用率は厳しい。パーティやイベント、会議など人が集まる機会をことごとく制限をかけられたおかげで、ひどい事態に陥った。こちらの方が緊急事態だ。

コロナが仮になかったとしても、利用するカスタマーは単発利用者を中心にパラパラといるため、こちらから営業をかけるのが難しい構造にある。
つまり枠が空いていても、こちらからその枠を埋めに行く活動がなかなかできないため、待つしかない状態になる。

トータルで2つのシェアスペースの収支はプラスではあるものの、収益源とは見なさないようになった。むしろ感覚的には他の人が利用してくれれば家賃が安くなるくらいに捉えている。
その方が気持ちが揺らがず楽に構えていられる。

あとは問合せやクレーム対応も少なからずある。

「道に迷いました。どこにありますか?」
「鍵の在り処が分からないのですが・・・」

問合せやクレームをなくすように心掛けたとしても、やっぱり何らかは入ってきてしまう。
シェアスペース管理会社を間に挟めばいいのだろうけども、利益を圧縮することにも繋がるのでここは悩ましいところだ。


まとめ。

タイトルにも書いているように、基本的なスタンスは「シェアスペースを始めよう」が言いたいこと。

自宅以外にイベントスペース、シェアスペースを持つことで生活の幅が大きく変わるはずと思う。

しかしながら、家賃分をミニマムでも押さえようとするならば、町選びや競合状況などを鑑みないとなかなか成立はしにくい。どんな商売でも競合が存在していて、そこは胡坐をかいていて大丈夫ということはほとんどない。

なので、スタンスとして「自分で使う以外の時間を使ってくれる人がいれば家賃が安くなる。もしくはタダになる」と思える人から、やっていけるといいんじゃないかとオススメしたい。

自分の家以外に秘密基地を持てるみたいで楽しいよ、と最後に添えたい。

楽しく暮らすためのサジェスト
「シェアスペースを始めてみる」

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