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【MOOV,products】大阪のものづくりが産み出したイイモノ大集合。奇抜なカタチやデザイン、機能美も豊かな製品を紹介。

※この記事は、2012年10月10日に発行された内容です。


■【A】変身する驚きが創造力に!安心・安全なシリコン玩具。

有限会社アイ・シー・アイデザイン研究所
商品名:nocilis
「アクセシブルデザイン」を実現する独自手法「ミルメソッド」などを活用して商品開発を行う。
「ノシリス」はICIオンラインショップで1個700円、8個セット6,300円で販売中。
製造は大阪の錦城護諜株式会社が担当。

プロダクトデザインや商品企画をはじめ、ものづくりの総合支援を行うアイ・シー・アイデザイン研究所。
同社が開発・販売するシリコンブロック「ノシリス」は国内外の様々なデザイン賞を受賞して注目を集めている。
「私が孫に与えたいと思う玩具を形にしたんです」と開発のきっかけを語るのは、代表取締役でありデザイナーの飯田 吉秋 氏。
舐めても安全な素材で落としても音がせず、なおかつ子どもの創造性や想像力を刺激するような玩具を開発するべく悩む中で、シリコンという素材に出会い「ノシリス」が誕生した。
「儲けるためのデザインではなく、純粋な誰かのためのデザインは、同じ想いを持つ人々の心に響く『アクセシブルデザイン』になる」と飯田 氏。
特許も取得し、「ノシリス」の舞台は日本から世界に広がりつつある。

■【B】和紙の表現の可能性を広げる光と影のタペストリーアート

和紙商 小野商店
商品名:小行灯「月」
「坤柄紙」は河手 氏のほか、グラフィックデザイナーの牧野 博泰 氏、イラストレーターの中野 クニヒコ 氏、包装士の鈴木 美奈子 氏のコラポによって生まれている。
背面の照明で坤柄紙が浮き上がる行灯は、高さ1500×幅350×奥行350mmで、受注生産となる。

和紙や小間紙を専門に取扱う卸問屋である和紙商 小野商店。
巨大な和紙タペストリー「坤柄紙(こんがらし)」は、和紙演出士である代表 河手 宏之 氏の「グラフィックデザインを切り抜いた大きな和紙をタペストリーのように飾れば面白いんじゃないか」というアイディアから生まれた。
当初は和紙からイメージされる和柄のデザインが多かったが最近は星空やギリシャ神話、ジャズといった「洋」をモチーフに制作しても非常に好評だったという。
「和紙が持つ表現の幅広さには、私自身がいつも驚かされますね」と河手 氏。
今回はディスプレイや施設のエントランスを飾るアイテムとして「坤柄紙」を用いた行灯を開発した。
今後は本物の和紙が持つ素晴らしさを世界中に広めるべく、海外展開も進めていく予定だ。

■【C】安心•安全性と利便性を両立させた日本製子どものせ

オージーケー技研株式会社
商品名:RBC-011DX3
国内シェアNo.1の子どものせをはじめ、ハンドルグリップなど、自転車関連のプラスチック製品を中心に展開。
近年は「OGKベビー」を設立し、安心•安全を追求した国内産の赤ちゃん向け玩具の販売にも取り組む。

自転車の子どものせ国内生産トップを誇るオージーケー技研の最新型子どものせが「RBC-011DX3」だ。
5点式シートベルトやスライド式ヘッドレスト、アジャスタブルステップなど、子どもの安全や快適性と母親の利便性に最大限配慮した機能が多数搭載されている。
オージーケー技研の強みは、金型づくりから製造まで自社で一貫生産できる点にある。
「開発中や発売後に改善点が見つかれば、金型レベルからすぐに改善していきます。ですから他社に比べて改善スピードや商品力の向上スピードが速い。こうした体制も、当社がメイド・イン・ジャパンにこだわり続けてきたからなんですよ」と営業部係長の田島 剛毅 氏。
また、6色での展開はお客様の声を反映させたという。
そうした姿勢も見逃せない。


■編集後記
ものづくりをしている会社が羨ましく思えたことがあって「いいですね。仕事が形になって、それにくらべ僕たちの仕事(広告代理店勤務時代)はやり遂げてもその瞬間、無くなってしまいそうで」と言ったら、「なに言っているんですか。ものがたりを作っているでしょ」と言われたのを覚えています。
「ものづくりの前に人づくり(本文は、人そだて)」どんな業種業態でも同じ原理原則があると思います。企業は人とともに成長する。常にこのことを言動の中心に据えて、長く続く愛される企業をめざしたいと思いました。(浅野)

■スタッフ
企画・編集
株式会社ファイコム

編集長
浅野 由裕(faycom)

写真
北尾 浩幸

アートディレクター
北村 竜司(CURRENT)

ライター
清野 礼子/中島 公次/中直 照/山口 裕史

印刷
有限会社山添

■発行
MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)
https://www.m-osaka.com/jp/
大阪府商工労慟部商工振興室ものづくり支援課
〒577-0011 東大阪市荒本北1丁目4番17号(クリエイション・コア東大阪内)
【TEL】06-6748-1011 【FAX】06-6745-2362
2012年10月10日発行


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