「ソッカの美術解剖学ノート」の感想と気づき【4/4】
初めてこの本を開いた時の感想、というか思考は、
(…なんか、思っていたのと違う…買うの、間違いだったかな…)
だった。
それもそのはず、私は書店で帯の推薦文と装丁のイラストばかりを見ていて、本のタイトルにある『美術解剖学』の単語が目に入っていなかったのだ。
「なんか、凄く上手く描くコツとかが紹介されているのだろう」という漠然とした、それでいて短略的なイメージしか持っていなかった私にとって、骨格や筋肉の成り立ちや機能を知り、その描き方を学ぶ事で絵の上達を目指すこの本は、あまりにも高尚なものだった。
とはいえ、せっかく購入した本だ。
とりあえず読んでみることにした。
結論から言うと、非常におもしろい。
もともと理科とか生物の科目が好きという事もあるが、ユーモアのある挿し絵や文章のおかげでとても読みやすく、描き方の説明も分かりやすいと思う。
(ネットで検索すればもっと丁寧で的確な紹介文がたくさん出てくるので、気になっている方がいたら是非そちらを参考にしてほしいです。)
ひとまずハードルが下がったおかげで、その日で頭部の章を読み終える事が出来た。
驚いたのは、その数日後。
様々なイラストレーターの作品と紹介がまとめられた本を眺めていたところ(その本の性質的に「読む」より「眺める」事の方が多い)、私はふと違和感を覚えた。
ーーーなんか・・・耳の位置がおかしい?
ページをめくって別の方の作品を見た。
ーーー右目が下にずれてる気がする…
もちろん描いた方の「画風」でもあるだろうし、掲載されていた作品はどれも素敵なものだったし、私のようなシロウトが評して良いものではないけれど。
初めて読んだ時には無かった気付きを、たった一つの章を読んだだけで得られたこの出来事は、私の背中を押すのに十分だった。
ーーーしっかり学んでちゃんと練習したら、私の拙い絵も少しはクオリティが上がるかもしれない・・・
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そんな期待に胸が膨らんだので、『ソッカの美術解剖学ノート』を教本にした独学を始める事にしました。
というか、6月1日からすでに始めています。
独学の様子をnoteに記録していきますので、読んで頂けると嬉しいです。
それでは、今日はこの辺で。
モブキャラ夫婦の妻、ユミでした。
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