有料駐輪場で100円ください。って言われた話

先日、有料駐輪場に停めた自転車を取りに行ったときのこと。
精算寄付金に赤キャップを被ったスラッとした大学生風男性が立っており、こっちに近づいてくる。
なんだなんだ?と思っているとおもむろに財布をガバっと広げてこちらに見せながら「すみません、お金がこれだけしか無くて。口座にもなくて。100円貰えませんか?」と言ってきた。
自分の悪い癖で相手の話を聞き流しながら、相手の言うことを予想してしまう癖があって、その予想では精算機に入らない金を両替してくれ。って言われるはずだったので面食らった。

「えーっと…。あげるのは無理かな。すみません」

逡巡の後に出た自分のセリフはこれだった。
男性はそうですか…と言って素直に引き下がってどこかへ去っていった。

男性と別れてから、起こった出来事の咀嚼が始まった。

すみませんってなんで俺が謝るんだ?
金が無いのに自転車停めたのはどういうこと?無料のほうと間違えた?
100円くらいあげたらよかったか?
まぁでも、100円あげる義理もないし、金が無いからくれって他人に言われてあげるのもなぁ。
赤キャップを◯◯円で買ってください!くらい言ってもいいよな。対価を差し出せずに金くれはダメだろ。
赤キャップいらんけど。

彼は100円を入手できたんだろうか。

いいなと思ったら応援しよう!