私だけの綿状生命体へ

 執着心って、本当に見苦しい。けど案外、手放すことができたらアッサリ、ってことが多すぎると思う。それって下心?あんなに輝かしかった日々が、生きるよすがだった人が、憧れが、全部全部全部午睡の夢。もう醒めた。冷めた、のか。
 諦め、というかなんというか。手放すことさえできてしまえばそれまでなんだよな。TLに流れてくる病状一覧を上から順番に説明されてる感覚に気づいてから、違和感が大きくなった。あぁ、あっという間に、取るに足らない感情に成り下がってしまった。ただ返していただけの想いだったし、そんなものか。
 目的も手段も違うのならばそれは分かり合えない。所謂永遠は、簡単に誓うことができるけど、それって本当に誓い?私の予見は正しかった。数ヶ月後、ここにいられるのか?の問は、ただ歴史が繰り返すことの確認だった。歴史は繰り返す。ただし前に進みながら。
 暗闇の中で目を開けていたら、それは眠っているのと何が違うのだろう。もう、ガラクタと思い出の境界も見失ってしまった。一切を捨てる人生よりも、全てを所有する人生の方が良いのか?私にはわからない。何も分からなくなって、吊り糸の切れた操り人形の要領でベッドに伏し、こうしてnoteを書いているわけだが。湿った下半身に身の毛がよだつ 生殺与奪?お風呂上がりに水が出てくる理由は未だに分からない。この世界は分からないことが多すぎる。全てを理解するには人生は短すぎるし、何も理解せずにいるには長すぎる。でも、何も理解しないことを選ぶのなら、自分で人生を短くしたっていい。私に恋をして、そのリスペクトのために命を投げ打つ綿状生命体は恐らくいないだろう、私がそれを愛していなければなり得ない話だから。つまり、私は自分で人生の長さを決められる。
 さて、話を戻すが、手放したと思いこんでいたのは私だけだったかもしれないな。そろそろか、と思ったタイミングで事が進むのも、運命かもしれない。喜んでいる自分もいるし、もっと踏み込めよ、と思ってしまう。あまりに自分勝手、あまりに自分本位な考え方しかできないことを悔やむ。ただし、このまま何もせねば本当にどうにもならないので、やはり手放そうと思えば手放せるのだ。


いいなと思ったら応援しよう!