【体験記】江戸ひとめぐりバス
オンデマンドシステムを手掛けるSWAT Mobilityが、三井不動産商業マネジメント等と実施する事前予約制周遊バス「江戸ひとめぐりバス」に年末乗ってきた。主目的は、「SWAT」アプリの使い心地を試すこと。
体験記
乗車予約
各エリアでの乗降場所が決まっているミーティングポイント型で、地図もしくはリストから指定する形。
「今すぐ乗る」しか選べなかったが、本来は時間指定予約ができる仕様らしい（一時的な不具合の模様）。
ミーティングポイント型についてはこちらをご参照
実際使ってみるとわかるが、地図上でピンを動かすと近くの乗降ポイントに自動でアジャストされるので、ストレスなく指定できる。
今回くらいの乗降ポイントであればこの方式でもユーザーの使い勝手は良さそう。近接するスポットが増えると、希望と違うところに吸い寄せられてストレスになりそう。その場合はリストの方が使い勝手良いと思う。
今回は、コレド日本橋から、ららぽーと豊洲への移動に使ってみる。
乗車待ち時間
待ち時間が長い可能性があるから、電車移動の途中で予約。
スクショ忘れたけど、乗降場所を決定後、配車可否の判定、配車可能な場合は乗車予定時間の提案があり、確定／キャンセルを３０秒以内に決定する、という流れ。
予約確定後は、現在地・乗降場所・車両位置が地図でまとめて見れる。循環バスなので、予約時点から２６分後の到着予定とやや間が空く。
予約管理画面から到着予測時間も確認できるが、あくまで目安。
乗降ポイント間の移動時間に２３分見ており、ある程度バッファをとっている感じ。ちなみに、Google Mapで同じ行程を検索すると車で１２分と出るが、実態はもっとかかる（後述するがSWATアプリの方が体感に近い）。
公共交通を使うと３０分前後かかる、且つ、乗換が面倒なこの区間の移動であればこういった循環バスのニーズはありそう。
待ち時間も車両位置を確認できるので、タイミング見ながら乗車場所に向かえる。到着まで１０分を切ったあたりで乗車確認のスライダーが有効化された。また、到着予測時間も適時更新されている（予約時から乗車が３分遅れ、降車が１分早まっていた）。
乗車 → 降車
コレド日本橋の前にコレド室町に立ち寄るルートで、たぶんそこまではほぼアプリの予測通りに運行されてたけど、（コレド室町付近で手間取ったのか）結局、予約時の予測時間から１３分ほど遅れた１５：０６頃に乗車。
車両が到着するとスマホに通知が届く。乗車時に画面をスワイプして係員に提示。今回は無料なのでスワイプした段階で「支払い済」の表示。
左の画面で「到着まで６７分」と出ているのはたぶんドライバーアプリの操作前で、今回のコースを一周するのにかかる時間の予測が表示されているのではないかと思う。ドライバーアプリ操作後は右の画面のように「乗車済」になる仕様かな。移動中も車両の走行位置は常に表示。
コレド日本橋前からは他に２名乗車。車内には先客が８名ほどいて、この手の実証では結構使われているなという印象。一般利用ぽい感じだったので、それなりに認知されているということだろうか。
今回はドライバーに加えてもう一人係員が同乗していて、乗車時の画面確認と、移動時の粗品配布などを担当していた。
降りるときは特に画面提示等もなく、そのまま降車。予約時の到着予測から約１７分遅れの１５：３３頃到着。
移動時間は約２５分で、当初予測の２３分とほぼ変わらず。Google Mapの１２分移動はたぶん相当順調に移動できた場合の時間な気がする。
感想
SWATアプリのUIは非常に使いやすかった。時間指定予約が使えなかったのでどこかで機会があれば試しに行くかも。
移動体験としても、公共交通で移動しにくい区間であるため、移動ニーズに合えば使われそうな路線。移動目的を勘案すると、事前に予約してその時間に合わせて買い物したり食事したりという使われ方も想定しやすい。
電車・バスよりもタクシーとバッティングしそうな移動区間かなと思う。
無料運行であればどうやってコストを賄うか、有償運行であれば地域公共交通会議を通せるか、が論点になりそう。会員制にする手もあるかも。
おまけ
豊洲到着後（１５：４３頃）に、今度は日本橋へ戻る予約を試したところ、乗車予定１６：４８分～１７：０３が提案された。
今回の実証は２台で、同方向循環（約３０分間隔で運行）と思っていたけど、反対周りの車両もあって、それが豊洲を出たばっかりだったのだろうか。それとも同方向循環だけど次の便が満席で予約ができない状態か（または実質１台運行で、さっき豊洲を出た車両が戻るのが１時間後という予約状態だったのか）。時間が合わずに確定させなかったので、どの予測も推測の域を出ないけど。
特設ページは以下。年明けも金土日月に運行しているようです。
以上