キングオブコント2022を観た
2022年10月8日(土)
TBSで放送された”お笑いの日”内にてキングオブコント2022の決勝が開催された。
ファイナリストに選出されたのはこの10組。
ファイナルステージに進出した3組以外で、私が印象に残っているのは、「クロコップ」と「最高の人間」だ。
クロコップは、「ホイリスト」
まるで遊戯王を彷彿とさせるようなネタで、いい意味でアホらしい、楽しいコントだった。言葉ひとつひとつにいい塩梅の粗が見えて最高だった。
オチは何かの大会の舞台だと思いきや、チャイムが鳴り、学校の休み時間が舞台だったのかと思いきや、、、ヘリコプターで帰っていくという奇想天外で読めない展開が斬新で面白かった。
最高の人間は「ワンダーランド」
さすが一人コント職人のふたり。2人の演技力がなければ成立しない、表情でみせるコントだったと感じた。起承転結がすごくはっきりしていて、ドラマ性があってとても面白いコントだった。
最高の人間は、THE Wチャンピオンの吉住と、R-1ファイナリスト&巨匠としてKOCファイナリストとなっている岡野陽一のユニットで、番組史上初のユニットグループのファイナリストだ。2人のするコントの特徴を最高の割合でミックスさせた、二人でしか出せない独特の危険なかおりがたまらなかった。
そして、見事 ファーストステージを突破した3組が「や団」、「コットン」、「ビスケットブラザーズ」だ。
3位
や団
ザ・正統派コント師。2本のコントとも起承転結がしっかりあって、コントと言うよりかは喜劇を見てるかのような満足感があってとても面白かった。
緊迫感があるシーンと緩いシーンがはっきり別れていて、緩急があって見やすいし、演技にも違和感がなく視聴者が入り込みやすいコントだと感じた。
準優勝
コットン
2本ともハッピーエンドに向かっていく展開も素敵だったし、2人の役柄の心の動きが丁寧で分かりやすく、とてもポップなコントだと感じた。演技が上手いコンビは沢山いるが、ここまで上手く細やかな演技ができるのは、東京吉本随一だろう。何度も劇場で繰り返した演じたコントでのこの順位。実力と努力で勝ち取った準優勝だと感じた。
優勝
ビスケットブラザーズ
1本目のネタは特に、出オチを意識したコントだと思っていたが、しっかりストーリー性がありつつ、バラシの要素もあってとても面白かった。2本とも見た目とキャラクター性を生かしたものだったが、大きな展開があり満足感を味わうことができた。、
彼らのネタはお笑いの中にキモさとポジティブさが入り交じった独創的なものが多く、色々な要素が詰まっていてとても楽しく面白い。優勝に値するものを持つコンビだと感じた。
今大会は、普段劇場で活躍しているコンビ・トリオが多く、これから色々なメディアでも躍進していくべき人々が揃っていた。そして、三者三様、十人十色。さまざまなコント師が揃っていて非常に楽しかった。
また、SNSで色々な意見が飛び交うのも良くも悪くも賞レースが終わったあとの余韻というもので、それを楽しむのもSNS時代では恒例になったなと思う。
ファイナリストのこれからのお笑いシーンでの活躍が楽しみだ。