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kintoneリリース前史から改めて考えようkintoneの価値

はじめに

こちらの記事は、「すごくない」kintone Advent Calendar 2024(https://adventar.org/calendars/10426)12月19日担当分となります。
ただの昔語りですが、ときどき記録しておかないと風化してしまうので・・・(苦笑)。
「へーそうだったんだ」という目線でお楽しみください。
ちなみに、現在のわたしは直接的にはkintoneとはあまり関係してないのですが、2020年初頭までkintoneのエバもやっておりました。kintoneウオッチャーとでもいいましょうか、そんな立ち位置です。

kintoneがリリースされたのはいつ?

さて、最初に皆さんに質問したいのですが、kintoneがリリースされたのは今から何年前でしょう?

サイボウズの歴史から

正解は、なんと13年前の2011年11月です。改めて数えると結構な年月がたってますね。そのときに生まれたお子さんがもう中学生です、はい。

この年の5月にkintoneのベータテスター向けの説明会が何回か行われていました。私が初めてkintoneの画面を見たのはその説明会の席です。といっても、私が行ったときの回はどういうわけか、参加者1人ぼっちで、なんとマンツーマンでkintoneの説明をしてもらいました。そのときの担当が「山口ほだか」さんで、実はkintoneの名付け親です。
この時のkintoneは、本当に基本的なデータベース、コミュニケーション、プロセス管理の部分が実装されていただけで、今のルックアップ、APIは提供されてませんでした。なんなら、ライトコースなんてものもなかったのです。

クラウド時代の幕開けだった

この頃のIT環境は今とだいぶ違っています。今やクラウドは当たり前すぎて、わざわざこの言葉を使う必要もなくなってきましたが、当時はオンプレ全盛時代。Amazon、Google、Microsoftのクラウド基盤がリリースされて間もない頃です。「クラウドなにそれおいしいの?」な時代です。日本ではさくらインターネットさんが「さくらのクラウド」をリリースしたのが同じ年です。そういう転換期だったのでしょうね。
kintoneは、サイボウズの別製品だったデジエに似ているところもありますが、最初からクラウド前提で開発されただけでなく、クラウド基盤そのものを一から構築したのは結構画期的な出来事だったと思います。
ちなみにkintoneもリリースされてしばらくは営業先で「なんでオンプレないの」と、よくつっこまれたそうです。今となっては笑い話ですね。

IT Pro エクスポでお目見え

正式リリースの11月より前に、大きな展示会であるIT Pro エクスポでkintoneは初お披露目されました。当時のkintoneの画面をいくつかご紹介しておきます。

展示会で初披露


キーワードはファストシステム

キーワードはファスト(Fast)、契約もさっさとできて、アプリもささっと作ってさっさと直せる。そういえばノーコードという言葉はまだなかった?ので「ノンプログラミングでここまでできる」的な説明だったような。このへんは今のkintoneのコアの部分でもありますよね。ちなみにこの段階ではAPIとかJSカスタマイズなんてものは影も形もありませんでした。ルックアップですら、提供は翌年3月の最初の大きなアップデートのときになります。
このときのプレゼンで大評判になったのが、3分間チャレンジです。3分でほんとにアプリができるかを当時の新人社員(ねーぜこと荒金さん)が投入され、頭上には3分たつとわれる風船が・・・今でもkintone Caféでネタがつまるとやってる人いますよね’(笑)


kintone3分チャレンジが大評判に

kintoneのコアな価値は変わらない

kintoneのリリースされた2011年の春からお披露目までについて簡単に紹介してきました。kintoneは、今でこそノーコードで業務システムが作れるとか、エンタープライズのDXもーとか、エコスシステムがー、コミュニティがーと広告、関わる企業、ユーザーも増え大きな勢力になっています。
しかし、そのコアの部分は2011年の最初の時とあまり変わっていないというか、変わられては困るとこなのかもしれませんね。
kintoneは別に完璧な何かではないですね。周りがいっぱいサポートしている気がします。とはいえ、本体の機能で13年たっても変わらなさすぎなところもなくはないので、もしかしたらあと10年くらいたつともっと違う姿に変わるのかもしれませんw
一例ですが、「IF関数」というのがあります、今は。
これ2020年まで実装されなかったんですよ!いやーもうてっきり提供されないのかと思ってましたよ!
こういうことが起きるのでプロダクトのウオッチはやめられないですね。





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