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鴨川愛番外編【母なる河ガンジス】

どもmoaiです。先日京都の鴨川愛について語った。

日本全国で鴨川を超える河はないと宣言したが、世界にはあった。比較すると笑われるのを承知して書く。神聖さ、スケール、信仰度など、全てにおいて最強を誇る河があった。

ガンジス川だ

今年6月にインドへ旅行に行った。旅の目玉は

「母なる河ガンジス」

インド日記は後日公開するとして、この回はガンジス川の部分だけ書き出す。

ニューデリーからジャイプール、タージマハルのあるアグラを経て、夜行列車でガンジス川のあるバラナシへ。

見てきましたよ、ガンジス川。圧倒された。

朝5時起床で現地ガイドにナビしてもらう。
ガンジス川の対岸に日が昇り、徐々に明るさを増していく(ヘッダー写真)。日の出ともに、ガンジスで沐浴を始める人たち。水質は隅田川級だが、インド人たちに迷いはない。「ガンジス? ホーリーウォーターだよ」とニコリ。ザブンと浸かって、身を清める。

そこには、未来永劫続くであろう、普遍的な日常があった。生も死もすべてを受け入れてくれる雄大さが、ガンジスにはある。前日は端から端まで80箇所以上もあるガート(沐浴場)を横目に、ガンジス川のほとりを1時間半以上歩いた。途中に火葬場が2つあって、ある場所では頼んでもないのに勝手にガイドされてお金をせびられた。まぁ、そんなのはどうでもいい。

火葬場で焼かれて灰になって、ガンジス河に流されるのがインド人にとっては最高の終わり方なのだという。火葬場では、当然ながら異様な暑さでモウモウとしているが、なぜか心地よい。荘厳な雰囲気の中に、生の営みと生の終わりのコントラストを感じる。布に巻かれた死体からモクモクと黒い煙が上がっていく。何時間見てても、時間の経過を感じさせない。

あぁ、この河を知ることができてよかった。
死ぬ前に1度でもいいからと思っていたが、これだけ感化されるとは。
ガンジス川の営みを見て、「神聖」の意味を初めて分かったような気がする。



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