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自転車用携帯工具の更改

週末のサイクリングやキャンプツーリングのときに持っていく携帯工具。
これまでにちょくちょく更新してきましたが、TADA車への乗り換えを機に再度アップデートしていこうと思います。


2024年5月時点での現行運用

携行目的とそれを満たすツール缶

大学時代からロードやツアー車など自転車を何台も所有して気分で乗り換えてましたが、当時から①輪行時にフェンダーやキャリアの着脱、②出先でのトラブル解決 の2点をどの自転車に乗っている時でも満たせるように工具などを携帯する必要がありました。
なのでサクッとボトルケージに差し替えてしまえば準備が完了する、いわゆる「ツール缶」を大学生の頃からずっと同じものを使っています。
(同じものはもう生産終了しているようで悲しい…)

DAVOS 603ランドナー。いつもシートチューブ側のボトルケージに差しっぱなしでした。

通常時はシートチューブ側のケージに差していましたが、ツアー時はダブルボトルになるのでマジックテープでボトルケージを追加できるものを使ってダウンチューブにマウントしていました。

中身はこんな感じ。種類ごとに解説していきます。

現行のツール缶の中身(色々汚い…)

工具類

個人的にここ数年近所をサイクリングしている時のトラブルはネジの緩みくらいなので、工具を中心に入れています。

  • TONE ビットラチェットセット

  • ランウェル STEX (3mm, 4mm, 5mm, 6mm)

  • 六角レンチ (5mm, 6mm)

  • 1/4インチビットのソケットレンチ (6mm, 8mm, 10mm, 12mm)

  • スパナ(8mm, 10mm)

TONEのビットラチェットは2年前に購入して通常時のメンテナンスでも重宝しています。ラチェットは使い勝手が良く、ソケットも併用してナットの締め付けにも対応できるようにしていますが、稀に使いにくい箇所があるので百均で見つけた8mmと10mmのコンビネーションレンチも忍ばせています。

ランウェルの工具は以前から少し気になっていたのですが、CMWC2023で出展されていた実物を拝見して一目惚れ。めっちゃカッコイイ。ただちょっと使い勝手は良くないので、ボルトナットを脱着する際のボルト側の留め具として忍ばせています。
純正ブロンプトンを買ったらAQUALIA15あたりも欲しい所です。

スルーアクスルホイールを使い始めたので輪行時に必ず六角レンチの出番が来るようになり、ビットラチェットを用意するめんどくささが出てきました。前述の通りランウェルのSTEXはやや使い勝手に欠けるので、通常サイズの六角レンチを入れています。トルクもかけやすいので、割と気に入っています

パンク修理系

いつか別の機会でまとめようと思いますが、私はクリンチャー信者なのでパンク修理は昔ながらのブチルゴムのチューブにパッチを貼るスタイルです。

  • タイヤレバー3本

  • ゴム糊、ゴムパッチ、紙やすり

  • エマージェンシーパッチ(タイヤレバーのおまけ)

  • 変換バルブ(仏→英、仏→米)

変換バルブ(仏→英)は街の自転車屋さんでフロアポンプをお借りする時、
変換バルブ(仏→米)はガソリンスタンドでポンプをお借りする時に使います。

その他

あとは出先でのトラブル解決のためのツールです。

  • チェーンオイル(目薬の空容器に小分け)

  • キャンツー時に何かを留めたい時用のビニールテープ

  • Shimano RD-RX812のダイレクトマウント

チェーンオイルは以前X/Twitterでも議論になっていましたが、人体に入れるもの前提の内容物が入っていた容器を流用するのは本来危険とされています。そこで私は、普段使っていない目薬サンテFXがヱヴァQとコラボしていた時の容器のラベルを剥がして携帯用にしています。

サンテFXネオのエヴァコラボ商品

ビニールテープはサイクリング部時代に、防水パニアバッグのシール材代わりから、液体系調味料の液漏れ防止など、細々とした困りごとに対応するために重宝してきたので、必携品の一つにしています。

現在のツアー車として活躍しているTADA車No.446はフロント42T、リア11-42TをRD-RX812で引いているのですが、ロー側がどうしてもチャラつくのでWolftoothのRoadlink DMで抑えています。(本来ならば対応しているキャパシティーなので何かしらおかしい箇所がありそう)

RPadlink DMを使っている状態で通常よりも高い負荷がかかるとディレイラーハンガーよりもそれが折れると思うので、その時に困らないように純正のダイレクトマウントリンクを忍ばせています。

現行運用の問題点

チューブや携帯ポンプが入っていない

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、今の装備で出先でのトラブルで一番困るパンクに対応できないんです。
一応チューブにパッチを当てて自転車屋やガソリンスタンドで空気を入れさせてもらえれば対応できるんですが、当然パンクしたら行程は狂うのでパンク修理も焦りますし、パンクした場所の近くに都合よく自転車屋やガソリンスタンドがあるわけでもない。
キャンツー時はさすがに替えチューブと携帯ポンプをフロントバッグなど別の場所に入れていますが、週末のサイクリングでもパンクしないという確証はありません。

工具がサビで汚い

長年使っていたり安物だったりする工具なので、メッキが剥がれてサビで汚くなってきました。特に10年以上使っている6mmの六角レンチと1/4ビットのソケット、TONEのビットもよく使う6mm,5mmあたりが酷い。

更改案

案1 ツールを仕舞う容量を増やす

単純明快な案ですね。
ただ今使っているものはツール缶としては最大級の約700mLあり、これ以上長いツール缶となるとフロントタイヤとのクリアランスが気になります。サドルバッグなどで別の場所を用意するのは前述のサクッと携行品を用意したいニーズにマッチしなくなるため、容量を増やすのは次に述べる内容物を見直した後に必要があるか判断することにしました。

案2 内容物を見直して容量を確保する

まずは ①輪行時にフェンダーやキャリアの着脱 ですが、TADA車ではキャリアの着脱が不要な設計にしているので、極論6mmの六角レンチさえあればいいということになります。ただフロントキャリアやボトルケージに5mm、4mmの六角ボルトや10mm、8mmのナットを使っていて、通常時に緩まないこともない。そこで、

  • ビットラチェットセットはキャンツー時にのみ携行

  • 6mm, 5mm, 4mmの六角レンチはさびにくいステンレス製に更改

  • 10mm, 8mmのレンチはラチェットメガネレンチに更改

  • そこまで場所を取らないのでランウェル STEXはそのまま携行

とすることにしました。

次に ②出先でのトラブル解決 は、パンク修理を優先的に対応できるよう、

  • パンク時にその場で修理して走行再開できるように携帯ポンプは常に携行

  • 容量の都合で通常時はパンク修理キットで対応し、替えチューブはキャンツー時にのみ携行

  • チェーンオイルが切れるほど乗っていないのでキャンツー時にのみ携行

とします。

試験運用開始

更改した装備はこちら。

見直し後のツール缶の中身

六角レンチはAmazonでバラ売りしていたWeraを購入。
6mmはプラスチックで覆われたマルチカラー版がAmazonで売り切れていたのでステンレス剥き出しのものにしました。

ラチェットメガネレンチは安心のTONE製。4WAY対応のものがあったのでそれにしてみました。

タイヤレバー2本でタイヤを外せないこともないので1本はお留守番。

携帯ポンプは以前から使っているパナレーサーのもの。ホースが若干伸びているのでポンピングしやすくて気に入っていますが、ツール缶に入れるとなると若干難儀します。

とりあえずはパンク修理に対応できるようになったので、これで運用を開始してみます。
次の見直しはTPUチューブ導入のタイミングかな…?

おしまい。


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