ジェネラリストなんか目指すな。

どうも、最近たまたまバズって万垢になったなんでも屋さんのまなてぃ(@mnty_ocean)です。

「なんでも屋さんって何やるの？」とよく聞かれるんですが、料理でも掃除でも飲酒でもMCでも、自分ができることはなんでもやっていると周りから「ほんとになんでもやるんだねwww」と言われるようになりました。

事例も載せてるのでよければこちらの記事をご参考ください。そしてお仕事ください。

実は私が10月いっぱいで会社を辞めて個人の活動に注力し始めたんですが、バズのおかげでありがたいことにフォロワーが1日で倍になりお仕事の依頼が爆増しました。ラッキー👼

バズったのは仕事とはほぼ関係ないポストですが…↓

可愛くて料理うまいのに旦那も彼氏もいない pic.twitter.com/opPU5CDQQB

— まなてぃ🐬 (@mnty_ocean) November 9, 2024

(料理依頼は増えたから全くの無関係ではない…はず…)

これまでの私を知る友人たちからは主に「ずっと続けてて良かったね」と「独立直後にバズるのは出来過ぎてるやろ」などと言われてます。ほんまそれ。

そしてそれとは別でちらほら言われるようになったのが「まなてぃさんみたいなジェネラリストに憧れます！」という内容。

中にはさっそく似たような活動を始めてる方もいたりもして、人に影響を与えられているというのはむずがゆくも嬉しくはあるんですが、正直このまま見て見ぬフリはできないな、と。

あ、もちろん「真似するな！私のもんじゃい！！」とかって言いたいわけじゃないですよ。
そんなん言えるほどわかりやすいサービスじゃないし(本人が一番困ってる)

結論から言うと、真似してできるようなもんじゃないよ、ってことです。

これは私が驕っているつもりはなく、自分自身もなぜうまくいっているかわからないくらい再現性のない生き方だから。

私はたまたま結果的に形になった(まだまだだけど)だけで、「自分が何者にもなれないこと」でかれこれ5年以上悩み続けてます。そしてきっとこれからも。だから決して目指すべき存在じゃないんです。

全ては結果論でしかない

なぜ悩み続けてきたかというと、まず私は典型的な器用貧乏の飽き性で、一つのことを極めるのが大の苦手なんです。
それでもフリーランスという生き方に憧れていろんなことを試し、結局どれもパッとせず辞める。

最初はライターに始まりブログを作り、簡単な動画編集を覚えてTikTokやYouTubeもやったし、アニメチャンネルのディレクター、そこで声優やナレーションの真似事、不動産の業務委託で賃貸仲介や売買契約の手伝い、演者や被写体、イベントサポート…

途中で飽きたり挫折したりして会社員に戻ってはやっぱり続かず中途半端にまた個人で何かやってみて、ずーっとそんな繰り返しでした。

そんな中身のない私ですが、唯一続けていたのが、いろんな人に出会える環境に身を置き、自己開示をしてコミュニケーションを取り、誘われたらとにかくすぐ動き、相手に「こいつなら何か頼んでも良いかもしれない」と思ってもらえる"信頼稼ぎ"でした。

これも別に意識してやってたわけではなく、自分のできることを使ってなんとか食らいついてきたのが良かったのかもな、と後から気づいたくらい。
というかそういう打算的な動きが一番できない人間なので、考えてやってたら上手くいってないんじゃないかと。


少し自分語りになりますが、私が何者かであることに固執していたのは『私の敬愛する仕事が好きな人たちと対等な存在であり続けたい』というただそれだけでした。

「人としての魅力があれば仕事なんて関係ないでしょ」と思う人もいるかもしれませんが、仕事人間って本当に時間を大切にするんです。
生物に唯一平等に与えられているのが時間。
"タイムイズマネー"と言いますが、やはりいくら稼いでも時間だけはどうにもならないんです。
めっちゃ稼いでるADHDの経営者ほどでも遅刻するでしょ。

せっかくの限られた時間なら、尊敬し刺激し合える相手に使いたい。すると付き合う相手は自分のフェーズに合わせて入れ替わっていく。
これは冷たいわけではなく、成長を追い求める人には必要であり当然のことです。

私はそういう人たちと過ごす時間が充実してて好きだから、自分も肩書きや数字といった何かを得なければどんどん突き放されていく…そんな焦りを常に持っていました。

でもこれも後からわかったことで、当初は「なんかおもろいことしたいな〜」くらいのもんです。
思考をやめず自問自答し続けて、ちょっとずつ自己理解を深めていきました。

自分のことって自分が一番わかっているようで意外と全然わかってません。
私は特に目を背けたがりで、かなり遠回りをしてきたと思います。

ただそんな風に葛藤する私を見てきたから、周りは応援してくれたんじゃないかと。
相談に乗ってくれた人はもちろん、私のためにわざわざ仕事を作ってくれた人もたくさんいます。

そういうご縁が積み重なり、たまたま数を持った今ようやく私を初めて知った人からも依頼がくるようになりました。

周りのみんなに感謝です。
新たに出会っていく人たち、どうぞよろしくお願いします。

「何者かを目指す」より「考え続ける」

つまり大切なのはここまできた経緯で、あなたが憧れてくれたのは結果的に行き着いた私でしかないんです。

ジェネラリスト(って自分で言うの恥ずいヤダ)は目指すものではなく結果的に行き着くものだと思っています。
それ自体を目指しても、ただ自己理解できてないぼやっとした凡人が生まれるだけ。

だから私は今後も自分に何ができるか考え続けるし、動き続けます。

これただの愚痴なんですけど、そもそも経営者とかうまくいってる事業主なんかなんでもやってる人ばっかりですよ。
私がそれしかなかっただけで、本来のジェネラリストって彼らみたいに何者かになった後からついてくるもんですから。バケモノばっかで怖いよもう。余ったお仕事ください。

あとね、別に何者かになる必要なんてないんです。
周りを見て焦ってたりなんとなく「自分はこんなもんじゃない」と根拠のない自信に振り回されてたりいろんな理由があると思いますが、実際には大半の人が途中で気づいて切り替えます。

でもそれは決して悪いことでもダサいことでもない。
自分に合った生き方に気づけたという前進です。
むしろ私は先に書いた通り事業計画とか人生設計を立てるのが大の苦手な癖してなぜか諦めだけは悪かったので、そんな奴の真似したら9割方の人が「さっさと切り替えとけばよかった…」って後悔すると思います。

できることさえやってれば及第点。
あとは人生においてどの科目(目標)で何点を目指すのか。

そうは言いつつも諦めきれない気持ちや言い表せないやるせなさもわかるし、ああでもないこうでもないともがくのって泥臭くて人間的で、私は結構好き。

なので悩んでいる人はそっと応援しています。
ご縁があればぜひお話しましょう。

てなわけで、簡単に言うと私をロールモデルにするのはこの上なくオススメしませんって話でした。(雑)