スタートアップカフェをつくりたかったわたしが、moctecoに見出した価値。
2017年、メイン事業の長期インターンシップの他に、新しく何かできないか、札幌の若者にとって本当に必要な場はどんな場なのかを考えて、考えて、たどりついた答えのひとつが「スタートアップカフェ」でした。
「スタートアップカフェ」とは、最も有名な福岡スタートアップカフェをはじめ、全国に点在する創業支援施設のこと。
▲2018年1月、実際に福岡のSTARTUP CAFEに行き、大感動して帰ってきました。
創業を志す方をサポートするため、起業の準備や相談ができる空間であり、実際に福岡に足を運んで訪れた「STARTUP CAFE」では、福岡市ならではのスタートアップエコシステム(支援体制などの生態系)を構築するため、多種多様な人たちが集い、新しい価値を生みだすプラットフォームになることを目標としています。
様々な業種、業態の開業、創業を志す人々が集い、相談し、交流しながら、お互いを高め合う場を目指していて、「いつか起業したい」、「具体的なアイデアがある」、「資金調達をしたい」、「仲間を探したい」、「起業後の相談」など、様々な段階で活用することができます。
「こういう場所って札幌にないし、あったら絶対に行くのにな」そんなことを思い、スタートアップカフェをつくりたい!という企画書までつくったことも...。
2018年、わたしの働くエンブリッジで「創業支援プログラムを始めよう」という話が。もともと創業支援には関心があったので嬉しい反面、不安な気持ちもありました。
「わたし自身、起業したこともないし、もしやるなら専属のスタッフが必要だよな。実際に『本気で起業がしたい』という人が来てくれた時に、わたしたちはどこまでサポートできるんだろう。」
そして、2018年。創業支援プログラム「mocteco」がスタート。初年度は10チームがエントリーしてくれ、9月から3ヶ月間、それぞれの思い描く理想の社会や世界を目指して、12月のDEMO DAYで最後の成果発表を行いました。
浜中さんの企画書をもとに形にしていく中、プログラムの立ち上げは大変なこともたくさんありましたが、それ以上に得られたことや生まれた価値がたくさんあったと思っています。
▲ 去年のDEMO DAYでは、梅ボーイズ 山本 将志郎くんがプレゼン。たくさんいっしょに考えて取り組んできたぶん、聞いていてすごく嬉しかったことをいまでも覚えています。
だいじなのは、場所の前に、思いを持った人。
「スタートアップカフェみたいな場所をつくりたい!」と思っていましたが、moctecoに2年間携わって、気がついたことがあります。
それは、創業支援にだいじであり必要なのは「どんな場所があるか」ということよりも「どんな思いを持った人がいるか」ということ。
moctecoも、メンバーが使える場所はありますが、具体的なスペースがあるわけではありません。「どんな人が、どんな思いを持って、どんな風に支援するのか」が、すごく大切だということに気がつきました。
moctecoは、どんな場所でも、エントリーしてくれたメンバー、メンター、運営グループが集まれば、そこがmoctecoになる!...みたいな感覚なのですが、伝わりますかね...???(書きながら不安になってきました)
▲ 写真はイベント前のブラッシュアップの様子。
思いや志を持っている人たちが集まれば、自然と「最近どう?」と自分たちが目指している社会や世界に近づけているか、という話題に。
どんな人生にしたいかとか、どんな社会にしたいかとか、こういう話って仲のいい友達とも、なかなか機会がないとしづらかったりしますよね。
大学でライフデザインの講義をさせていただいた際も、学生の皆さんにはどんな人生にしたいかを描いて言葉にしてもらって、周りの人とシェアしてもらう時間をつくるのですが、その時間がかなり盛り上がります!
それだけみんなふだん思っていてもなかなか言う機会がなくて、本当はもっと話したいのかもしれないし、思いを伝えた時に「いいね!」「できる!」「やってみよう!」そんな風に肯定して、応援してくれる大人が周りにいる環境をmoctecoではつくれているはず!と信じているし、そう在り続けられたらいいなと思っています。
12/21は、いよいよDEMO DAY。
moctecoのタグラインは「みつかる、生きてく目的」。
プロジェクトを立ち上げた時にコピーライターの池端さんにつくっていただいた、タグライン・キャッチコピー・メッセージコピーが、わたしたちの言いたいことをすべて伝えてくださっているし、この思いは今も変わっていません。
ちいさな「プロジェクト」だって、
りっぱな「シゴト」になる。
みんなで就職活動。
それだけが社会の入口じゃない。
生き方、働き方は、もっともっと多様でいい。
あなたの個人的な趣味でも、
共感してくれる人がいれば商売になる。
あなたが気にかける小さな社会問題も、
うまく仕組み化すれば、よりよい変化につながる。
自分発信のプロジェクトを、社会と直結させよう。
mocteco【モクテコ】は、
あなたの企画の「やってみる」をサポートします。
まずはプロトタイプでも、
実際のお客さん相手にビジネスを走らせてみよう。
その流れの中で、地域の先輩、
仲間たち、 お客さんと意見交換しながら、
商品やサービスをブラッシュアップしていこう。
迷いが出たら、立ち戻ればいい。
やりながら見えてくることは、たくさんあります。
「シゴトをつくる」という経験があるのとないのでは
その後の人生に大きなちがいを与えるはず。
あなたのほんとうの目的は、
あなたの中で、やがてはっきりしてくるから。
場所の運営に頭と体を使わなくていいぶん、わたしたちが力を入れているのは、一人一人に合わせていっしょにプロジェクトを考え、進めていくこと。
そして、より多くの方々に知っていただき、応援していただく機会をつくるため、「スタート」と「ラスト」の場の設計です。
「スタート」は「こんなプロジェクトを今から取り組みます!」という宣言をする場で、今年は2期生のキックオフイベントを9月19日に開催しました。
そして、いよいよ「ラスト」となる「DEMO DAY」は、3ヶ月間取り組んできたことを発表する集大成の場でもあり、さまざまな形の支援・応援を募る場です。
今年はいよいよ明日、12月21日(土)に開催します。満席に近い50名のお申し込みをいただいていて、はるばる函館からいらしてくださる方も!
どんなイベントなのか、詳しくはこちらをご覧ください。
■ Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/496285484488911/
■ 申し込みページ(PassMakert)
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01q0ic10nt53t.html
本当にあっという間でしたが、キックオフにもお越しいただいた方は、みんなの成長にきっと驚くと思います。すてきな子たちばかりで、みんな妹や弟のようにかわいくて、明日は楽しみでもあり、ちょっと寂しくもあり。笑
moctecoが終わった後もみんなの挑戦は続いていくし、この先もずっと応援しています。お姉ちゃんのような気持ちで、あたたかく見守っていこうと思っています(まだお姉ちゃんで許されますかね...?笑)。
明日、お越しいただいた方には「札幌もっと面白くなるな」「こんな場が札幌にあり続けるといいな」と思っていただけるような場にしたいと思っています。まだほんの少しですがお席ありますので、ぜひ年に一度のこの機会、お越しいただけるとうれしいです!