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inagakijunya
負けず嫌い
争い事はきらいです。なので出来るだけ勝負しないように暮らしています。勝ち負けで生きていても、それが終わることはないからかな。
井上雄彦先生の『バガボンド』という漫画にこんな言葉があります。
天下無双とは、ただの言葉じゃ。
天下無双という言葉に囚われ、とにかく勝負しまくる武蔵。そんな彼に柳生石舟斎が放った名言です。天下無双を僕らの世界で表すとなんだろうか。超有名人?ビッグになる?
もちろんスポーツの世界はその競技性に熱狂するわけですけど。同じ井上雄彦先生の漫画『スラムダンク』では、仙道がこう言っていますし。
最後にオレが勝つからだ。勝つから楽しいんだ。
確かに競技は勝つから楽しい。それは間違いない。でもそれは、同じ環境に、同じルールのもと、よーいどんで競技するから。僕の人生は競技ではないのでね。だから知らない人がいきなり目の前にきて、「お前には負けない」とか言われるのはあまり好きじゃないのです。逆もまた然り。
とか言いつつ、僕は負けず嫌いなんです。勝手に争いに巻き込まれたとしても「君の負けだ」と言われるとやはり悔しい。そして、頭のなかで勝手に誰かと戦って、人知れず勝者になろうとしてる時もあります。だからSNSで人に嫉妬したりだとか、落ち込んだりすることが多い。
争いたく無いとか言いつつ、どうしても頭の中では他者との争いが巻き起こる。それに疲れてしまうから、「争い事は嫌いだから」なんて言って舞台に立たないようにしているわけです。
負けず嫌いの人間でも、柳生石舟斎のように懐の深い人になれる日はくるのかな。
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