ハンディ型IP無線機の選び方7つのポイントとおすすめ機器を紹介！

モバイルクリエイト

2020年10月1日 10:44

従来までの無線機の弱点であった、通信距離の短さをカバーでき、また免許なども不要ですぐに使用できるのがIP無線機の魅力です。また、ハンディ型IP無線機を選べば、よりさまざまなロケーションでの使用が可能となります。

では、ハンディ型IP無線機を導入する際には、どのような点に着目すればよいのでしょうか。

ここでは、ハンディ型IP無線機を選ぶときのポイントや、おすすめの商品を紹介します。

ハンディ型IP無線機の選び方の7つのポイント

ハンディ型IP無線機を選ぶ際には、次の7つのポイントに着目して選ぶことをおすすめします。

1.サイズと重量

ハンディ型IP無線機は、様々な大きさのものがあります。利用シーンにとって一番大事なものは大きさなのか、それとも重さなのかしっかりと吟味する必要があります。

ハンディ型IP無線機は、備え付けではなく持ち運んで肌身離さず使用することが多いため、なるべく小さく軽いものが望まれます。また、ポケットに入れて使用する場合は、薄さも求められますので、なるべく薄いものを選ぶようにしましょう。

ただ、アンテナ付きの無線機はポケットに入れておくと折り曲がって破損するリスクもあるので注意が必要です。

2.耐久性

ハンディ型IP無線機は屋外で使用するケースも多くあり、ほとんどの機種で耐久性を考慮した設計が用いられています。

耐久性は、主に防水性と防塵性、衝撃に対しての強度があります。

とくに防水性は、雨の日でも問題なく使用できるものが望まれます。

使用するシーンに応じて、耐久性も考慮すべきポイントです。

3.バッテリー性能

長時間の作業で使用する場合、バッテリー性能が重要です。

いくら性能がよくでも、バッテリーの容量が小さければ1日使用することができません。最低でも、8時間以上の連続使用が可能な機種を選択しましょう。手軽にバッテリー交換ができるモデルもおすすめです。

待ち受けだけの時間と連続通話時間の2つが表示されていることが多いので、両方に着目して選ぶのがベターです。

4.同時通話時の連続通話時間

IP無線機では、たくさんの人と同時通話が可能です。

ただ、通話時間は無制限ではなく、連続通信に制限がかかる場合が大半です。

制約がある機種もあるので、選定時に確認が必要です。

5.使用できるキャリア

IP無線はパケット通信を用いて通話などを行います。

よって、使用するためにはSIMカードが必要になります。

ハンディ型IP無線機によっては、利用するキャリアが違うため、確認が必要です。

キャリアが異なれば、通信範囲はもちろんのこと料金も異なります。

通信距離をカバーするために、Wi-Fiとパケット通信を組み合わせて通話できる機種もあります。

6.GPS機能の有無

GPSは、スマートフォンでも広く活用されている技術です。

ハンディ型IP無線機でも、GPS機能が搭載された機種があります。

これを活用することで、無線機の位置情報を一目でチェックすることが可能です。

より多くのスタッフを管理して作業を行う際に、GPS機能はとても役に立ちます。

このようにGPS機能を活用した動態管理システムが利用できる点もIP無線機の大きな特徴です。

7.オプション機能の有無

ハンディ型IP無線機では、GPS機能のほかにもテキストチャットや音声の録音が行える機種もあります。

使用するシーンに応じて、音声通話以外で使用したい機能があれば、その機能の有無で選びましょう。

ハンディ型IP無線機の活用方法

ハンディ型IP無線機が向いているのは、マラソン大会などの広範囲で行われるイベントです。

一般的なトランシーバーでは、最大でも10km程度までしか通信できないので、コースにもよりますがマラソンのスタートとゴールは網羅できません。

ハンディ型IP無線機を使用すれば、距離に関わらず使用することができます。

また、全国どこにいても通話できるという利点を活かして、全国各地で同時に行われるイベント時にも活用されています。

ほかでは、トラックやタクシーなどの運搬系の業種で用いられることが多くあります。

ハンディ型IP無線機を導入しよう

ハンディ型IP無線機は、音声だけでなくスマートフォンのような使い方もできる、とても優れたデバイスです。

業務用としても使用できるので、既存の無線に物足りなさを感じている場合は、導入を検討する価値があります。