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伊勢神宮へ御礼詣 日本三大居酒屋湯豆腐も食べてきた

一年の感謝の意を伝えに伊勢神宮へ
もちろん別宮で無限に大きな願い事も伝える
ここ数年の恒例行事になっている一年を締めくくる日帰りの旅

帰りは楽しみにしていた老舗の大衆酒場へ
夜から忘年会があるので軽く昼飲みのつもり

居心地が良くビールが進む
隣客とも盛り上がりテンションも上がる

気付くと帰りの列車が出る20分前…
諦めて指定予約を1本ずらし無事忘年会に合流
1時間の遅刻というペナルティはあったけどね

朝早い出発

始発列車に乗るため暗いうちに家を出る
歩いて駅へ向かうのはまだバスが動いてないから

3回の乗り換えの末に乗った特急列車
暖かい車内とリクライニングする座席が快適でうとうと
外はまだ暗いので自然に目を閉じてしまう

目が覚めたのは外が明るくなり始めた頃
まだ日は昇っていない時間帯
何も動き始めていない世界
山際が眩しくなるまでの静かな時間

7時52分 列車は目的地の伊勢市駅に停車
とにかく朝食! 伊勢うどん!
お腹を空かせて下宮の参道を歩く

辿り着いたのは朝早くから営業している若草堂さん
営業していないようでしている

バックパックはストーブに近い席に
お茶は石油ストーブの上に置かれたやかんから
老夫婦が営む昭和の雰囲気が漂うお店
メニューを眺めて月見伊勢うどんと厨房に伝える

それほど待たずにやって来た月見伊勢うどん
うどんと黒い出汁が作り出すモノトーンの世界を彩る卵や刻み葱、蒲鉾
七味の一振りで丼の世界を完成させると一気に混ぜて食らう

冬のうどんは温かい出汁で体を温めてくれるけど
伊勢に来るとコレは外せない

バスで伊勢神宮内宮へ

本来の参拝順序は下宮から内宮へ向かうというもの
けど今回は時間の都合で伊勢市駅前からバスで内宮へ

始発のバス停から混雑する
そこに下宮前から容赦なく観光客は乗車してくる

身動きが取れない車内…
地元民に申し訳なく思うも五十鈴川駅からも乗車してくる
内宮前まで混雑したまま

宇治橋鳥居を渡ると雰囲気は一変
水が撒かれた参道に高樹齢の木々が音を吸収しているよう

正宮で一年の感謝の意を伝える
お願い事はがまん

無限に大きな願い事を伝えるのは別宮に着いてから
年末ジャンボ宝くじ1等…
このハイレベルなミッションはこれまで達成率0%

おかげ横丁をブラブラと食べ歩き

まずは参拝後の一杯を頂きに白鷹三宅商店さんへ
一杯飲んでから歩くほうが楽しめるはず

白鷹は全国で唯一の伊勢神宮御料酒献上蔵
立ち飲みで純米吟醸樽香を軽く飲んで次へ

明治42年創業の豚捨さんにも並んでみた
今回はコロッケでなくミンチカツ

お店の軒先に付けられた注連縄も色々ある
見て回るのも面白い

ビール好きとしては伊勢角屋麦酒も外せない
ここはペールエール一択
タップから提供されるとテンションが上がる旨い!

まる天に立ち寄ろうとした時に気付く
今からバスに乗れば外宮参拝の時間があること
ビールを飲み干してバス停へ

本来の参拝順序とは前後したけど下宮にも参拝
また願い事をする

次は楽しみにしていた大正三年に創業した大衆酒場へ
雲が出てきたので天気は良くない

外宮参拝から一月家さんへ

歩いていて見つけた看板
本とだけ書かれている
どんな本屋? っと興味が出てきたので階段を上ってお店へ

小ぢんまりとした店内の散策舎さん
地元の書店では見つからない本に出会える
ついつい本を手に取って見てしまう

いろいろと見た中で選んだのは
良い素材を揃えて引き算でする料理の本
無駄を省き手間をかけるという言葉が刺さった
無駄な物や行為に気付かせてくれるはず
アウトドア料理の参考にしようと1冊購入

最初に読む料理本 監修・料理 古谷暢康(ふるや のぶやす)

そして楽しみにしていた一月家さん
開店20分前に到着するも先客が8名ほど
お店の好意で開店前に入店

一月家さんは大正時代に料理旅館として創業した老舗
2時から昼飲みが楽しめる人気の大衆酒場

店に入ると「何飲む?」っという大将の声
カウンターの奥の席から聞こえてくる

途中で「いつものやな?」に変わるのは
そこが常連客の定位置になっているから
カウンター真ん中ちょい右寄り小さなテレビ前の上席
たしかに渋い面々が座っている

自分の番が回ってくると大将に赤星と伝え
まずは手が掛からない料理を紙に書いて渡す

たまご焼きと名物の湯どうふ、赤星がしばらくしてやって来た

たまご焼は濃い味付けなので甘さがそれほど気にならない

思っていたよりボリューミーな湯どうふ
七味をふってアツアツを口に入れる
しっかりとした豆腐の味を感じるのは
塩を加えたお湯で温められているせいかも
冷えたビールが旨く感じる瞬間
日本三大居酒屋湯豆腐の一つを制覇

満員の店内に空いているのは予約席のみ
それでも「5時まででいいから飲ませて」とやって来る
たぶん遅れてやって来た常連客
なぜ5時からの予約だと分かるのかは謎

よこわさしみと2本目の赤星
ふくだめ(とこぶし)は隣のお客さんに聞いて注文
この時点で帰りに乗る特急を一本ずらす
知らない間に時間が過ぎていたことに気付く

よこわさしみは水っぽくなくて良い
ねっとりもっちりしていて旨い
伊勢周辺で上がる生のマグロを使っていて冷凍していないからかも

大きめのトコブシがふくだめ
優しい味付けで柔らかく煮てあって旨い

楽しい時間はあっという間に過ぎるもの
ただ次の特急を乗り過ごすと忘年会参加は無理
残念だけどお勘定

旨い料理で手ごろな料金
楽しい時間を過ごせた大衆酒場
湯どうふ、よこわさしみ、ふくだめが良かった

ポテトサラダやアジフライ、かつをさしみ、焼きあげ、牛すじみそ煮、〆カレーなどなど
食べたい料理を挙げるときりがない
また来よう

忘年会に1時間の遅刻
これを除けば良い一日を過ごせた気がする

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