福岡の大学生がLUUPに乗ってみた話
最近流行ってますよね。自転車のシェアリング。シェアサイクル。
私は福岡市民なので、赤色のシェアリング自転車「charichari」をよく利用します。
首都圏ではdocomoのバイクシェアが身近でしょうか。
今回は数あるシェアリングサービスのうちLUUPと呼ばれる新しいモビリティサービスを福岡の自転車大好きな大学生が紹介していきます!
01 LUUPって??
LUUPとは、株式会社Luupが東京を中心に展開する電動マイクロモビリティのシェアリングサービスのことです。
「LUUP」は、街中のポートに置いてある電動マイクロモビリティのシェアリングサービスです。好きなポートで借りて、好きなポートで返すことができます。毎日の通勤や買い物、街の回遊にご利用いただけます。
「徒歩だとちょっと遠い」を、快適で楽しい移動体験にしましょう。(LUUP公式ホームページより https://luup.sc/service/ )
他のシェアサイクルと異なるのが、電動キックボードのシェアリング化を目指しているという点です。
電動キックボードの規制緩和を受け、10月に日本初となる電動キックボードの公道での実証実験を行うという発表で話題となりました。
まだ本格的には電動キックボードに乗ることはできませんが、LUUPは電動キックボードの前フェーズのモビリティとして、電動アシスト自転車を使ったサービスを展開中です。
今回はその電動アシスト自転車を体験してきました!
02 実際に乗ってみる
まずはLUUPのアプリをダウンロードしなければなりません。
アプリをダウンロードしようと思ったところ、Androidユーザーの仲間の一人がインストール出来なかった模様。どうやら現在LUUPを利用できるのはiOSユーザーに限られるようです。
現在(2020年9月)サービスを展開しているエリアは渋谷区、目黒区、港区、世田谷区、品川区、新宿区の6エリアの一部。今回は渋谷駅周辺から代官山までLUUPを使うことにしました!
渋谷駅を降り、「早速乗ってみよう!」と思いLUUPの自転車が置かれているポートを探しますが…
ポートの数が少ない…
乗れる車体が0のポートがちらほら…
シェアリングサービスでは仕方のないことなのですが、やはり中心部(駅など)から移動するとなると、他の人も同じような理由で自転車を借りているので、ポートに車体がないことはよくあります。
今回は渋谷駅から800mほど歩いた先にあったINO.SHIBUYAというマンションの一画のポートでLUUPを利用することにしました。
福岡と比べると坂道が多いと感じるのが東京(特に山手エリア)。これは確かに電動アシスト系のモビリティが求められるなぁと感じます。
↑写真ではわかりにくいですが、こんな坂は福岡市内ではほとんど見かけません。
そしてLUUPのマップを見ながら歩いて気づいたことあります。
ポートどこ!?!?
もちろん私たちは福岡から来た大学生なので、東京のことは詳しくわかりません(泣)。そもそも観光客のような外部向けというよりかは、街のことをよく知っている地元の人向けです。ただ自分がいる場所からポートの行先がわからなかったので(ただの方向音痴)、仕方なくGoogle Mapを開いてポートを探すことにしました。
歩くこと10分、、、
見つけた!!!あったよ!!!
写真では見たことありましたが、マットな質感かつモダンなデザインでかっこいい車体です!
元になったデザインがあるのかは不明ですが、特徴的なホリゾンタルフレームはVanMoofのバイクを彷彿させます。
(VanMoof公式インスタグラムより転載)
早速アプリをダウンロード、個人情報、カード情報などを登録し、いざ乗車!
と思いきや、どうやら出発前に到着地点のポートを選ばなければならないとのこと。
これはdocomoのライドシェアやcharichariではないステップです。
ポートに返されていない放置自転車の問題を解消するためにLUUPは先行してこの問題の対策を打っているのかもしれません。
代官山のおしゃれなレストランKASHIYAMA DAIKANYAMAを到着ポートに選択していざ出発!
最初の感想、、、はぇぇぇぇええええ!!!
当然ですが、さすが電動アシスト自転車。小さくてかわいい車体ですが、パワフルで初速の加速があまりにも違います。
しかし、走り始めてすぐ。いくつか問題を見つけました。
一つ目はブレーキの音鳴り。正直なところとてもうるさかったです。特に坂の多い代官山。行き交う人から注目の的でした!起伏が多く、強いブレーキが必要になる場所だったので心配でした。
シェアリングで使われるバイクは、場所によるものの、雨風、太陽の紫外線、理解のない利用者による乱暴な利用など取り巻く環境は劣悪です。そうであるはものの命を預かるサービス。メンテナンスの重要性を感じました。
二つ目は衝撃吸収性。後輪にはソリッドタイヤ(空気を入れていないタイヤ)が採用されていました。
このタイヤはパンクをしないというメリットがある一方で、少し段差を超えようとすると突き上げるような衝撃を感じます。乗り心地はあまり心地のいいものとは言えないかもしれません。
三つ目は操作性。電動キックボードの導入を進めようとする将来性からか自転車タイプの車体のタイヤは小径車です。小径車は小回りが効くというメリットがある一方で、それがデメリットとなりゆることも、、、ハンドルも緩く、デコボコの路面を通ると誤ってハンドルを滑らしてしまう利用者も出てくるかもしれません。
そんなことを感じながらも最初の上り坂にすぐぶつかりました。渋谷エリアは本当に至る所に坂があります。普段自転車に乗っていると気持ちが萎えてしまいそうですが、ここは電動アシスト自転車。その威力をここで発揮してもらいましょう!
ぐんぐん伸びるぅぅうう!!!
疲れを全く感じず上りきることができました。
走り始めてさらに気づいたことがあります。
クランク長が短い!?
クランクとはペダルからその中心(BB芯)までを指す棒のことなのですが、これが他の自転車よりも圧倒的に短いのです。
そもそも車高が低い車体なので、クランク長を短くしなければならなかったのだと思いますが、結果として、利用者は全力では力をかけることができず、スピードを出しすぎずに乗ることができるようになっています。
そんなのも束の間、もう目的のKASHIYAMA DAIKANYAMAに到着しました。
スタイリッシュなデザインの車体。おしゃれなデザインの建物にはすごく馴染みます。
裏にあったポートに車体を返し、施錠してライド終了。と思いきや。
「駐車の写真を撮影してね!」という画面が出てきました。
これも他社のシェアリングサービスでは見ないステップです。利用者にとって少し面倒な作業が一つ増えますが、ちゃんとポートに返されていることが管理者からは確認することができます。これもまた放置自転車の対策につながるのかもしれません。
写真を撮影してライド終了〜 1.3kmを約18分利用し、242円。他のシェアリングサービスと比べ少し割高な印象です。
と、ここで少し問題が発生(汗)。Androidユーザーの同伴していたもう一人の子が仕方なくiPadでテザリングしながらLUUPを利用していたのですが、写真を撮ると毎回アプリが落ちてしまうというバグが発生しました。何度繰り返しても落ちてしまったため、仕方なく私のiPhoneから彼のアカウントでログインしたところなんとかライドを終了することができました。(改善よろしくお願いします!)
03 まとめ
全体的には満足のいくサービスでしたが、相対的なポートの数の少なさ、利用者の手間などを考えると他のシェアングサービスに比べ少しストレスを感じたというのが正直な感想でした。
一方で放置自転車に対策を先打っていることや、近い将来、電動キックボードの車体が導入されるLUUP。いくつかの課題を感じるとともにモビリティ界に新しい風を吹かせるサービスに期待を感じます。
いつかLUUPで電動キックボードでシェアリングを体験できるのが楽しみです!
(編集 / 葦津 稀一)