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京都を愛してます①

どもmoaiです。
私を魅了し続けてやまない京都について書く。

言ってしまえば、私は京都市生まれだ。だがそれは母親が実家のある京都でUターン出産しただけのことで、生まれて早々に父の暮らす札幌に戻り、高校卒業後まで北の大地で育った。それから大学は道内ではなく、京都に進学し(京大ではなく、京都の大学)、就職は東京でするわけだが、私の人生において「京都」はまさに、聖地であり続けている。

生まれ故郷と、育った土地が違う人は意外に多いと思う。私もその例だ。
ませたガキだったと思う。普段は札幌で生活しながら、小学校の夏休み冬休み期間中は母親の実家・京都で過ごしていた。
夏休みは母親と、冬休みは1人で京都に帰り、中学に入るまで「デュアルライフ」は続いた。

人間、物が2つあると比較してしまうのが常だ。

**札幌=日常、京都=非日常 **

といった具合に。
札幌を京都と比較することで、京都がドンドン好きになり、札幌がドンドン嫌いになっていってしまったのだ。

札幌=歴史が浅い、京都=歴史が古い

ガキの頃から歴史好きだった。母親に連れられて行った金閣寺、銀閣寺に感動した。札幌で歴史を学んでも、響かない。教科書に載っている金閣寺を実際に生で見ることができないからだ。子供の頃、地下鉄サリン事件をテレビで見てても想像できなかった。日比谷線に乗ったことがなかったからだ。それと一緒で、歴史を追体験するのに、札幌は何もなさすぎた(今思えば、あるけど気づいてなかった、というのが正しい)。歴史が浅い北海道、札幌のことを好きじゃなくなっていった。

札幌=噛み合わない両親、京都=かわいがってくれる祖父母

そもそも両親とうまくいってなかったのもある。かたや祖父母は年2回訪れるだけの孫をかわいがるに決まってるわけだ。
両親からは札幌の大学か、京都の祖父母の家から通える大学か、どっちかにしろと。東京に行かす金はない、とハッキリ言われた。そりゃ即答だった、京都って。そりゃ、じぃちゃん、ばぁちゃんに恩返ししたいわけで。高3の夏休みから半年だけ勉強して、見事合格。札幌からの脱出に成功した。祖父母とは大学2年の夏まで暮らした。じぃちゃんが京都に進学した時点で病気で、その翌夏に天国へ旅立った。残されたばぁちゃんは札幌に去り、大学2年途中から一人暮らしが始まった。じぃちゃん、天国で元気にしてますか?

大学卒業後は東京に就職した。自分の中に、札幌に帰る選択肢はなかったし、親にも懇願されなかった。今思えば、英断だと思う。京都に就職しなかったのには理由があるけど、それは割愛。

今でも年2回以上は京都に「里帰り」している。その都度、新たな発見がある。人生の節目で必ず、京都に舞い戻る。今年は四月、八月から三カ月連続で京都に行った。母親の実家もなく、接点は何も残ってない。あるのは、過去、京都にいた事実だけ。でも、それだけで十分。京都に帰るだけで、本能的に落ち着くのだ。


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