2020年上半期の振り返りとコロナ禍で考えたこと。
この半年間、いろいろなことがありましたね。
今日で上半期も終わりということで、自分の思考を整理するためにも、半年間を振り返ってみようと思います。
この半年間での主なお仕事
コロナが流行する前(3月ごろ)から、少しずつ事務所だけでなく自宅で仕事をする時間が増えていたのですが、現在は完全リモートワークスタイルで働いています。
エンブリッジは代表の浜中さんとわたしの2人が正社員として働いています。どちらかが外で打合せだと必然的に事務所に1人。
3月ごろはデザインのご依頼をいただくことが増えていたこともあって、パソコンがあれば仕事ができる!ということで、自宅で仕事をしていました。
そしてコロナの影響で打合せも全てオンラインに。事務所であるみどり荘は、そこまで広い場所ではないので、ソーシャルディスタンスな距離をとるのが難しいぞ...!ということもあって、今は自宅を仕事場にして働いています。
オフラインの打合せもたまにしていて、サテライトオフィスとしてお借りしているSpace360にお邪魔させていただいたりしています。
2020年4月〜9月で担当させていただいたお仕事をざっとご紹介するとこんな感じでした。
■ mocteco 3期運営のためのクラウドファンディング
■ 「もくラジ!」企画・実施
■ 小樽製パン株式会社 パンフレットデザイン
■ 3DAYSインターンシップ「EZOSHIKA TREASURE HUNT」企画・運営
■ オンラインインターンシップフェア「SUMMER JOB FESTA 2020」企画・運営
■ mocteco 3期 運営・コーディネーター
■ キャリア面談
■ デザイン(一鱗酒場様 / リーフレット、レザローム様 / リーフレット など)
■ パンフレット企画 など
イベントも全てオンラインとなり、3DAYSインターンシップ「EZOSHIKA TREASURE HUNT」も、阿寒での現地見学以外は全てオンラインで行いました。キャリア面談も対面ではなくZOOMです。
▲「EZOSHIKA TREASURE HUNT」1日目
オンラインイベントは、チラシやパンフレットなど当日資料の印刷もなくなり、会場設営をする必要もなく、準備にかかる手間は格段に減ったと感じますし、実際にインターンシップがスタートしていたり、アンケートでもうれしい声をもらうこともできました。
オンラインだから新たに生まれたものもありました。インターンシップもリモートのものが増え、住んでいる場所から諦めていたものに挑戦できる機会が生まれたり、効率がよくなったと感じることも多い反面、スムーズにいきすぎていることに少し気持ち悪くも感じている自分もいて、「失っているものは本当にないのだろうか」と自分に問い続ける日々だった気がします。
他人から見れば不要でも、自分にとっては必要なもの。
北海道は一番早く緊急事態宣言が出たこともあり、北海道、特に札幌は独特の緊迫感があったように思います。今は札幌もだいぶ落ち着いて、街中もたくさんの人が行き交っています。
友達とも家族とも会えない期間は、どうやって過ごそうかといろいろ考えましたが、ちょうど仕事が忙しくなってきたこともあって、アップデートの期間と捉えていました。
料理は好きなので、3食作ることは全く苦ではなかったことが救いでした。おいしい朝ごはんがあると朝起きることが楽しみになるし、おいしい夜ご飯があると夜が楽しみになって仕事も頑張れる。おいしいもの、食べることが大好きでよかった...!
▲ 市場で買った新鮮な野菜を蒸し野菜にしてお昼ご飯に。かんたんヘルシー!最近はスープと鍋が増えはじめています。
不要不急だけれど自分が自分であるために必要なこと、大切なこと、好きなことが、改めてわかった期間だったようにも思います。
ネイルは昔から好きでついつい集めてしまうー!最近はhinceのネイルが色もおしゃれでかわいくてお気に入りです。
そういえば!この期間に髪の毛もバッサリ切りました。この長さに慣れてしまうと、もうロングには戻れない気がしています...。
昔からファッション雑誌を読んでいる時間がとても好きで、幸せで、洋服やメイクは好きなのですが、やっぱり大人になっても好きだなあ、ワクワクするなあ、心が満たされる、素敵で可愛いものを見ていると心が躍るなあと。
自宅にいることが増えた当初は「家にいるから楽ちんかつ可愛い服がいいや〜」と思っていたけれど、人に会うことが貴重な機会になったからこそ、自己表現の手段としてのファッションはとても大切だなと思うようになり、誰に見せるわけでもないけれど、以前よりも洋服を買っています(笑)
最近はチャイナなお洋服ラブ!でして、古着屋さん巡りが趣味と化しています。これはとてもとてもお気に入りな羽織り...。後ろのお花の刺繍がとても可愛いし裏地がオレンジなのも可愛い...宝物です...。るん!
心を満たすという意味では、絵を描いている時間はやっぱり幸せで、救われる瞬間だなあと思います。
▲ 最近描いた絵。「色即是空ガール」というタイトルで、SUZURIに登録してグッズを買えるようにしてみました。自らスマホケースとステッカーとメモ帳を注文したので届くのが楽しみです(笑)
そんなこんなで慌ただしくあっという間に半年が過ぎ、久しぶりに自分の人生観や仕事観について振り返ってみようかなと思い考えていると、ふと「社会ってなんだろう?」という疑問に行き着きました。
社会ってなんだろう?
私が今まで仕事観の軸として大切にしていたのは"社会貢献"でした。働くことは週のほとんどを費やします。それであれば、社会をよりよくするようなことに自分の命を使いたい。そう思い、世の中の役に立つような仕事がしたいと思い、今の仕事を選びました。
しかし、人に会う機会も減り、誰かの役に立ってはいるのだろうけれど、あまり実感が持てず、わたしにとっての"社会"が見えなくなってしまいました。
辞書で調べると『(人間が)集まって生活を営む、その集団』と出てきますが、いまいちピンとこず...。わたしの中でもまだ答えは出ていませんが、個人的にはこちらの方のブログが興味深く面白かったです。
「今までわたしは何に貢献してきたんだろうか...?」と考えだすと、あまりよくない方向に悩んでしまい、ひとまず考えることをやめました(笑)
自分のこころは自分で守る。
「なぜ?」を考え始めてから、未来が見えない今、「なぜ?」を考え始めるとなんだか病んでしまいそう...!と思い「こういう思考にコロナの影響って少なからずあるのかな?」と調べてみたら「不眠、疲労感、やる気が出ない…これからが心配な「コロナうつ」という記事の中に興味深いお話がありました。
1930年代、医学者のセリエは、材料力学の用語であった「ストレス」を生体の反応にあてはめ、ストレス理論を作った。その中でセリエは、ストレスの原因つまりストレッサーにさらされたときの生体の反応は、「警告反応期」「抵抗期」「疲はい期」へと進行していくと仮定した。
最初の警告反応期では、からだはストレッサーに対して警戒態勢を取り、自分を防御する。それが長引くと、からだ自身の抵抗力も加わり、ストレス反応とうまくバランスを取りながら、外界からのストレッサーに対応しようとする。しかし、それがさらに長引くと、抵抗力が弱まり、臨戦態勢のときに起きた臨時の反応が今度は自分自身を痛めつけるようになる、というのだ。
セリエのこの仮説は100年近く前に作られたものだが、最近の診察室で私はしみじみ、「ああ、これがセリエ先生が言った“ストレス反応の疲はい期”か」と思っている。そういう患者さんが多いからだ。
どうやら感染そのものは落ち着いても「コロナストレス」による心の症状は後からやってくるらしいのです。少し落ち着いてきたけれど、この状況がいつまで続くのかわからない不安など、知らず知らずのうちに「疲はい期」に突入してしまっているかもしれないとのこと。
別の記事にもこういったお話がありました。
「環境変化に対応できずに現れるのがコロナうつ。適応障害に近い」と捉える。災害と同じで、「時間がたつほどしんどくなりやすい。孤立の防止が大事だが、コミュニケーションがとりにくい現状では難しい」という。
(引用:https://www.tokyo-np.co.jp/article/58370)
わたしの場合「今はそういう精神状態になりやすい時期なんだな」と知れると、そうならないように対策が取れるので、こういう情報はキャッチしておきたいなと思ったのと、こころは目に見えないからこそ、壊れる前に自分で自分を守らなければいけないなと思いました。
芸能人の自殺のニュースを聞くたび、なんだか生きることに対して虚しさを感じる瞬間があったなと、いま振り返ると思います。でも、人生は続いていくし、続いていくのならできるだけ楽しい毎日を送りたい。そのためのヒントも香山リカさんが書いてくださっているので、気になる方は「コロナで失ったものがあっても、人生は続く」ぜひ読んでみていただきたいです!(精神分析学での「対象喪失(object loss)」のお話とても勉強になりました)
「生きがいを感じなければ、生きていないも同然」なのであれば。
わたしが大大大大大好きな本でバイブル「LIFE DESIGN(ライフデザイン)――スタンフォード式 最高の人生設計」という本があるのですが(なぜかAmazonで値上がりしている...!)、その本の中にこんな言葉があります。
「仕事でしていることのほとんどに生きがいを感じないとしたら、生きていないも同然」
「生きていないも同然」ってすごい言葉だな...と思ったと同時に、妙に納得感もありました。逆に言えば、生きがいを感じると「わたし生きてる!」感があるということ。
生きがいを感じる瞬間は人によって違うと思います。それは仕事じゃなくてもよくて、例えば「このフェスに行くことが毎年の楽しみ!このために仕事も頑張れる!」という人は「生きててよかった!」と思う瞬間が、ひとつなくなってしまったということ。それはやっぱり悲しいですよね。
わたしも大好きなアーティストのライブが軒並み延期・中止になってしまったり、旅行にもなかなか行けなかったり...。生きがいを感じる瞬間が、誰しも以前より減ってしまったのかもしれません。
わたしの場合「そもそもなかったことだ」と自分の中で折り合いをつけていますが、頭ではわかっているけれど心が追いついていない...ということもあるのかも、と書きながら思いました。
でも、現状に左右されず、変わらず前進している人もいるなあと思います。共通点を考えてみると「生きててよかった!」とか「楽しい!」ということを、今までも自分で生み出していた人はきっと変わらないのだろうなと。
ライブやフェス、旅行などは、いわばお金を払って、体験を買っていると言えると思います。生産者と消費者でいうと、消費者側の立場です。
消費するのではなく、生きがいを感じる瞬間を自分でつくる必要が、今まで以上にあるような気がしています。それには、起業家思考がめちゃめちゃ大切だよな〜と思ったり。(自分は自分の会社の経営者!)
「楽しいこと」「熱中できること」「ワクワクすること」「生き生きとさせてくれること」を追求する。
わたしの場合、一番楽しくて、熱中できて、ワクワクして、生き生きできるのは、ビジョンの実現に向けてアイデアを考える時と動いている時!
なので、ビジョンドリブンな社長のお話を聞いている時間はとてもワクワクするし、「わたしがこの会社で働くとしたら...」と考えだすと、妄想が止まりません。これはインターンのプロジェクト設計に生きている気がします(笑)
いまは「なぜ?」を考えるよりも、「楽しいこと」「熱中できること」「ワクワクすること」「生き生きとさせてくれること」を考え、ワクワクする選択をしたいなと思っています。
2021年は、20代ラストな年&最後のチャンスだと思うので、後悔しないようにやりたいことをやりきる一年にしたいな〜と思います。どうかみなさまお元気で、またお会いしましょうっ 🌼
( このあいだ、江別に行った時にきれいだった花園🌷 )
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