アドバイスとカウンセリングの違い
先日読んだ調査論文の中で、アドバイスとガイダンス、カウンセリングの違いについて明記されているものがありました。
海外では、キャリアの領域で短大→大学→大学院と経験年数が増えるにつれて、担当できる領域が、アドバイスからガイダンスへ、ガイダンスからカウンセリングへと進んでいくというものです。
そこでの定義では、アドバイスは不特定多数向けのものであり、ガイダンスは個人に合わせて情報収集をしながら対応するもの、カウンセリングは個人の行動計画を支援するものとされています。
日本では、国家資格となったキャリアコンサルタントには前述のカウンセリングのスキルが求められ、個人の行動計画と実行の支援が求めれています。けれども、海外ではその前提としてアドバイスとガイダンスについての知識が必要とされているのです。個人の支援の前に、それらの知識や伝える技術を持ち合わせているのか、と考えさせられる指摘でした。
基盤となる知識があるからこそ、多様な課題を持つ個人のキャリアコンサルティングに向き合えるということでしょうか。
知識の拡充は常に必要ですね。
参考:「先進各国のキャリア関連資格及びキャリア支援のオンライン化に関する研究」労働政策研究・研修機構