MARK……!
NCT NATION 開幕
2023年9月9日。
日本中のシズニが夢にまで見た祭典が満を持して開幕された。有難いことに、チケットは最速で用意され、3 Days(大阪×2、東京×1)は確定していた。
私はシズニとなってから本当に日が浅いため、NCT127をNCT127として観るのはこれが初めてだったし、WayV は5月にちっちゃい箱でファンコンを観ていたけれど、フルメンバーでは初めて。そしてスタジアムに連日通うことも初めて。この祭典が、私にとってまさに"初めて"だらけだった。
ひとつだけ、本当にひとつだけはどうしても悔いが残ってしまう、けれど、どうすることもできなかった。
私たちにできることは、限られていた。
とにかくこの宴を最後まで楽しむ。
それに尽きた。
20人グループという、他を圧倒する人数。
1人ずつ大画面に映る度に黄色い歓声があがる。
そうだよね、だって、、ずっとずっと楽しみにしてたもんね……!!!
デビュー時からずっとずっと応援しているファン、日本デビューを一緒に祝ったファン、コロナ期をともに過ごしたファン……
新参者の私には到底分からない程の感動があったことだろう。
いつもLIVEに行くと、どこかで「私はまだまだ新規だしな…」とどこかしょんもりしてしまう。
でも、そんなことどうでもいいや!と思うくらいに、初っ端から畳み掛けてきてくれて、本当に一瞬でNationの世界に引きずりこまれた。
ただただずっと、叫び、歌い、踊り、その場を楽しみ尽くした。
Nationの感想を述べ出すとそれこそまたシリーズ化しちゃうので泣く泣く割愛しながら…続けよう…………
20人の中の1人として、「NCT」としての貴方を生で観るのはこれがもちろん、初めてだった。
最初一人ひとりが映される中で貴方が大移しになった時、
「……さぁ、行くぞ 付いてこいよ?」
と言わんばかりの表情で、眉毛がクイッと上がった。
もう、あまりにも格好良くて、
崩れ落ちそうだった。
けど、崩れ落ちている場合ではなかった。
ステージが進むごとに、沢山の貴方に出逢う。
「NCT」としての貴方
「NCT U」としての貴方
「NCT127」としての貴方
「NCT DREAM」としての貴方
全部違う、でも太い軸が全くブレない。
凛としてずっと格好良くて、
でもどこかあどけなくて、
その瞬間瞬間を余すことなく楽しんで、
「今」という時間をステージという場所で生きていた。
滴る汗も含めて全てが美しくて、
ずっと、ずっと観ていたいと、そう感じた。
天井席でも、
ゲリラ豪雨の中の最前から2列目ほぼどセンターのシズニシートでも、
いつものスタンド席でも、
その迫力と圧とオーラは全く変わることなく、
むしろ日を重ねる毎にボルテージが上がっていく。
……見逃したくない 全部一緒に共有したい!!
結局4Days全通していた。初めての全通。
またしても""初めて""を彼ら、…いや彼に捧げた。
2023.09.11(Mon.)
意を決してお休みをとり、
満を持して今の私のベストを作り上げ、
大阪の僻地へ。
いつも一緒の姉は、隣にはいない。
でも、大好きな大切な友達2人と一緒。
こんなに心強いことはない。
ゲリラ豪雨Nationの次の日だったこともあり、電車に揺られながら昨日に思いを馳せてメモでも残そうかと試みる。
後から見返すとこれしか書いてなかった、あまりにもピンポイントすぎて笑ってしまう。
それどころじゃなかった。
伝える言葉はひとつ、決めていた。
短く、端的に、簡潔に。
"You are my ROLEMODEL."
できれば「MARK」と、貴方の名前を呼びたい。
名札は一応用意した。
そりゃ、あの声で、優しく私の名前を呼んでもらいたいけどさ。
でもそれよりも、私は貴方の素敵なお名前を呼びたいと思った。
いつも画面越しの、ステージ上の、
遠い遠い貴方に向かって伝えている時と同じように。
会場についた。少しすると隊列が組まれ始め、
そこで友達とはお別れ。
次会うときは、MARKと会ったあと。
ドキドキした。心臓がどうにかなりそうだった。
雨が降ってくる。急にザァザァと音を立てて激しく降り始めたものだから、昨日のあのゲリラ豪雨Nationを彷彿とさせ、会場はザワザワした。
できるだけ雨に当たらないように前に前に詰めていた時、前の女性が優しく声を掛けてくれた。
「もっと前おいで、大丈夫?」
そこから昨日のゲリラ豪雨Nationの話になり、MARKの話になり………
結局めちゃくちゃ待たされ2時間半ほど暇だったが、ずっとずっと楽しくお話をしてくれた。
とても面白い、話が弾む、私の初めてのMARKペン友達さん。
初めて当たった同士。策を練った。
友達にインパクト残してこい!って言われてん
でもMARKの困り顔は見たくないですよね
多分すごい分かりやすく困るよね
どうやったらインパクト残せるかなぁ
バギジンの振り付けしながら入っていくとか?
ヤバすぎ無理すぎる 困惑MARKだけは避けよ
私「ネガイッソ、ヨギイッソ」に命救ってもらったんです
コーレスするか、「MARK、ネガイッソ~~~?!」
でもMARK、「ヨギイッソ」の正解たたき出せるかな
あ!名札持ってるやん!いいな私もつくろ
(ヨレヨレ付箋に細い字の名前)これいける?!
どこに貼ろ!デコ!?無理やん!!剥がれる!
爆笑爆笑
あっという間 ではなかったけど、
何度もお腹がよじれるくらい笑った。
ずっと楽しかった。本当に緊張が解けた。
そして、
なんて言うか決めてる?
あ、私は…You are my ROLEMODELです///
え、めっちゃいいやん素敵やんマーク絶対嬉しい
絶対喜んでくれるわ、え、すごいいやんえー!!!
その言葉で自信がついた。
言ってもいいんだと思えた。
思わぬ形でトークイベントが始まった。
マークペンは最前確約の恩恵を受け、オフイベ開始前に全員の姿を目の当たりにした。
舞台の姿とは打って変わって、私服の青年たち。
でも圧倒的な華やかな柔らかいオーラに大興奮した。アイドルってすごい……
始まった。
どうやらパーテーションの向こうにいるようだ。
You are my ROLEMODEL
You are my ROLEMODEL
You are my ROLEMODEL……
手に汗を握り、手を取り合い、
腕を組みあって、すごいスピードで進んでいく列を一緒に進む。
パーテーションから出てくる、マークのことが大好きな同志達は、全員目がトロントロンだった。
すごい、アイドルって…………
思っていたよりも秒数がありそうだ。
思いを伝えることはできそう。
お友達が前。私がその後ろ。
お友達が入っていく。 ……次だ。
心臓の音が邪魔する。
入るタイミングはこのスタッフお姉さんが押して教えてくれるようだ。
…MARK!!
お姉さんに背中をグイと押されて、パーテーションの中に入る。
入って右を向くと、そこに""居""た。
カードを手に取ってからこちらを向き、
じっと見つめるマーク。
座っていたこともあり、少し上目遣いでおめめが信じられないくらいくりんくりん、
ちなみに発光してる、
座っているから机の下から御御足が見えたが、長すぎてひし形を描いている。
うわわわわわわわわわ
え゛…カワイイ‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️
びっくりした。
まさかの第一印象は特大の『カワイイ』だった。
これまでMARKにあまり抱いてこなかった感情すぎて1人混乱する。
混乱そのままにその場で
""MARK…!""
と、弱々しくも凛と呼んだ。
それを聞いたMARKは、
オッ?というようにこちらをまた見つめる。
大きな瞳で。
カードをもらう為に近づき、あの言葉を…
You are my………………………
しかし
MARKの瞳が綺麗すぎて、
目に吸い込まれそうで、
あろう事かその先の一番伝えたい部分が吹っ飛んでしまった。
…………嘘でしょ
一瞬"Angel"までチラついてしまう。
ちがうよ、とても好きな曲だけど今じゃないよ
MARKは『聴く』体勢に入っているため、
ずっとこちらを見つめ続ける。
私の言葉を待っている。
私が言わないと……私が伝えないと……
You are my…………………
""ROLEMODEL""……!!!!
と、そう絞り出した時には、半分スタッフお姉さんに剥がされていた。
果たして伝わったのか、
理解してもらえたのか、
意味がそのまま届いたのか……定かではなかった。
しかし、剥がされながらも顔をずっとずっとMARKの方に残してMARKを見続けた。
MARKもこちらを見続ける。
私はこの時の互いの様子のことを
""まるで離れ離れにされる時の織姫と彦星""
と形容しているけど、本当にそんな感じだった。
(最低織姫側はそう感じた)(脳内ハッピーなオタクです以後お見知りおきを)
名残惜しくて、
少しの悔しさを滲ませながら、最後までMARKの目を見続けた。
そうするとMARKが目を合わせたまま、
少し身を乗り出した。
そして
""また、会いましょう~~""
と言いながら、手を振ってくれたのだ。
え
…………
…………………………
っっなんてこった……………………………………‼️‼️
そうして私とMARKの初めてのご対面が終わった。
体感4~5秒。
しかし私はまだこの時のことを鮮明に憶えている。そして一生忘れないほど、深く刻まれた5秒間だった。
信じられない終わり方をしたけど、数秒先にご対面を終えていたお友達が、
「どやった……!!!??なんか最後喋ってもらってたやん??!!!」
と。
やっぱり夢じゃない。
『また、会いましょう』
もちろんです。約束だよ。
絶対叶えるよ。
切れた緊張の糸
夢見心地のまま、2時間半をともにしたお友達とバイバイして、カトクをみる。
大切な仲間たちは既にお渡し会を終えて、
サイゼにいるようだ。
とにかく早く会いたくて。
夢から現実に行きたくて。
2人に会いたくて。
震える手をなんとか動かし、
必要最低限の返事をして2人の元へ向かった。
サイゼについて、2人の姿が見えた。
2人の元へ駆け寄った。
「……おかえり、」
私が何とも言えない表情をしていたんだろう、
着席するやいなや、何も言わずそっとギューッとハグをしてくれた。
2人が『おかえり』とそう言って、
背中をさすって、
頭をたっくさんわしゃわしゃしてくれた。
急に何かがプツンと切れて、
あろうことか、号泣してしまった。
未だに何の涙か分からないけれど、
もうなんか、分からないままでいい。
とにかくそのあたたかさにとっても救われた。
一人じゃなくてよかった。
そう感じた。
憶えていることを忘れないうちに話したい
そうしないと儚く脆い5秒間が消えてしまいそうで。
話すとわかってくることもある。立ってるメンバーがいれば、座ってるメンバーがいること。
名札をつけていると名前を呼んでくれるメンバーがいること。
テンプレートタイプと、即興タイプがいること。
""わかる""が詰まっていた。
そしてMARKの話をすると、
よかったねぇ、本当によかった
と、一緒に喜びを噛み締めてくれた。
ミラノ風ドリアを頼もうとしたけど、半熟卵を乗せた。MARKさん、卵乗せたよ なんて言いながら。
数日後、全部脳裏に焼き付いている間に描き残したくて、でっっっかい画用紙にレポを描いた。MARKの顔は初めて描いたけど、脳裏に顔が焼き付きすぎていて、上手く描けちゃった(自画自賛)。
こうして、
人生を揺るがす5秒間と、1日が終わった。
ここから、有り得ないほどにMARKペン人格が膨れ上がっていくことになるけれど、
まぁ、
そりゃそうだわな。 納得納得
🌱