社畜、切迫早産、モラハラ夫持ち妻の産休までの道のり
プロローグ
私のキャリアの話は別途説明しますが、営業職に努めておりとにかく業務量の多い職場でした。その上、上司のパワハラで部下がどんどんが辞めていくという試合終了後の東京ドームくらい終わった感がある組織でした(笑えないけど(笑)ってつけとく)
そんな中でも私がいないと仕事はまわらない!とブイブイ言わせて(死語)必死に仕事をこなしていたし、頑張っててえらいねえと言われるとなんとなく嫌な気持ちもせずバリキャリって感じだなぁ自分とか思って仕事していました。
妊娠が発覚したのがそんな中の2月、まだ3週目くらいでたまたまわかりました。嬉しい!旦那に報告しなきゃ!と思ったと同時に同じくらいのテンションで、産むまでに仕事のタスク割り振りを早急に進めなくては、、、!と意気込んだことを覚えています。
残業100時間超え。切迫早産気味。でも仕事はやってくる
仕事がちょうど繁忙期を迎え、そこからは朝7時に出勤しても、ふとPCから顔上げたら22時前を時計が指していて、やべえやべえ22時までにはとりあえず勤怠は切っておかないと、とタイムレコーダーに走る日々が始まりました。一日は一瞬で過ぎ去っていきます。(今思うと体感は子供産んで最初の1か月までの毎日が過ぎるスピードと同じくらい)
妊娠2か月目。まだ全然早いよなぁと思いつつ産休育休に向けて引き継ぎを進めていかないとまずいと判断し上司に報告。なんとか人をいれてやっていかないとなぁという話になり、新卒1,2年目の下のメンバーの子への引き継ぎ書作りが始まりました。(私と新卒の間にいた子たちは全員辞めてしまった)すでに一瞬で一日はすぎていくのに、プラスで引継ぎマニュアルや顧客情報の整理を1,2年目の子でもわかるように丁寧に物事の背景や簡単な提案書の作成方法なども添えて。ここからは仕事しながら資料を作って作って作って、土日も作って作って作って、ドキュメント量と比例してお腹もどんどん大きくなっていきました。
妊娠7か月目。母子両方問題ないまま来ていた定期健診ではじめて先生の「あれっ!?」という声が聞こえました。急にめちゃくちゃ子宮頸管が短くなっているらしい。子宮頸管が短いということは重みで赤ちゃんが出てきてしまう可能性が高まる=つまり切迫早産気味ですね、との説明をいただきました。とりあえずハリ止めの薬と、安静に。とにかく家で安静にしてたら入院は免れるから。と。
Q:「安静に」というのは椅子に座っていればよいということですか?
A:椅子に長時間座っているのも負担になります。必ず横になってください
なるほど。すでに残業は月100時間を超えている(ていうか土日とかもはや測ってない)椅子には座っているのもダメなんですね。。。
・・・・・・
私:「あ、上司さんお疲れ様です。今お電話大丈夫ですか。すみません切迫早産気味ってことで要安静になってしまいまして、リモートでしばらく勤務します。仕事は問題ないです、PCもって寝ながらやります」
ポンコツ上司:「おっけ~」
そんな感じで切迫早産をうまく(?)回避しながら私の妊娠中の引継ぎは進むのでした。
世にも奇妙な物語~ポンコツ夫~
ポンコツって周りにどれくらいいると思いますか?きっとあなたのすぐそばにもいます。怖いですよね。
夫君もその一人なんです。怖いですよね。
冒頭でお伝えしたようにブラックな会社でブラックな働き方をしている私に対して、同じように残業時間の多い職種に努めている彼とは戦友のような存在、、、だと思っていましたが実際彼は私に母親像を求めていました。
もう少しきちんと説明をすれば、仕事に対して責任があってちゃんと金を稼いできてくれる(つまり結婚したら専業主婦がい~い(はぁと)というような女性ではなく自立している人)のほうが良いと言われ結婚をしましたが、彼の結婚の理想像は、バリバリ働いて金を稼ぐ奥さんが、おいしいご飯を作り、洗濯物を干し、お風呂を沸かし、気づいたら家をいつもピカピカの状態にしていることで、その環境で自分は仕事以外の時間にゆっくりYoutubeを見ること、でした。
そんな理想像があったため、私の仕事が妊娠発覚のため昼も夜も土日もとなり、家事がうまく回らなくなってくると機嫌が悪い日が増えました。
ここで怖い話もう1つしていいですか。。?仕事量は平等にあるのに、家事、ほとんど私がやってたんですよ。怖くないですか。。?
ゆっくり喋りますね?いいですか?
私 が ほ と ん ど や っ て い た 家 事 の 一 部 が 彼 に ま わ る こ と で 、彼 は 不 機 嫌 に な っ て い っ た ん で す よ 。 。
怖い。。。摩訶不思議。。どうして。。?
自分Youtube見てるだけじゃん。。?やってくれてもよくね、、?
この生活を続けていて、何度も夫君とぶつかり、自由時間は平等にあるべきだと伝え続け、「でも俺洗濯物干すのがいっちばん嫌いなんだもん」「でも俺皿洗いだけは苦手でやりたくないんだもん」とか言う彼に対して、いい年して「でも~なんだもん」構文使ってんじゃねえよカス!という気持ちを飲み込みながら冷静に、建設的に意見交換を重ねていきました。
結果、夫君は大きな物音をたてて僕機嫌悪いですよアピールをしながらも家事をしてくれるようになりました!(ぱちぱち)
本質的な部分しか気にしないので、機嫌悪いアピールは完全スルーで、全力でほめていくスタイルで臨みました。
夫君は一人で買い物に行けない
そんなある日、妊娠7か月目です。そうです切迫早産気味と診察されてしまい、私はベッドから動くことができなくなりました。実際はもちろん動いてましたけどそのせいで流れてしまったらと思うと後悔してもしきれないので本当に必要な時だけ、にしていました。
それまでは日々のスーパーへの買い物ももちろん一人で行ってましたが、少しお腹も大きくなってきたので一緒に行ってくれるようになった夫君。
私がベッドから動くことができなくなったので、Youtubeを見る時間がもっと減りました。明らかにイライラしています。
ごめんね~(あなたが痔の手術したあと私もめちゃくちゃ介抱してあげてたんだけどそれはそれなんだよね~きっと)ごめんね~と言いながら、スーパーの買い出しもお願いしたところ夫君の我慢(?)は限界を迎えました。「仕事さぁ!どうにかなんないの!そんなに仕事するから切迫になったんでしょ!」
妊娠7か月目。性に合わず、妊娠中はメンタルがホルモンバランスの影響でおかしくなります。ずっとずっと思ってました。私が仕事しすぎたから、この子は早産になってしまうかもしれない。私のせいだ。自分が一番守らなくてはいけないのはこの子の命なのに、ひいては自分を守ることがそうなるのに。私がいけないんだ。流れてしまったら悔いても悔いても悔やみきれない。。。
わんわん泣きました。本当にその通りだなぁと。本当に私の仕事のしすぎでこうなってしまった。自分はひどいやつだと思いました。お腹の中の赤ちゃんに申し訳なくて申し訳なくて泣きすぎて頭が痛くなるくらい泣きました。
そんな私を見て夫君はバツが悪そうに、「スーパー行ってくるから、買わないといけないものリストアップしてよ!」と言いました。
今考えれば自分がいつも食べているもの、冷蔵庫にいつも常備されてるものなのに、自然にお願いしてくるあたりもポンコツすぎる。
えぐえぐ泣きながら、冷蔵庫の中にないもの、
卵、レタス、納豆、ササミ、ピーマン、ぶたこま、牛乳、、等を夫君のラインに送りました。
夫君がスーパーに行ってる間に、なんとか気持ちを落ち着かせてスーパーに買い物いってもらったんだから料理くらいしようかな?いやでも、私がゆっくりしてるのは「私のため」ではなくお腹の赤ちゃんのためなんだからやっぱり気にせず寝てよ~っと。と思いゴロゴロしてました。
30分後、夫君が帰ってきます。
玄関開けて開口一番「ラインのさぁ!書いてある順番がバラバラだったから、1階と2階何度も行き来しちゃったじゃんよお!!」
みなさん意味がわかりますか?私はポンコツ夫とずっと一緒にいるから即時にわかりましたよ。彼は、私がラインに書いてある通りに
卵ね、2階に行ってたまごたまご、、あった!次はえーとレタスか!1階の野菜売り場まで戻らないと、、めんどくさ、、あった!次は納豆か、、えー納豆、2階じゃん!たまごの近くにあったわ!だっる!
ってのを繰り返していたんです。
書いてて気が重くなってきました。実在するんです。こういう人間が。
驚愕でした。漫画みたいにお口ポカーンしてたと思います。
でももう私は強いです、母ですからね。お腹の赤ちゃんのために動かないし、これ以上ストレスもためたくありません。
あーそっかーごめんねーありがとうー
と言いながら次回から宅配スーパーを利用するのでした。
次回は無事産休に入ってから出産までの間に準備したことを書きます。
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