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今までの物語の中で、いつまでも生き続けてしまわないように

どこから語り始めるか、
これはこれまでの人生について、今の僕自身の解釈を記述する自省録に近いものであるので、変わるかもしれないしそうではないのかもしれない。

広くひけらかすものでもないので有料としたが、
金を払ってまで読むものではないことを最初に強く忠告しておく。

過去に、ある人との別れを経験した。
井伏鱒二の語るように、さよならだけが人生なのかもしれない。
ただし、別れと一口に言っても誰と別れるのかで大きく意味は違ってくる。
懇意にしていた喫茶店の子、共に仕事をしたひと、友、そして愛したひと。
今はもう見る事のできない表情が、深い深いクレバスを隔ててそこに居る。

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