会社員とそれ以外、行き来する時の考え方
2か月ほど担当した再就職プログラムが終了しました。次のステージが決まる時期は個人差がありますが、どの方も、プログラム受講前と受講後の変化の大きいものです。けれども、受講前には不安がいっぱいだったというお話をよくお聞きします。介護や体調不良、転勤帯同等による離職歴がある自分は次のステージに進めるだろうか、ニーズはあるのだろうか、等と考えてしまうというのです。
それだけ、社会においては「離職歴があること」への心理的ハードルが高いことがわかります。
今の日本では、仕事を離れていた時期がある人に対して、市場の見方はまだまだ厳しい現状があります。以下のような懸念もあるからです。
☑仕事に慣れるまでに時間がかかるのではないだろうか
☑ビジネススキルが時代に合わなくなっているのではないだろうか
☑家庭や体力とのバランスが取れずに短期退職するのではないだろうか
けれども、最近では大学でのリカレント講座や、IT企業が主催するITスキル習得プログラム、自治体や企業による再就職プログラムなどが複数開催されており、ビジネススキルのブラッシュアップは可能です。会社員の方に比べて、最新のスキルを習得されているという方もいらっしゃいます。
ただし、同僚と協業できるスキルや、組織の事業戦略と自分のキャリア戦略を関連付けるスキルも習得しておく必要があります。地域活動や非正規社員の就業経験の中でも、磨いておくことはできますね。
また、家庭やご自身の体力とのバランスをどうとるかは、自分次第です。人生100年時代といわれているけれども、将来から見た時に現在の自分が、一番若い。モヤモヤした時が行動を起こすタイミングです。
さて、
自分が思い描いている“やりたい仕事”は、今の社会に存在しているのでしょうか。仕事のやり方が変わっているかもしれないし、AI化されているのかもしれない。また、報酬がとても低い仕事なのかもしれません。
その点も、情報収集しておきたいですね。
今年度も多様な再就職プログラムにて、講義やキャリアコンサルティングを担当させていただきます。次にお会いする方々のことも楽しみです。