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介護や育児中の仕事と、想いを掘下げる大切さ

介護や育児、体調不良とつきあいながら働く方々の相談では、「環境的には恵まれているので‥」という言葉をよくお聞きします。

リモートワーク導入や時短勤務制度、フレックスタイム制度などにより働き続けている。だから、自分の希望を伝えることに遠慮があるということなのです。

けれども、そのままにしておくと、モチベーションが下がってしまい、それがパフォーマンスにも現れて周囲からの誤解につながるかもしれませんね。「時短勤務はパフォーマンスを出しにくいのでは」というように。もし、希望を言い出しにくい雰囲気があるのだとしたら、「言いにくいようにしている」職場環境の問題なのかもしれません。

そのような時は、想いを掘り下げて、その背景にある事柄を洗い出していくとよいですね。それらは、“介護や育児、体調不良とつきあいながら、働く場所や時間の制約がある中で働いているから”、起こっていることなのでしょうか?

同じ業務の繰り返しで成長が感じられないとしたら、業務内容の問題なのかもしれません。

時間の制約があるからと周囲も自分も遠慮している関係性の問題なのかもしれません。

常に家庭のことが気になって集中できない自分側の課題なのかもしれません。

このように、多様な背景があるはずです。

例えば、体調不良で休職されていた方が、職場復帰後2か月程度は無我夢中でやっていたが、その後ちょっと心の余裕ができた時に、悩みだすことは良くあります。仕事の本質や自分がやりたいことの本質に、気づくことができたということですね。

不思議なことに、どのように制約があっても、どうしてもやってみたい仕事は、周囲の協力を得てなんとか進めたりするもの。そのような時に、自分の本心に気づけますね。そう考えると、働く時間や場所の制約が出てきた時は、キャリアを見直す良い機会でもある、といえるのではないでしょうか。

企業内キャリアコンサルティングや個人の方向けキャリア相談では、じっくりお話を聴きながら、客観的な視点でアドバイスを行っています。