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「イマイケゴーナウ2022の雑感 ~今池ハードコアは死なず!~ 」
新型コロナウイルスの感染拡大により世界中が右往左往してはや3年目になろうとしていて、その間にライブへの足取りも確実に重くなりました。
そんな中、3年ぶりにイマイケゴーナウ(以下略称ゴーナウ)の開催の狼煙があがりました。
コロナ前は我が家の毎年恒例行事だったこともあり今年は土曜日に参加してまいりました。
本日はその時の雑感を記したいと思います。
※個人の感想です。
規模の縮小とラインナップが渋い
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コロナ前に比べて開演は遅くなり、終演も早くなったため全体のイベント開催時間も短くなりましたまた会場数も以前の半分の規模での開催ですが急遽な開催でこれだけやって頂けるだけありがたいです。
イベント名のイマイケというのは土地の名前の今池からきています。今池という土地は名古屋のアンダーグラウンドを代表するエリアで率直に言うと治安は良くないです。その昔は路地裏にだけは絶対に入るなというまことしやかな教えがあったとか無かったとか。知らんけど。
その名残は今でもしっかり残っていて昼間っからお酒を飲んでる大きいお友達がわんさかいる町です。
ライブサーキットではよくあるリストバンド特典。
ゴーナウでも受付を済ますとリストバンドを巻いてもらえて、そのリストバンドをイベント協賛店で見せると何かしらの特典が受けられます。
ここで面白いのは協賛店のほとんどが夜からの営業という事と日曜日が休みという事です。
なので毎年土曜日にラインナップが偏っている気がします。
町おこしのイベントだろうが休みは休みだし、夜からしか働かないぞという生粋の今池ポリシーがマジでハードコアです。かっけえ。
NAMIMONOGATARIの教訓。お客さんの意識も高い。
ライブ中もお客さんは静かに拍手と挙手によるレスポンスでライブを盛り上げていました。
あと会場にゴミも落ちていない。凄く快適。りんご音楽祭もびっくり。
そういえば今回フライヤーを配っていませんでした。あれいらないんですよねホントに。今後フライヤーもご自由にお取りください式に変えましょうよ。
ホントにマナーがいい人達が多かった気がします。
昨年、日本を震撼させたNAMIMONOGATARI。
フェスの文化を無くさないように皆で意識高く楽しみましょう。
頼むよりんご音楽祭。
前置きが長くなりました。それでは雑感を綴ります。
14:15 yonawo @BOTTOM LINE
平成末期に邦楽界隈はシティポップが流行し、その風に乗って颯爽とSuchmos、never young beach、yogee new waves(私の中では勝手に御三家としています)が現れシーンを席巻しました。そこから徐々にジャンルが派生してD.A.NやPAELLASなどのいわゆるナイトグルーブ系のバンドが注目を集めだしました。
そんなナイトグルーブ系ブームの暮れ頃にyonawoの名前が知られるようになりましたね。
思えばこの二つのシーンの中心にいたアナンサトシは平成最後のギターヒーローでしたね。
さあ、お手並み拝見です。
ステージ開始一秒で覚える既視感。せや! King Gnuや!
パッケージがKing Gnuのまんまで驚いた。そうかKing Gnuにも下請けバンドがいたんだな。
メンバーのルックスから舞台セットまで何から何までKing Gnu先輩だった。
ベースの彼がmoogのSubsequentを使うあたりもかなり意識の高さを感じます。なんというかな。chillければ何でもいいのかなぁ。
いいバンドにはいいドラムがいる。
yonawoのステージングを見て一番思ったことはドラムが弱い!
下手くそではなく弱いんです。
ストロークの幅を小さくしてコンパクトにドラムを叩くこと、これは同じドラマーとして気持ちは分からなくはないです。だってそのほうがオシャレなんですもの。ですが迫力とライブ感が全然足りないです。
5曲終わった頃に次のアーティストの時間が近いため移動。
この映画観ておいて。
14:50 TRI4TH @HUCK FINN
ハックフィンと言えば昔HAWAIIAN6のライブでお邪魔したことがありまして、当時めちゃくちゃ太っていた私はダイバーの発射台にされまくったトラウマがあります。
10分前に会場に入ったのですが、既にたくさんの人で埋まっていました。
どうやら入場規制がかかったんだとか。
待ってました!我らがお祭り番長TRI4THの出番です。
彼らの最大の特徴はステージがスタートしてから我々オーディエンスの目の前で円陣を組むことです。その光景を見てオーディエンスの心にも火が付くのでしょうが、私は内心「裏で済ませてこい」と思っています。
これは友人が飲み会の集合時間ちょうどに来て、お金下ろしてくるわと言われた感覚になります。まあいいんですけどね。
安心と信頼のクオリティ。さすが踊れるJAZZバンド
私が役者をやってる頃に演出から、
そんな演技じゃお客さんからお金とれないよと言われたこと今でも刺さってます。
音のデカさと緩急。これぞプロです。とにかくカッコよくてとにかく楽しいライブでした。
15:55 柴田聡子 @得三
来ましたよ。我が家のお目当てです。
柴田聡子さんは以前京都のボロフェスタというイベントで終演後にたまたまお見掛けしたので、「今日も素敵なステージでした」と声をかけたら想像していた3倍強い力でがっちりと握手をしてくださり、それから我が家は生涯柴田聡子推しになりました。聡子のTシャツ着て行ってよかった~
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相性抜群の二人 得三の空間と柴田聡子の世界
得三といえば、第一次緊急事態宣言発令後の営業停止期間中に当時の総理大臣が某マスクをビキニ状に結んだものを装着しているイラストがプリントされた風刺の効いたTシャツを発売したことでお馴染みですが、素敵な空間のとても良い居酒屋兼ライブハウスです。雰囲気は京都磔磔に似ていて名古屋のライブハウスではKDハポンの次に好きなライブハウスです。
柴田聡子、ここにあり
ステージにマイクが一本。ギターを持ってくるのを忘れてステージは始まりました。
シンプルにギターが上手いですし、弾き語り力も強いです。普段はチンプンカンプンな聡子の歌が得三のローケーションも相俟っていつも以上にチャーミングに聞こえました。
今回、初めての弾き語りスタイルの柴田聡子でしたが、柴田聡子の真髄は弾き語りにあると感じました。
新曲in Fireだとこんな感じなのね。
17:00 jizue @CLUB UPSET
CLUB UPSETの壁は高く険しい
このゴーナウ攻略のカギはどのタイミングでUPSETに行くかだと思います。UPSETは今池から一駅離れた池下にあります。歩くと地味に面倒くさい距離で、着いても待ち受けるのはビル五階までの地獄階段です。かなり体力が削られるので可能であれば一日一回で済ませておきたいところです。
今回は前後で時間が空いたので覗きに行ってみることにしました。
やっぱり気になる”アレ”
jizueはメジャーの意向なのか本人たちの表現の一部なのかは不明なのですが衣装をプチお揃いにしてくる。毎回私はそこが気になってしまうのだ。全身合わせてくるならまだわかるんだけど、パーツで揃えてくるからなんか違和感があるんだよな。今回はスペインのレスキュー隊みたいな衣装だったし。それぞれの服を着てやったほうがいいと思うんだけどなあ。
でも幸せならOKです!
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サポートが上手すぎる事件 薄まるメンバーの存在感
2019年にドラムの粉川氏が脱退している。私は粉川氏のドラムが好きでした。パワフルでありながら繊細でテクニカルなドラムスタイルでした。何より一番良かったのは出しゃばらないところだと私は思う。このバンドの最大の武器は片木氏の存在です。片木氏をたてることによりバンドの色が出ると思っています。サポートの井上司氏はとても上手いです。しかしメンバーさえも喰ってしまっているバーサーカーソウルドラマーです。jizueの器には井上司氏はオーバースペックのように感じましたし、毛並みが違うと思いました。じゃあ誰があの鬼ドラムを叩けるんやというと言葉が詰まります。うううう。
MCが始まってここいらでドロンさせていただきやす。 ドロン!
17:45 MONO NO AWARE @BOTTOM LINE
本日、私たち最後の枠です。柴田聡子がみれてもうかなり満足していました。何かと縁のあるアーティストMONO NO AWARE。行くフェスの先々には彼らが出演してます。いつぞやのりんご音楽祭では高速道路の事故渋滞に巻き込まれ出演時間に間に合わなかった事もありましたね。 お久しぶりです。
MONO NO AWAREの良さがいつまでたっても理解できない
おたずねしたい。彼らの良さって何だろう。
数年前界隈がこぞってプッシュしたMONO NO AWARE。なんとなく志村時代のフジファブリックっぽく聞こえなくもないけどやっぱり良さがわからないや。
この曲もリハでやっちゃうんだもんな。
でもこの曲を本編でやらないあたり彼らの本気を感じた。一皮むけようとしてるんじゃないかな。バンドミュージックがオワコンになりつつある昨今を駆け抜けて切り拓いてほしいな。
以上です。
帰りに食べたジンギスカンが美味しかったなあ。
余談
日曜日に出演予定だったNo Busesの出演キャンセルになりましたね。
彼らの新曲がバカ良いです。
長々とご精読ありがとうございました。
この文章はあくまで個人の感想です。