MNHが「多摩ブルー・グリーン賞」2度目の受賞!
コミュニティ工場の取り組みが「多摩みらい賞」受賞
2023年12月、多摩信用金庫が主催する「第21回多摩ブルー・グリーン賞」において、MNHの運営する「コミュニティ工場」の取り組みが「多摩みらい賞」を受賞しました(*1)。
「多摩ブルー・グリーン賞」は、地域企業による技術開発や経営戦略創造の活力を生み出し、地域経済が活性化されることを目的に、2003年より継続的に開催されているものです。
改めまして、MNHの「コミュニティ工場」では、現代社会や企業の仕組みと合わない理由で働く場所が見つからない人や、特にひきこもり経験者を積極的に採用し、働く場所を提供しています。
プレゼンでも訴えた最大の特徴は『働く人に会社が合わせる工場のモデル』であるということ。
そのため「機械化をせずにできるだけ多くの人を雇用する」「オリジナリティ溢れる商品を製造することで働く喜びを感じてもらう」「スタッフ同士の過度な干渉を避け、居心地の良い場所をつくる」ことを方針としています(*2)。
他に例を見ないオンリーワンの取り組みですが、一方である意味、非効率なこのモデル。
これを成り立たせるためには、高付加価値の商品開発を行い、利益を生み出していかなければなりません。
コオロギ食品や障がい者の労力を活用するなど、SDGsや社会貢献に繋がる仕組みを取り入れた、既存にない商品企画に挑戦し続けるゆえんは、ここにあります。
今後は、この仕組みを日本社会の福祉の課題の一つの解決策として提案し、志が同じ他企業・団体にも展開していきたいことも強調しました。
過去には「優秀賞」も受賞
実は、10年前・2013年の「多摩ブルー・グリーン賞」では、「高尾山かりんとうの地域内新連携で仕事を生み出す地域商社モデル」が、経営部門における優秀賞を受賞していました。
この「地域商社モデル」とは、地域にある工場や小売店、観光資源、特産品、農産物、福祉作業所、NPOなど地域にあるすべての人・モノを「地域資源」と捉え、知恵と工夫で今までになかったような連携をめざします。
そして売れる商品やサービスを産み出し、そこに生まれる利益で若者の雇用を創っていくという、MNHが創業より続けている仕組みです。
今や多くの多摩地域の企業や団体の新しい挑戦へのモチベーションとなっている「多摩ブルー・グリーン賞」ですが、このような表彰を励みにしながら、今後も新しい取り組みに邁進していきたいと思います。
(*1)優れた技術や製品を評価する「技術・製品部門(多摩ブルー賞)」と新しいビジネスモデルを評価する「経営部門(多摩グリーン賞)」の2部門から構成されている。今回の受賞は「経営部門」。
(*2)具体的には、ゴールが明確で作業リズムが作りやすい工場作業の構築や、休憩を分散・過去に触れないなどのコミュニケーション方法の工夫、どんな小さい作業でも責任感を持ってもらう工夫をし、各々が自尊心を高めつつ確実にステップを踏む環境を維持してる。