菓子創りは夢創り! 清水慎一氏が手がける菓匠shimizuの夢ケーキ
子どもたちが夢と向き合えるイベントを手がけたケーキ屋がある。
" 菓匠shimizu " だ。
このお店は、大切な人と一緒に夢を語り絵に描き、それを実際にケーキにする「夢ケーキ」をたくさんの子どもたちに届けている。
想いを形に、菓子屋としてできること
" 菓匠shimizu " のホームページによると、夢ケーキは、ある想いを形にしたという。
〜夢ケーキのはじまり〜
あなたの夢はなんですか?あの頃、思い描いた夢はなんでしたか?
今、毎日のように報道される家族間の悲惨な事件の数々・・・。
子どもたちのいじめや自殺・・・。
そんな事件が少しでも減るように、子どもたちを取り巻く環境を創っている大人の一人として、
また、菓子屋として何かできることはないだろうか。
そんな想いから「夢ケーキ」というプロジェクトがスタートしました。
夢ケーキができた背景を知り、納得した。
このプロジェクトは、たくさんの家族に大きな影響を与えた。
清水慎一氏の『世界夢ケーキ宣言! 』
" 菓匠shimizu " の三代目、清水慎一氏の著者『世界夢ケーキ宣言!』を読んで、わたしは夢ケーキをはじめて知った。
夢ケーキは、家族だんらんの中で語り合って描いた子どもの夢の絵を、お菓子屋さんがケーキにしてプレゼントするというもの。
そこには、大きな価値があると思う。
家族で夢について語り合うきっかけになる。子どもだけでなく、親にとってもいい時間になるはずだ。
本だけでなく" 菓匠shimizu " のDVDも観たことがある。
映像で観た子どもたちやその家族は、できあがったケーキを見たときに感動とともにとても幸せそうな表情をしていた。
ケーキの裏にある、厳しい世界
スタッフたちにとって、期限と数に追われる大量の夢ケーキづくりは過酷な日々だった。そんな大仕事に挑戦し、達成に向けて必死につくり続ける姿が輝いて見えた。
清水氏の言葉はひとつひとつに重みがあり、それはまさにパティシエというよりは多くの者を支える経営者だった。
ときには厳しく、愛情深く、スタッフに接する。
彼の想いを知っているからこそ、スタッフたちは清水氏の基準に食らいつき、必死になって理想のケーキをつくり続けていた。
厳しさが愛情だということを、清水氏の言動を通して納得せずにはいられない。
清水氏やスタッフたちの想いはしっかりと子供たちに届き、喜ばれ続けている。
表現するものは違っても、清水氏のように私も想いを形にし続けようと学ばせていただいた。
馬場香織(ばばかおり)