見出し画像

ダイタクの60分漫才 〜2021 夏〜 感想


2021年7月2日、双子漫才師ダイタクの2年ぶりの単独ライブ「ダイタクの60分漫才〜2021 夏〜」がルミネTheよしもとにて無事開催された。


私は相変わらず配信ライブでの視聴だったが、画面の前で腹を抱えて笑った。一般的に60分は長いものだが、彼らの漫才を前にそれはあっという間に過ぎていく。



ネタの構造は簡単にこうだ。

つかみ→関係性→説得力→僕ら→ペンギン→粋な双子→ラジ兄弟→家族(親父→お袋→兄貴)→ダイを探せゲーム→タクの葬式→締め


まず、軽いオープニングトーク単独のポスターのいじりから始まった。


写真の背景になっているガムテープで補強されたガラスの引き戸に詰まった思い出を語り、客の心を鷲掴みした。

きっとアドリブであろうダイのつかみは失敗となったが双子らしい愛らしいやり取りで場を和ませ、

「ダイタクです。よろしくお願いします」

といつもの登場文句で本編がスタートした。





今回はつかみと締めを除き9つのネタで構成された。
一連を通して全部が最高だったが、特に印象に残った説得力家族のパートの感想を少し。




まず今回の60分漫才の目玉と言われる「説得力」。単独後のライブで何回か披露しているので、彼らからしても傑作ネタに値するのだろう。


ダイタクの漫才にしては動きが大きめな漫才コントで、言葉と動きを巧みに組み合わせて笑いを取る。

伏線回収のくだりもあり、終盤にかけて大きく盛り上がる最高のネタだった。



漫才の評価には厳しいとされるゆにばーす川瀬名人にも良質なネタと言わせたほどプロのお笑い芸人から見てもかなりいいネタなのだろう。






そしてダイタクの漫才には欠かせない家族ネタ。
まずお父様の近況報告に腹を抱え、お母様のお話は今まで聞いたことがなく新鮮で衝撃だった。

そしてラジオでも言っていたが、お兄様のおめでたい近況報告。単独三日前の連絡だったそうだがあそこまで面白くネタに入れ込むのはさすがプロだ。


漫才のネタになるような吉本一家。普通の家族とは何かが違う、人を惹きつける力がある。今後彼らにどんなことが起こるのか、また家族ネタの新ネタが上がるのが楽しみだ。





そしてあっという間に時間が迫り、最後のくだりへ。ダイタクお得意の怒涛の伏線回収。ラストはお決まりの「もういいよ」で綺麗に締めた。








ダイタクの代名詞と言われる60分漫才。漫才の中でも難しいとされるこの形式で観客を魅了し、笑いをとる。素人目からみても相当な技術が必要なことが分かる。

それを難度なくこなすダイタクは、やはり器用がすぎる。かっこいい。


ネタがいくつか連なって構成されているのに、60分を通して1つの作品を見ているように感じられるのは、確実に間の繋ぎ目が本当に綺麗でスムーズだから。

あそこまで違和感なく次のネタにシフト出来る漫才師はごく一部だと思う。その一部であるダイタクを今応援できていると思うと、とても誇らしい。





また、OPVもとってもよかった。

ダイタクのニューラジオのリスナーみんなで作りあげたあのダサかっこいい歌はリスナーの思い出にしっかり刻まれただろう。


映りこんだ看板などの影響で本番はショートバージョンしか流せなかったが、フルバージョンがYouTubeで上がっているので載せておく。




無限大の赤鬼青鬼と呼ばれた奇才の双子漫才師。双子ならではの巧みなテクニックを駆使してこれからも笑いをとり続けて欲しい。



いいなと思ったら応援しよう!