宮廷神官物語(ネタバレあり)
のんのんです!実は私、本を読むことが大好きで、学校の休み時間も読んだりすることもしばしば。でもイッキ読みしたい派なので基本は家で読むかな。
今日は「宮廷神官物語」(榎田ユウリ、KADOKAWA出版)という小説について書いていきたいと思います。こちらがそのお写真!表紙もかっちょいい!
もともと作者の榎田ユウリ先生がすきで(榎田尤利名義含む)出会ったこの本なのですがこれがきっかけで私の読書愛にエンジンがかかりました。
軽く説明すると、
舞台は朝鮮王朝をベースにした麗虎(れいこ)国。女のような美貌をもつ鶏冠(けいかん)はとある理由と持ち前の才能により若くして宮廷神官になった。
ある時彼は王命により「慧眼(えげん)」の目を持つ「奇蹟の少年」を探すことに。しかし彼が出会った慧眼児はなんとも生意気でやんちゃな山奥の少年・天青(てんせい)。そしてその彼を守る屈強な青年・曹鉄(そうてつ)。
この天青と曹鉄の出会いが鶏冠の運命を変えることになる。
私はもともとアジアンファンタジーって漢字多くて難しいってイメージあったのですがびっくりするくらいすらすら読めました。
第1巻 鶏冠と天青の出会い、王都への帰還
鶏冠、天青、曹鉄の一行は慧眼児の出現を王に示すために王都へ帰還することに。その道中で慧眼児が出現することをよく思っていない宮中の神官などからの刺客などの苦難を乗り越えながらも着実に王都へと足を進めます。
しかし天青と曹鉄は逃げる機会を伺っていました。
なぜなら、天青の慧眼は偽物だからです。
そんな中、彼らは旅の道中旅芸人の華仙一座に遭遇しそれを利用し王都へ近付こうとします。
仲間は鶏冠らを歓迎し天青は特に黄楊(おうよう)仲良くなりました。
華仙一座と鶏冠一行はある時貴族の屋敷に招かれ芸をすることりなりました。芸は大成功、貴族も大喜びでした。
しかし、しかしのことでした。
貴族の旦那の張温石は黄楊に褒美を与えようと言いました。それが何なのか天青には分かりませんでした。
黄楊の母はまだ小さく幼い黄楊が貴族のもとへ差し出されてしまわないように守りました。
旅芸人の一座は流氓(りゅうぼう)といい、身分の低い者達の集まりです。
身分差別が当たり前の麗虎国では流氓が貴族の家に行ってしまえばどんな生活が待って張温石のかというとこは想像するに足りません。
結果、黄楊の母は殺されました。
悲しみに暮れる一座、鶏冠は泣き止まぬ黄楊を慰め共に母を弔いました。
思い悲しみの中、天青はひとつの渦巻く疑問が浮かび上がりました。
黄楊の母は流氓
張温石は貴族
誰がそれを決め、誰がそれを認めたのか
宮廷神官物語の面白いのはこういう所だなと思います。
アジアンファンタジーという異国感溢れる壮大なジャンルではあるものの扱うテーマは身分差別。
天青の鋭い疑問とそれを受け止める鶏冠や曹鉄、
物語が進むにつれて様々な身分の様々なキャラクターが登場します。
天青の指摘に賛同し、国を変えようとする者
慧眼の力を疑う者
鶏冠の才能を嫉妬し妨害する者
天青を差別し、いじめる貴族の子供達
貧しく路上で今にも死にそうな者
彼らはいったい宮廷でどうなってしまうのか?
はたまた麗虎国の行方はどうなるのか?
今月第5巻発売なので今から楽しみで仕方ありません。
1巻のみでここまで長く綴ってしまいました!全容じゃないのだけれど!機会があれば次の感についても書こうかな!
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