個人的に気なった記事を【要約】や【選定理由】付きで紹介します。
気になった記事
国内の”組織改編”が活発です。
■米軍、対ロシアのサイバー戦には参戦 侵攻前から主導「攻撃的作戦」
■「積極的サイバー防衛」日本も模索 平時からシステム監視、課題山積
【選定理由】
昨今、「積極的サイバー防衛」、「アクティブサイバーディフェンス」との言葉を頻繁に耳にするようになりましたが、これがどういった行為を指すのかという点に触れられた記事はあまり見なかったように思います。本記事では「相手国内のサーバなどに侵入して活動を監視」等と具体例を示し、米国が対ロに実施したとする「実例」と「成功例」を挙げています。この記事を通して読めば日本が抱える課題や世界との差が見え、サイバーリテラシ向上に寄与する良記事だと思います。
■サイバー防衛責任者任命へ、政府 24年度予算で新組織
【選定理由】
上の朝日新聞で指摘された「組織間連携」の課題を解決すべく、サイバー関連組織を統括する総責任者を立てる体制とするようです。日本のサイバー防衛が大きな変革期を迎えようとしています。今後どうなっていくのか、注目したいです。
■企業のウェブ適性検査で「替え玉受検」、就活女子大生ら300人から報酬か
【選定理由】
IDとパスワードを知ってしさえすれば、第3者が容易に受験できる仕組みでした。受験者の認証方法についての議論が今後沸き起こりそうです。
【関連】
◇就活「替え玉受験」「ウェブテスト代行」の実態
2021年の記事ですが、NHKが本不正の実態を特集しています。
■政府×日医 病院がサイバー対策で新組織設立へ
【選定理由】
重要インフラとされる「医療」分野でもISACが設立する運びとなりそうです。このように、サイバーに関連した組織改編の動きが国内で活発なように思うので注目したいです。
個人的には、昨今の病院への攻撃は「攻撃を受けた多くの組織の中にも病院がいくつか含まれていた」だけであり、医療分野単独を狙った攻撃ではないように思うので、この件について言えばISACによって解決されるものではないと考えます。
いずれにせよ、医療業界のセキュリティの甘さが招いた事態とも言えるので、この新たな枠組みが良い方向に向かうことを期待したいです。
今回の英記事
イギリス政府は、政府施設への中国製監視カメラの設置を禁止したとの記事です。
■UK restricts Chinese cameras in government buildings over security fears
【選定理由】
米国でも、同2社は、米連邦通信委員会(FCC)による国家安全保障に対する脅威に指定された通信機器・サービスの「Covered List」に追加されていました。中国包囲網が広がってきたと感じます。
本記事は短く、専門用語も少ないのでとても読みやすいです。