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千の風についてのつぶやき

「図書室で見つけたこの本、気に入った!ほしい!」

家に帰ったなり、ランドセルをソファーにほうりなげ
子どもがいう。
この言葉の選び方、いきなりの宣言、
ぷぷっ、お義母さんそっくり。
(子どもにいうと嫌がるので心の中で)


・・・
私のお墓の前で
泣かないでください
そこに私はいません
・・・
千の風に 
千の風になって
吹きわたっています

秋には光になって
ふりそそぐ
朝は鳥になって
あなたを目覚めさせる
夜は星になって
あなたを見守る
(千の風になってより)
・・・

この歌詞、
心の中の‘思い出’となってあなたの近くにいるよ、

という意味だと
ずっと思ってきた。


今年の春、
お義母さんが天寿をまっとうされた。
私からすると、不器用な法則を持ち、
時々、びっくりするようなリクエストに
ドギマギしたっけ。
今でも
ショッピング中、頼まれて探していた品をふとみつけると
時折、思い出す。
「そうそう、もういいんだった」

わが配偶者さんも、最近では年を経て
あれ? 今のセリフ、お義母さんみたいだ(!?)
というようなセリフがぽろり。

よく考えると当たり前、DNA。

あの歌は、そういうことか、
ふと思う。
DNAが受け継がれていく。
風になって吹いている。

これは、スーパーに行く道すがら、思ったつぶやき。

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