ポケモン懐古録―『サブマス腐女子について』
「サブマス腐女子」と聞くと、過剰に拒否反応が出るポケモンオタクがいまだにちらほら存在する理由についてざっくり説明します。
私はBWの同人についてよく把握しきれていないので、本当にざっくりですが多めに見てください。
まず「サブマス腐女子」とは、ポケモンブラック・ホワイトなどに登場する「ノボリ×クダリ」のカップリングが好きな腐女子のことです。
ポケモンオタクの中ではもはや蔑称として扱われています。
その大きな理由として、
サブマス腐女子たちによるサブマスの妄想ツイートや創作の数々が、ポケモンオタクたちが思うポケモンの世界観と大きな「解釈違い」を起こしたから
解釈違いであるのに人気が人気を呼んでしまい、ポケモンオタクが嫌うタイプのイナゴ同人作家が異常に増えたから
「声の大きい腐女子」が散々ポケモンクラスタのツイッターを荒らしたから
といったようなことだと思います。
ここからは私(ダイパオタク)の思い出になります。
BW当時のことです。池袋のまんだらけに行くとそこにはサブマス本一色になったポケモン同人コーナーの姿がありました。私はその光景にただ絶望を感じました。
何故ならダイパ同人あたりまではオールキャラ本や主人公周りのノマカプ本、ポケモン擬人化本などが多く、BL本はそんなになかったからです。なんならダイパ同人でようやくBLが少し増えた程度という至って健全な、まるでシェイミのお花畑のようにひっそりと楽しくやっていたポケモン同人界隈だったのです。
そこに、ぼうそうぞくのようにシェイミのお花畑を荒らしにやってきたのがサブマス腐女子たちでした。ダイパオタクたちは荒れ果てたお花畑「pixivデイリーランキング」を見て、心の中で一筋の涙を流していたそうです。
pixivランキングを席巻するサブマスたち。ここでダイパ以外の他のポケモンオタクたちにもひとつの疑問が湧いてきます。
「なんでサブマスってそんな人気なの……?」
ポケモンオタクたちはN、トウヤ、トウコ、チェレン、ベル、そしてカミツレとフウロは人気なのも分かりました。ただ何故サブマスはそこまで爆発的人気を博しているのか。
ポケモンオタクたちは皆懸命に考えましたが、いまだに分かりません。
黎明期のサブマス二次創作はわりと丁寧に描かれたものが多かったのですが、全盛期にはビジュアルだけを借りたような本物のにわか知識で描かれているものが多く見受けられ、ポケモンオタクたちは段々とうんざりしてきました。
ついには「原点にして頂点」というタグをつけるサブマス腐女子も現れ、散々ポケモン同人を荒らしたと言われたpixivレッド勢にも総スカンを食らっていました。
後に、その人気ぶりを受けて「サブマスのカードスリーブ」がその7年後くらいにポケモンセンターで発売していましたが、デンジのスリーブの方が売れていました。(実体験)
いかにイナゴ同人作家が多かったことがお分かりいただけますでしょうか。
しかしそんなサブマス腐女子たちももうすっかり古参ポケモンオタクです。
サブマス二次創作は黒歴史になっている可能性もあるので、またぶり返して叩くのはやめてあげて下さいね。
あとサブマスは何も悪くないです。