「好き」に理由は必要ですか?
「あの子のどういうところが好きなの?」
恋バナでよくある質問だ。
この質問をして、腑に落ちる回答を得られたことがあるだろうか?
どちらにせよ、感情に関わることは言葉で説明できるものでもない気がする。
本人にしか分からないこともあれば、本人でさえ分からないこともあるだろう。
条件だけで人を好きになる淡白な人は別として、どういうところが好きなのか?や、なぜ好きなのか?などについて、ハッキリと分かりやすく理由を説明するのは容易ではない。
仕事で大変なときにそばで支えてくれたなど経験談は語ることはできても、理由を述べたまえと突然言われると、わたしなら何を言っていいのか迷ってしまうだろう。
" 言葉で言い表すことができない。"
なんて表現することもあるだろうが、こういう曖昧さも嫌いではない。
説明できない、うまく言えないことに対して素敵なことのように思えるときがある。
こういう話をすると、
好きに理由が必要なのか?
なんて話にも展開するかもしれない。
とはいっても
理由なんて何でもいいのだ。
あの人が好き。
それでいいじゃないか。
わたしの結論はシンプルだった。
自分の子供のことを、
なぜ好きなの?
どういうところが好きなの?
って聞かれるとどうだろう?
その質問自体が
意味不明なものにさえ思えてくる。
なぜ?とか、どういうところが? とかよく分からないけど、好きに決まってるでしょ!
と言いたくなる。
本当に相手のことが好きなら、そんな感じなんじゃないかな。
馬場香織(ばばかおり)