『ハルニレニレニレカ』

父が幼い頃に見たもしくは聞いたという、それは一体何なのか、今も昔も分からない微かな記憶の中に眠る言葉。色も形も透明な未分類の定かでない記憶は、大切にされなくてもきっと根強く残る。分からないままこれからも父の一部として生きるのだろうと不思議な香りがした夜。

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