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日帰りで行く白浜ご褒美の旅 グルメ誌掲載の寿司屋と日本三大居酒屋の一つへ
11月23日 土曜日 ☀️晴れ
早起きして始発のバスで駅へ
今日は日帰りで白浜へ行く日
特急くろしおに乗るため大阪駅へ向かいます
いつもなら各駅停車を使ってのんびりと旅をするけど今回は特別
出張やらなんやらで忙しい仕事を乗り切ったご褒美です
さらに白浜で立ち寄るのはレストランガイドブックに掲載された寿司屋や日本三大居酒屋の一つ
空いた時間は水族館に行ったり温泉に浸かったり、のんびりチェアリングをする予定です
限られた時間なので“三段壁”や“千畳敷”といった有名スポットはパス
ツーリングではマストな“とれとれ市場”にも行きません
8時間ほどの短い滞在時間を充実したものにできるのか?
さぁ 旅の始まりです
列車の中で食べるおにぎりは格別! 旅感もアップ!
梅田駅に着いたのが朝の7時05分
乗車する特急くろしお1号(新宮行)は21番線(うめきた地下)から出るのでルクア地下1Fのブーズキッチンさんに立ち寄りました
ブーズキッチンさんは朝の7時から営業しているおにぎり屋さん
駅近なので出張や鉄旅の時によく利用するお店です
朝早くに握りたての温かいおにぎりが手に入るので重宝しています
今回は“銀しゃけ(280円)”と“明太子(320円)”のおにぎり
そして具沢山おみそ汁(220円)を購入
列車の中で食べると旅感もアップ さらに美味しく感じます
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白浜駅に到着したのは10時10分
駅は町の中心部から離れているのでココからはバスを利用します
この後も移動にはバスを使うので
駅を出て左手の明光バス白浜駅前案内所で1日乗り放題パス(とくとくフリー乗車券1,100円)を購入
週末のためか列車が到着するタイミングで案内所は混雑していたので
スマホアプリからデジタル版を購入した方が良いかもです
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とくとくフリー乗車券には以下施設の割引が付いてました
白浜エネルギーランド入場料 100円割引
三段壁洞窟 入場料 100円割引
円月島グラスボート乗船券 150円割引
京都大学白浜水族館入館料 50円割引 ← 使った
本当に訪れるべき美食の名店に選ばれた寿司屋“幸鮨”さん
白浜駅から乗った三段壁行きのバスを白良浜で降りて
海を見に浜辺の方に行ってみました
この頃は風はあるものの日差しはバッチリ
少し寒さを感じる程度でした
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このあとお昼を食べに
飲食店が集まっている銀座通りへ向かって歩いて行きます
この通りの中ほどに幸鮨さんがありました
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幸鮨さんはほぼ地魚を使っているお寿司屋さん
地元紀州沖で取れた旬の魚介を使用した料理が食べれるお店です
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グルメ誌でも評価されていて
料理人の個性を感じるレストランとしてフランスの有名レストランガイドブック“ゴ・エ・ミヨ Gault & Millau”の2020年日本版で選出
さらに2022年にはミシュランガイドでミシュランプレートを獲得していたりします
食事は“おまかせにぎり(6,160円)”と“茶碗むし(825円)”
ドリンクはナギサビール“みつばちエール(限定醸造)”を選びました
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島根県の益田で飲んだ高津川リバービア“空港はちみつエール”が鯖寿司に良く合っていたので
今回も蜂蜜を使ったペールエールにしてみました
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静かな店内で一貫ずつ握られる“アオリイカ”や“中トロ”、“ウニ”、“ホタテ”などはどれも美味しく
特に“目一鯛”、“間八”、“太刀魚”、“鯵”が良かったです
夏から秋にかけて旬の“目一鯛”には塩と白胡麻
“間八”には山葵と大根おろしと煮きりの薬味
切り身を炙って塩を振った“太刀魚”
“鯵”には定番の浅葱と生姜、煮きり
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どれも細かな仕事がうかがえ満足な味
ほんのり甘さを感じ苦味が控えめな“みつばちエール”が寿司に良く合います
風が吹く寒い日に茶碗蒸しはピッタリでした
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そして最後はデザートの黒糖アイスで〆です
11貫の寿司と赤だし、デザートで6,000円弱は納得の内容でした
“くつえび”や“もちガツオ”もオススメらしいので
次は春先か、また秋に来たいですね
紀南の海の豊かさが分かる水族館~太平洋が間近にせまる露天風呂へ
お昼を食べた後は白良浜からはバスに乗って臨海へ
円月島が良く見えるスポットを過ぎると京都大学白浜水族館に到着です
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京都大学白浜水族館は白浜周辺に生息する魚類と無脊椎動物を展示している水族館
日本では数少ない大学附属の水族館で今年は開設94年にあたります
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大きな特徴はサンゴ、エビ、カニ、ヒトデなど背骨のない無脊椎動物が展示の半数を占めていること
珍しいのはウニ15種、ヒトデ10種などを同じ水槽で飼育展示するという方法です
ウツボは7種40個体以上が共生した状態で展示されていました
このように展示することで生物の多様性を直接比較できる点が魅力になっています
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さらに水族館には子供連れの家族が楽しめる工夫がたくさんありました
一つ一つの水槽に子供でも分かる生き物の解説があるのはもちろん
小さな子供でも水槽を見て楽しめるように“子供用踏み台”の無料貸し出しがあったりします
机付きのイスが館内に複数あるので水槽の観察やスケッチもし放題
小さな子供連れに嬉しいのはおむつの交換台が2か所あること
小学生とか夏休みの宿題にもピッタリな感じがします
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イルカやジンベイサメ、巨大な水槽は無いけど
たくさんの生き物の形や動きを間近で見ることができました
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次に立ち寄ったのは海に突出した露天の岩風呂
湯崎でバスを降りて少し歩けば崎の湯に到着です
白浜が温泉地として知られるようになったのは今から約1400年前の飛鳥・奈良朝の頃
その頃の“崎の湯”は“牟婁温湯”と呼ばれていて日本書紀や万葉集にも記されているそうです
道後・有馬と並んで日本最古の温泉“三湯”の一つになります
崎の湯は海が間近にせまる露天風呂で開放感と迫力が楽しめる温泉です
海に近い湯舟がぬる目のお湯になっていて、湯口に近い熱めの湯舟と交互に入るのがいい感じです
湯音もバッチリ 湯守のおじさんが定期的に確認していました
開放感があり眺めが良いのでついつい長湯しちゃう訳ですが
今回は入浴時に風が強く一段と寒さを感じるようになっていたんですねー
寒くてなかなか出れず長湯になっちゃいました
崎の湯は脱衣所も露天なので湯船から出ると一気に湯冷めするというオマケ付きでした
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まだ時間があるので白良浜まで戻ってきました
ちょうど良いベンチがあったので
持ってきたLEVEL BEERの“GAME ON!”を飲みながらチェアリング開始です
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あては白良湯の並びに見つけた魚政商店さんで買った天ぷら(生姜天)
ほんのりと甘い天ぷらとジューシーなホップの香りのビールの相性はイイ感じでした
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ただ湯冷めした体をビールで冷やすことになったので
今まで一番寒く感じたチェアリングになったかな
ブランケットか何か持ってくればよかった…
まぁ~ 白良浜からは海の色んな表情が見れて楽しい時間でもありました
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居酒屋探訪家が選んだ日本三大居酒屋の一つ大衆酒場“長久”さん
白良浜があまりにも寒かったので早めに大衆酒場 長久さんへ移動してきました
場所は白良浜の南側、近くに走り湯というバス停があります
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長久さんは居酒屋探訪家の太田和彦さんが日本三大居酒屋の一つとして挙げているお店
残りの2つは東京月島の“岸田屋”さんと大阪天王寺の“明治屋”さんです
他に日本の居酒屋の最高峰“大甚本店(名古屋栄)”さん
日本一行く価値があると評した“田吾作(島根県益田市)”さんがあります
長久さんに着いたのが3時半頃
4時開店の30分前なのに既に先客が一組…
しかも並んでいるとどんどん人が増えてくる
入店時にはかなりの人数が並んでいました
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案内されたのはオープンキッチンを囲むカウンター席
まず確認するのはカウンターに置かれたメニューの表紙
この表紙には“その日のオススメ”が書かれているんですねー
オススメは“ヒラメ”、“カツオ”、“天然クエ”の刺身でした
ほんとうは“カツオ”が食べたかったんだけど
まだ魚屋さんが持ってきていないので“ヒラメ”を選びました
他に注文したのは
おでんの“豆腐”と“平天”、ドリンクはナギサビール“ペールエール”
突き出しは“おから”でした
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“おから”は普通かな
“ヒラメ”は適度な歯応えと旨味があり鮮度良し◎
大きな平天は甘みと出汁の味
そしてゴボウの歯応えがあって旨かったです
ビールは主張が少なく飲みやすいので料理に合うやつでした
次は焼きを注文
選んだのは“ウツボ”、“ゲソ(アオリイカ)”、“クジラ”
干して切った"ウツボ“はよく焼いてから砂糖醤油で食べるんだけど
完全に酒のお供といった感じです
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あと“クジラ”は旨かった!
生でも食べても旨いけど軽く焼いてから食べると絶品
各自卓上コンロで焼くのでビールが進みます
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食事中にも引っ切り無しにお客さんがやって来るし
じゃんじゃん電話も掛かってくる
やっぱり人気店なんだなー っと再認識させられます
早い時間と遅い時間が狙い目だそうですが
予約が出来なかったら開店前から並ぶことをオススメします
遅い時間だと品切れになる料理もあるので…
後、気になったのは春先に食べれる“もちガツオ”ですね
夕方に魚屋さんから持ち込まれるので早い時間に来ている人の特権だそうです
“もちガツオ”は釣ってから約4~5時間以内のカツオです
春先にとれる身に脂肪分が少ないカツオは弾力があり
まるでつきたての餅のような食感から和歌山ではその名が付いたそうです
ただ、もちもちの状態は時間が経つと無くなってしまい普通のカツオになってしまうことに…
なので“もちガツオ”が食べれるのは早い時間にお店に来ている人の特権という訳です
春先にお店に行けば必ず食べれるというものではないけど
次は春先に来たいと思えますね
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今回は大阪から白浜へ特急くろしおを使った日帰り旅でした
お昼には幸鮨さんで細かな仕事がうかがえるお寿司を堪能し
白浜周辺に生息する生き物を間近で観察できた京都大学白浜水族館
風があり寒い日だったけど暖かい湯舟でくつろげたのは崎の湯の思い出
長久さんならではの“平天”や“ウツボ”、“クジラ”は旨いの一言でした
特急くろしおを使っても短い時間した白浜に滞在できませんでしたが
ちょっと贅沢な時間が過ごせて良いご褒美になりました