
せめて「会話」しませんか?
先日に、やす かわはらさんが書かれたnoteです。
チャットで仕事するな
メールで仕事するな
これに違和感を感じる人に
ちょっと考えてみて欲しいのが、
ほんとうに伝えたいことが
正しく伝えることができてますか?
ってことです。
このnoteを、しげしげと拝読していまして…
…というのも、今日、職場のチャットツールに、非常に長文のメッセージが投稿されているのを目にしたのですが、このメッセージが「テキストコミュニケーションの敗北」と言ってもよいくらい、一方的で読みづらいものでした。
起承転結、5W1Hといった構造に整理されていない
注意書きが至るところに散りばめられているが、多すぎて注意書きになっていない
全ての情報を、ただ強引に書き連ねている。「私、伝えましたよね」のアリバイ作りとしか思えない
…といった感じで、読み手が苦痛を感じるテキストに仕上がっていたわけです。
ちなみに、このメッセージの対象は全社的なもので、影響を受ける関係者も多数に渡ることが予想されたのですが、この投稿者は、オンライン会議で説明会を開催するような気配も無さそうでした。
つまり、コミュニケーションが失敗しているにも関わらず、かわはらさんが書かれたように「チャットだけで済まそう」としていたわけです。
「このテキストでは伝わらない」の謙虚なメタ認知が大切
フルリモートワーク、在宅勤務の弊害、強制出社の是非についての議論が世間ではまだ続いています。
フルリモートワークを肯定する立場で、以下のように主張する方もいます。
「ずっと在宅勤務だけで問題ない。仕事が問題なく回っているから」
何をもって「仕事が回っている」と言えるのか?の基準は人それぞれだし、他人の価値基準に私がとやかく言う権利もないのですが…私は個人的には、この考え方には、ちょっと懐疑的になってしまうのですよね。
なぜかと言うと、そのように主張する方がチャットツールに実際に投稿したメッセージを読んでみると、コミュニケーションに苦戦している内容のものが、少なくないから。
本人は、長い文章を一生懸命に書いて、相手にも伝わっていると考えているのかもしれませんが、客観的に見ると、「伝わっていない」のですよね。
少なくとも、本人が意図した通りには伝わっていないと思う。
そしてこれは、決してその人の能力が低いわけではなくて。テキスト(文字)で意思の伝達をはかることは、それだけ難しいのだよ…ということです。
自分の考えを文字だけで他者に伝えるというのは、並大抵のことではない。
この認識が芽生えてきたら、「ひとまずチャットでやり取りしておけば問題ないだろ」とは、なかなか思えなくなるはずなのですよね。
なぜなら、チャットだけで済まそうとすればするほど、その相手とのコミュニケーションは、目には見えないかもしれないけど、少しずつ壊れていくから。
少しずつ、認識がズレていく。
共有すべき情報を、共有できなくなっていく。
この状況のヤバさに気づいたら、在宅勤務で自宅にこもりっきりの仕事スタイルに対するスタンスも、自ずと変わっていかざるを得ないと思うのです。
必要なときには、せめてオンライン会議ででも会話しよう。
できれば、直接会って話をしよう。