異年齢保育を二園体験して得た気づき
今、僕はドイツに来ているわけですが、その間家族は静岡の妻の実家に引っ越し、そこで何とか頑張ってくれています。
引っ越す際に一番!よく考えたのは、「幼稚園選び」だったと思います。これまでは就労条件をクリアしていたので保育園に通っていました。でも、今は仕事を辞めてしまったので、保育園には基本通えなくなります。そこで、幼稚園で探し回りました。
以前の保育園はこんな感じ
「森のようちえん」がベース
0歳から3歳クラスと、4歳から6歳クラスの2クラスで、それぞれ異年齢混合
20人前後の小規模な保育園
最終的に決めた引っ越し先の幼稚園は
大型の幼稚園
4歳から6歳までの異年齢混合クラス
シュタイナーの遊び道具の要素、ドイツと日本をベースにしたおもちゃと遊びの視点
違いは本当にたくさんありますが、特に興味深かったのは、異年齢保育です。異年齢保育は、良くも悪くも文化維持装置として協力に機能しています。
異年齢保育・教育で起きること
例えば、クラスに温かい文化(雰囲気)ができていたら…上の子が下の子に優しくする姿を見て、下の子は下の子に接する方法を学ぶし、それを体験しているから心地よい関わりができます。年長さんが抜けた後も、その文化は残ったメンバーで維持されていきます。生活のルールも、毎年教える必要はありません。
一方で、もしギスギスとした雰囲気や言葉遣いが文化としてあれば、それも維持されてしまうということです。よい雰囲気であれば、先生のテコ入れはそこまで必要なくスタートできます。悪い雰囲気であれば、改善するのが大変です。
同年齢保育・教育で起こること
もしクラスが同年齢集団であれば、ある程度ゼロベースで文化を作ります。最初から、先生のテコ入れ次第で大きく変わるように思います。先生の力量が最初から試させるのがこっちです。
異年齢保育・教育はとても合理的
今いる幼稚園は、とても暖かい雰囲気に包まれています。それは、見学に行ったときに子どもたちが私たち大人に話しかけてくる姿からも強く感じました。うちの娘も、明らかに変わりました。変えられたわけでなく、その文化の中に入って、その当たり前が当たり前になった感じです。妹への関わり、家族へかける言葉が本当に素敵です。
異年齢保育や異年齢教育(小学校も)の可能性は計り知れないです。同年齢集団で先生が作ることより、異年齢保育教育で、最初大変だけど文化を作てしまったほうが圧倒的に効率的で効果的だと感じます。実際はどうでしょう?