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小学生のころを、思い出してみる(追々記)

毎日ひたすら鬼ごっこをする時期や、毎日ひたすらドッチボールをする時期に終わりを告げなさいという宣告を下したのは、思春期と友達のグループ化と、恋バナと陰口の到来だった。

困惑に困惑を重ね、入ったグループの中でも、その外との関係性でもうまく立ち回ることができなかった私は、人とうまく話ができなくなった。もとからの口下手に拍車がかかって、話そうと思っても声も出せないこともあった。

その時期なぜか、家に帰ったらテレビでおかあさんといっしょを観るのにはまった。思春期で大人ぶりたい小5のときで、恥ずかしいと一瞬思ったりもしたけどそんなことよりおかあさんといっしょがおもしろかった。おうたをうたうおねえさんと、私が赤ちゃんのときからあいかわらず運動しているたいそうのおにいさんと、その目の前で無表情ではいはいしたりしている赤ちゃんたちを、ずっとみていた。

おかあさんといっしょ、最高!!

おかあさんといっしょが終わった後の時間も、そのままEテレにかじりついていた。どの順番で何時に何をやっていたか覚えていないけれど、みんなのうたもみて、フックブックローもみて、おじゃるまるもみて、なんか人形劇みたいなのもみていた。みいつけたも、みていた。早く家に帰れていないいないばあをみれた時は、テンションが上がった。我ながら「赤ちゃん返りイ!」と思っていたけれど、なんてったっておもしろいんですから。

その後も人とまともに話ができない時期が数年続いたけれど、あのときのEテレ、ありがとう!あとスヌーピー、ありがとう!あとムーミン、ありがとう!あと、あと!

小さい子むけのおもしろい作品がつくれる大人に、なりたい。

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