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【1000万円まであと少しだった映画企画】講談社シネマクリエイターズラボ_最終選考にまで残った企画書と脚本を掲載します。

MOBESTのシナリオライター、桝本力丸です。
漫画原作や映画の脚本なんかをやっております。

講談社が主催するシネマクリエイターズラボという映画企画コンペがありまして、選考に残った3本のショートフィルム(短編映画)の企画に一千万円の予算が支給されて撮影することになるという夢のような企画でした。え? 一千万? いっせんまん?

実は僕たちMOBESTが提出した企画書と脚本が、これの最終選考まで残っていたんです。全1,103企画の中から12本まで残って、最後の最後で落選と言う結果になってしまいました。
1,103企画から12本となれば、もはや倍率は100倍。
12本から5本まで絞られる段階で落とされてしまったのですから、確変に突入しなかった時くらいの喪失感がありましたね。

ただ、ここまで残れたことがすごく嬉しかったのも事実です。しかし反省も多い企画だったので、自分たちへの戒めの意味も込めてこちらのノートに企画書と脚本の全容を掲載しようと思います。

ちなみに、今期のシネマクリエイターズラボに提出しようと考えている方が参考としてこちらの記事を読む場合はお気を付けください。最終選考に残っているとはいえ落選した題材ですし、映画の企画書としては役者イメージも予算表もないポンコツ書類なので…。

興味がある方は、暇つぶし程度にお楽しみくださいませ。

標識企画書
標識企画書
標識企画書


以上が、講談社シネマクリエイターズラボの最終選考まで残った『標識』の企画書と脚本です。公募締め切りまでアイデアを煮詰めて、ギリギリになって提出したのを覚えています。
内容的には、キャッチ―なコンセプトに加えて普遍的なテーマを扱えている点がハイライトだったのですが、今思えばちょっと厭世的過ぎるというか、クリエイターとしてのパーソナリティを反映出来ておりませんね。
自分たちの「やりたいこと」を一歩踏み出せていないような印象があります。
よく言えば「成立している」、悪く言えば「自分がない」でしょうか?
僕らの得意分野はホラーではなくコメディですし、もっと作家性に嚙み合ったアイデアを提示するべきだったなぁと後悔しております。
まあそんなアイデアが提出段階で浮かんでいなかったのが一番の問題なのですが………。
最初の企画段階から反省点が多い作品です。あと一歩というところで至らなかったことも、個人的には納得できます。常に強烈なアイデアをストックしておかなくてはなりませんね!
シネマクリエイターズラボの審査員陣の方々は、積極的にディスカッションをしてくださり、作品の魅力を引き出そうとしてくださいました。ただ、精神性や作家性の部分で胸を打つことが出来なかったのだと思います。扱いが難しい題材ですから、冷静に捌くこともできるのですが、そうではなく「心」で向き合えるものを作り上げる必要があると学びました。
講談社シネマクリエイターズラボは、選考の際のフィードバックが映画の業界とはまた違って非常に参考になります。芸術性を理解した上で、作品の普遍性にも思考が及んだ鋭い指摘を頂けるので、非常に実りのある企画コンペだと思います。
今期も募集しているようなので、興味がある方は是非出してみてください!
僕たちも頑張りますね!

『講談社シネマクリエイターズラボ』の話


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