アイデアはないけど起業したい人、大募集!
MNHの小澤です。
こうして起業家の卵を育てるためのプログラムをつくったぼくらは、その運営会社を別途たてることにした。
なぜ「別会社」なのか?
株式会社MNHが起業家の卵を突然雇用をするのは、労働基準法の観点からも難しいし、雇用している社員との棲み分けもできない。
であるなら、公益的な事業柄、切り離して一般社団法人にしようと。
そうしてつくったのが、一般社団法人バトントゥザネクスト(*1)だった。
事務所移転とこの設立を同時期におこない、いざ募集をかけた(*2)。
「アイデアまではないんだけど、想いがあって起業してみたい人。
MNHが支援する社会起業家プログラムで挑戦してみませんか?」
…ふたを開けると、なんと7人の有志が集まった。
当時MNHの中にも7人の社員がいたので、起業家の卵たちも含めると、新事務所はかなりにぎやかな環境になった。彼らと多くの夢を語り、アイデアを出しあう日々は、それなりに刺激的でおもしろかった。
ちなみにプログラムをやったうちの1人の若者が、その後自分で事業を立ち上げた。その点では無駄ではなかったと言える。
さらにこの時期、もうひとつトライしていたのが「起業家たちのコワーキングスペース」だ。
…というと聞こえが良いが、なんのこっちゃない、移転前のマンションを解約しないでそのまま解放していただけだ。 新事業のために、スペースだけは確保しておいたという。
そんなこんなで「芋づる式」にいろいろなことが起こった、移転前後のドタバタ劇だったが、残念ながらうまくいかず続きもしなかった。コワーキングスペースも幻と化した。
この時期のMNHの新事業を振り返ると、大概そんな感じだった。
アイデアはあり、手は出すが、それを実現する人手がない。
結果、新しい試みは後回しになっていき…
このようなネタはまだまだ豊富にあるので期待していただきたい(笑)。
(*1)のちに東京ガーデンフェンシングクラブ(現MNHフェンシングクラブ)を運営する「一般社団法人ガーデン」と改名する。
(*2)NPO法人ETIC.が運営する、ソーシャルベンチャーやNPO などの仕事に特化した転職支援サービス「DRIVEキャリア」で募集をかけた。