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新卒1年目の春に知ってしまった真実
「知らぬが仏」なんてことは、クリスマス爺さんの真実を筆頭に人生で様々経験するが、子供時代からティーンを経て大卒のステータスを獲得したいま、一般教養的なことは大抵知っているつもりだった。
思い返せば幼少期には、24歳と教えられてきた母が34歳だったり、「拝」の横線は4本だと知ったり、オレンジ色のメロンが全て夕張メロンな訳ではないという事実に驚かされ、そのたびになんか普段の景色がいつもと違うように見えてきた(ような気がした)ものである。
しかし、最近、22歳にもなって私の普段の景色がある真実を知った時を境に別物に見えている、いや、聞こえているのである。
そしてその真実を知ってしまったことにより、仕事中、買い物中、Youtube鑑賞中など全ての場面で苦しんでいる。
時は4月下旬、入社1ヶ月弱の頃に遡る。
我々新入社員は、社外の研修で「マナー研修」なるものに参加した。
二日間みっちり、マナー講師にビジネスにふさわしい声のトーンから名刺の渡し方まで鍛えられる。
そこで敬語の使い方として、「〜の方からご説明します」「〜になります」が正しくないと習った。
「〜の方」は方向を示す言葉で、「〜になる」は何かの姿が変わる時でないとおかしいからだそうだ。日本人の性質のして、言葉が長いと丁寧に聞こえるからこういった余計な言葉が使われるらしい。
その時の私は、「ほとんどの人が使っているし丁寧とされてるならもうそれが正解で良いじゃん。マナー講師コワ〜〜!」といった気持ちで、自分が直すつもりすらなかった。
しかし、人間というものは、1度それが「正しくない」と知ると周りで使っている人をみると気になってしまうものである。
コンビニでも、仕事の会議でも、テレビでも、、、、、あまりにも多くの人が「〜の方から」「になります」を使っており、気になって気になって気になって仕方がない日々が始まる。
間違っている人を訂正する敬語警察になる気は一切無いのだが、あまりにも日本中にはびこっており頻繁に「あ、この人も、この人も間違っているな」と気づいてしまい気が狂いそうになる。
そこで初めてこの苦しみが「真実」を知った者のみが味わうものであるとわかった。
こんなことなら、正しい敬語なんて教えないでくれよ、、、、!!!!
あの講師は、真実を知っているが故に他人の間違いが気になってしまう苦しみを、訂正したい欲を抑えなければならない苦しみを、人に擦りつけるために「マナー講習」なんてことをしているのか、
あと、コンスタントに間違った敬語を浴びさせてこちらの神経を刺激する「〜の方から」「になります」ユーザーも良い加減にしてくれよ、、!!
やめてくれよ!官公庁のサイトでも間違った敬語使いまくるの!気になるんだよ!
やめてくれよ!会社の偉い人からのメールで間違った敬語使いまくるの!気になるんだよ!
やめてくれよ!アナウンサーがバラエティで間違った敬語使いまくるの!気になるんだよ!
や、やめ、やめて、やめてくれええええええ!!!!!!!!
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ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…………………
はっここは……教室…? あ、あなたは…!
マナー講師の先生!!ちょっと!何するんですか!
「フフフ、あなたにはもう一つ、教えないといけないことがあるみたいね。」
良いってマジで!!!聞かない聞かない聞かない!!!
「そうはいかないわ。喰らえ!『目上の人の話は適度に頷いて聞く』!!」
うわ〜〜〜!!!いい姿勢で片手にメモ帳、片手にペン、強制的に笑顔で聞かせられる!!!!クッソ〜〜〜〜!!!
「よく聞きなさい、あなたに今日教えないといけないことはね、」
はい(^^)✍️
「『よろしかったでしょうか』は間違い敬語」
うわぁぁああああ!!!!!!!!!!!!
お・し・まい🫶