「終わっているキモオタク」は自分をどう思っているのか
身近な人がアイドル育成ゲーム、美少女ゲーム、乙女ゲーム、商業BL・百合が好きだと分かったらどう思いますか?
私は上述のジャンルが大好きです。BLと百合に本格的に手を出し始めたのは最近ですが、アイドルものや恋愛ゲームは10代前半から楽しんでいます。
小学生の頃から今まで、たくさんオタクの友達ができました。関係が深まっていくにつれて、何度か同じようなことを言われることがありました。
「オタク趣味しかないの?終わってるね」
「私はあっきょんと違って3次元の俳優/歌手も好きだから、まだ終わってないわ」
私は見るからにオタクなので、隠れオタクになれたことがありません。実際はジャズフュージョンや日帰り旅行、化粧品、輸入文具など他にも大好きなものがあるのに、オタクではない自分を他人に見てもらえないことが多くありました。
私の大好きなジャンルは、現実でうまくいかない人がのめりこみやすい、少し格の落ちる娯楽だと考える人が多いです。私は自らの失敗を癒すためにそういうゲームをすることもあったので、代用品で我慢する、情けない人に見えることもあったと思います。
加えて、私は作るオタクではなく消費するオタクです。しかも、積極的に交流するのではなく、流れてくる同じような趣味の人の発言を見て共感するだけのオタクです。
でも本当に、そういうオタクだっただけで終わっていると思われたのではないことは分かっています。
私は太っていて一重で、そのほかにもたくさん見た目の欠点があります。挙動不審になることが多いので、何らかの障害があると診断されるかもしれません。好きなことがたくさんあるとは言っても、オタク趣味がある子の前ではオタクジャンルの話ばかりしていました。ほかの人から見たら黒歴史とされるような発言を何回もしてきました。
結局、アイドルゲームや恋愛ゲームが好きだからではなく、その人から見える私を総合衡量して終わっていると判断されたのだと思います。
何人もの人に終わっていると指摘されても、自分ではそこまで終わっていると思っていません。私には好きなものもできることも、これからできるようになることもたくさんあると思っているからです。
キモくない人になりたいと思って行動するときもあります。非オタ曲を聴く習慣をつけたくてspotifyを、アニメではなくドラマや映画に触れてみたくてunextを契約しました。結局spotifyではアイドリッシュセブンの曲を聴き、unextではワルキューレロマンツェを何度も見てしまっていますが……。
趣味嗜好はなかなか方向転換できません。ドラマもバラエティ番組も、アニメ発声ではない歌も、実際触れてみれば楽しめます。でも、結局は慣れ親しんだところに戻って行ってしまいます。
そういうところが終わっているのかもしれません。でも、終わってるとは思わないし、そのままの自分で仕方がないんじゃないかなとも思います。
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